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「再構築=許す」と思うなよ?→不倫の代償を払いきれない【軽率裏切り夫】の末路

主人公・光里は、2人の子どもの育児に追われる日々。睡眠時間を削り、自分のことは後まわし。家族のために尽くす日々なのに、突然夫から「不倫したら絶対に許さない」と脅されます。ですが、違和感を覚えた光里は夫のスマホをチェック。すると、次々と不倫の証拠が出てきたのです。不倫を問い詰めると、あろうことか相手の女をかばった夫。光里は、弁護士の叔父の力を借り、法の下で決着をつけることに…。『不倫夫を許さない』をダイジェスト版でごらんください。

【全話読む】不倫夫を許さない

「さて。太郎君。光里から概略は聞かせてもらった」

叔父が静かに、けれど重みのある口を開きました。その低く威厳のある声に、太郎はビクッと肩を揺らしました。

「不倫の証拠は、光里が撮影したデータで完全に揃っている。言い逃れは一切できない。不法行為の期間、回数、そして出産という時期の特殊性を考えても、君のしていることは極めて悪質だ。……ところで、君はまだ『彼女を庇いたい』などという世迷言を言っているのかね?」

「でも、その……。僕は彼女を愛して……いや、彼女は僕に言われて断れなかっただけで。彼女にまで請求がいくと、彼女の人生がめちゃくちゃになってしまうんです。全部僕が払いますから、彼女だけは……」

往生際の悪い太郎の言葉を、叔父が机を強く叩く音で遮りました。

「いい加減にしたまえ! 君が今守るべきは、その不倫相手の女なのか? それとも、ここにいる妻と、家で待っている小さな子供たちなのか! その女の人生を案じる余裕があるなら、なぜ自分の妻が、産後のボロボロの身体で一人育児をしていた時に寄り添わなかった? その女のためなら、家族がどうなってもいいという覚悟で不倫していたのか? ならば今すぐ、潔く離婚届を書きなさい。家族を捨てる覚悟がある男なら、そうするのが筋だろう!」

叔父の激昂に、太郎はついに沈黙し、深く頭を垂れました。彼の「男気」がいかに空虚で、独りよがりなものだったか、突きつけられた瞬間でした。

「もし君が今の家庭を壊したくない、やり直したいと言うなら、私たちの用意した誓約書にサインしてもらう。そして、今すぐその夏菜子という女性をここに呼びなさい。共犯者として、彼女にも相応の責任を取ってもらう。それができないなら、今すぐ訴訟に踏み切る。彼女の実家にも、職場にも、全てを明らかにする準備はできているよ」 ※1

往生際が悪すぎる夫

光里が第2子を出産し、必死で子育てをしていたころ、夫は外で不倫していたのです。絶対に許すことはできません。それなのに、最終局面になっても不倫女をかばおうとする夫。呆れてしまいます。

弁護士の叔父に正論で迫られ、ようやく観念します。

不倫の末の悲惨な末路

太郎は絶望的な表情で躊躇していましたが、叔父の「拒否するなら破滅だ」という無言の圧力に抗えず、震える手で夏菜子に電話をかけました。

一時間後、真っ青な顔をして現れた夏菜子に対し、私は驚くほど冷静な自分に気づきました。彼女は写真で見たよりもずっと幼く見えましたが、その瞳にはどこか「被害者」を装うような甘えが見え隠れしていました。私は彼女に対し、一滴の同情も湧きませんでした。

叔父は用意していた二通の誓約書を、机の上に並べました。
太郎への誓約書の内容は、あまりに重く、けれど妥当なものでした。
慰謝料として三百万の支払い。これは夫婦の預金ではなく、彼の独身時代からの貯蓄と、毎月の小遣い、ボーナスから捻出すること。
この不倫の事実が将来的に子供たちに露見した場合、即座に離婚に応じること。その際、有責配偶者として権利を全て放棄すること。
今後、夏菜子といかなる手段(SNS、メール、第三者経由)でも接触した場合、即座に離婚し、親権は全面的に私に譲ること。

そして、夏菜子への誓約書。
慰謝料の支払い。
現在の職場を速やかに退職すること。同じ組織内に留まることは許されない。
今後、太郎と接触した場合、彼女の実家に全ての証拠と共に内容証明を送付すること。

「……職場を、辞めなきゃいけないんですか。生活があるんです」

夏菜子が消え入りそうな声で漏らしました。

「当然です。被害者である妻が、あなたと夫が毎日同じ場所で顔を合わせている状況に耐えろというのですか? あなたが守りたかった生活は、他人の生活を壊してまで守る価値があるものだったのか、よく考えなさい」

私の冷徹な声に、彼女は観念したようにペンを握りました。

太郎もまた、私に、そして叔父に促されるまま、自分の罪の重さを一文字ずつ刻み込むように署名し、印鑑をつきました。
その時、彼の流した涙が紙を濡らしましたが、私はそれを「自分の不甲斐なさへの涙」ではなく「思い通りにいかなかったことへの悔し泣き」だと冷ややかに見ていました。

その場で夏菜子は、私に向かって深く頭を下げ、震える声で謝罪しました。
彼女にとって、この不倫は「秘密の刺激」だったのかもしれません。けれど、私にとっては一生癒えない傷を負わされたテロ行為だったのです。 ※2

夫にも、不倫女にも、相応の報いが下されました。家族をながしろにし、家庭を壊した罪は大きいことを、ようやく身を持って実感したようです。

ですが、光里にとって断罪して終わりではありません。

再構築は地獄の道

叔父さんが最後に、事務所の外で私に言ってくれた言葉が、今でも胸に深く刺さっています。

「光里、再構築というのはね、許すことじゃない。『許せない自分』を抱えたまま、共に地獄を歩く覚悟をすることなんだ。不倫というのは、相手の『心』を殺し、積み上げてきた『信用』という土台を根こそぎ破壊する行為だ。土台が消えた更地に、もう一度家を建てるのは並大抵のことじゃない。お前は、よく頑張っているよ」

今の私は、太郎を以前のように心から愛しているから一緒にいるわけではありません。
子供たちの今の笑顔を奪わないため。そして、彼に犯した罪の報いを、残りの人生をかけて「誠実」という形で返させるため。私は、誓約書という名の見えない手錠を彼にかけ、この家という名の刑務所で彼を監視し続けている看守のようなものです。

「……パパ、これ見て! 上手に描けたよ!」

光次の楽しそうな声がリビングに響きます。
私はそれを見つめながら、ふと窓に映る自分の表情を確認しました。
そこには、かつての無邪気な笑顔はなく、どこか冷めた、けれど強くなった一人の女性の顔がありました。

あの日、彼が私に突きつけた「追い詰めてやる」という言葉。
皮肉なことに、今、精神的に追い詰められているのは、自由を奪われ、過去の過ちという亡霊に一生怯えながら「いいパパ」を演じ続けなければならない、彼の方なのかもしれません。

不倫が招いた結果。それは、偽りの平穏と、一生消えることのない不信感。
そして、二度と「心からの安らぎ」を得られない夫婦関係。
私はこれからも、この重い十字架を背負った彼と共に、どこまで続くか分からない、けれど決して以前と同じにはなれない道を、子供たちの手を引いて歩いていくのです。 ※3

一生「許さない」という思いを抱きながら、家族として歩む道を選んだ光里。夫が償うのは当然ですが、妻もまた、一生消えない傷を背負いながら生きていくことになってしまったのです。

不倫とは、本当に最低な行為です。相手の心を殺し、二度と信頼してもらうことはできません。それでも、子どもたちのために偽りの平穏を貫くことを選んだ光里。妻として、母として、そしてひとりの女性として、強さを感じます。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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引用元一覧

  • ※1 ママリ「不倫相手に制裁を!相手を庇う夫への断罪|不倫夫を許さない」(https://mamari.jp/78898,2026年5月20日最終閲覧)
  • ※2 ママリ「不倫相手に制裁を!相手を庇う夫への断罪|不倫夫を許さない」(https://mamari.jp/78898,2026年5月20日最終閲覧)
  • ※3 ママリ「惨めな夫との再構築。良い夫を演じる姿に止まらない嫌悪|不倫夫を許さない」(https://mamari.jp/78899,2026年5月20日最終閲覧)

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