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監修:齋木啓子

【医療監修】子供のチック障害とはどんな病気?適切な理解と対応が大切

PIXTA

  • 咳払い
  • 鼻をクンクン鳴らす
  • 吠えるような声

これらは単純音声チックという分類の症状です。一方、複雑音声チックでは、汚言症(わいせつな言葉を使う)や反復言語(音声や単語の発声を繰り返す)などの症状がでてきます。

音声チックは、運動チックに比べて周囲の注目を集めやすく、本人がそのことを気にして外出しにくくなるなどの問題が出てくることがあります。

出典元:

チック障害の治療法

見守る PIXTA

子供のチックは珍しいことではなく、必ずしも治療が必要とは限りません。多くのチック障害は一過性で、家族や周囲の理解によって症状が軽減したり消失したりすることが珍しくありません。

自宅でできる対策としては、チックが出てもなるべく気にしないようにして、お子さんを緊張させない配慮が必要です。本人が気にせず過ごせるような環境作りをしてあげるとよいですね。

子供自身や家族の不安が強い場合には、カウンセリングなどの心理療法が行われることもあり、症状が持続して子供の日常生活や学習に影響がある場合には、薬物療法による治療も行われます。

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子供がチック障害にかかった方の体験談

子供がチック症にかかった・実際にチック症にかかった方の体験談 PIXTA

子供がチック障害にかかると、子供自身はもちろん、ママにとっても周りの目が気になるなどで精神的に負担がかかることがあるかもしれません。

チック障害にかかった子供がいるママは、どのように子供に接しているのでしょうか。

チック障害のことには一切触れない

子供部屋 PIXTA

いまは口をパッ!と鳴らすのが癖で、鳴らす時はパッパッパッと何度も何度もして、すごく響きます。
下の子が寝付いてからも耳もとでそれをします!
怒鳴り散らしたくなりますが、がまん。一過性のものだと信じてとにかく言わないようにしています。
その口をパッ!と鳴らす前は、夜寝る前に大声を出したくなると言ってたまに大声を出していましたが、それはすぐ止みました。
でも大声の時は、息子も苦しそうにしていました。大声出したいけど出したらいけないと思い、布団にくるまって我慢しているんです!
それ見たら、わかってるけどやらずにはいられない、そうしないと気がすまない…そんな感じがよく分かりました、見ていて辛かったです。
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子供がチック障害にかかっている場合、その症状を注意したり口に出したりすることで余計に気になってしまい、症状が出続けてしまうことがあります。

子供のチックは気になって仕方がないと思いますが、そのことには触れずに子供へかかるストレスを軽減することから始めましょう。

ストレスとなる原因から離れる

引っ越し PIXTA

長男がチック障害になったことがあります!

その時旦那と毎日喧嘩で
次男も生まれたばっかりだったので
余計にストレスでチック症に
なったのだと思います。

(中略)

引っ越してからはスパッと
治ってしまいました。
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こちらの方は、赤ちゃんが生まれたばかりの時期に、夫婦げんかが絶えないという状況があったそう。赤ちゃんが生まれたことによるストレスと、両親のけんかがストレスとなって症状が悪化していたのかもしれません。

環境の変化によって、症状が軽快することがあるのですね。

記事の監修

家庭医、在宅医

齋木啓子

2004年島根医科大学卒。独立行政法人国立病院機構姫路医療センターにて初期研修、CFMDにて家庭医療後期研修および在宅フェローシップ、Leadership Training Fellowship-distant(LTF-distant)修了。
12年にふれあいファミリークリニックを開設し、院長として勤務。17年にEU Business SchoolにてMaster of Business Administrationを取得し、LTF-distant運営・指導に当たっている。現在は悠翔会在宅クリニック新橋で院長として勤務。
家庭医療専門医、在宅医療専門医、経営学修士。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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