二度寝した時の基礎体温、どうするの?
基礎体温とは体が安静にしている、活動していないときの体温のことを指します。寝ているときに体温を測るのは無理なので、寝ている間の体温に限りなく近い朝一番、体を起こす前の体温を測ります。
しかし二度寝をしてしまい測れない、あるいは夜中に目覚めてそのまま寝た場合は夜中に測るべきかどうか、という疑問もあります。
基礎体温はあくまでも最初に「起き上がる前」の体温です。もし一度目覚めたときにトイレなどに行くようであれば、その前に測らないといけません。
あるいは一度目覚めたときでも起き上がらないのであれば、二度目に目覚めたときに計測すれば問題ありません。
正確な基礎体温を測るには
二度寝をした時以外も、正確な基礎体温を測るために気をつけたいポイントをまとめました。
検温前・検温中に起き上がったり、歩き回ったりしない
目覚めた後に取りに動かなくてもいいように、体温計はベッドの横など枕元に置いておくといいですね。起き上がると体温が上昇して正確な計測ができません。
起床時間がいつもと違っていても起き上がる前に毎日検温する
できるだけ同じ時間に起床するほうが基礎体温の正確性が増すとされています。とはいえ仕事の都合や体調により、いつもより早く起きなければいけなかったり、いつもより遅い起床になることもあるでしょう。
そのような場合も、起き上がる前に測ります。測った時間もメモしておくとより参考になるでしょう。
4時間以上の睡眠を確保する
基礎体温を正しく測るには、4時間以上の睡眠が必要です。基礎体温とは一定時間にわたり安静にしていたときの体温のことなので、睡眠時間が4時間未満だと体が十分に休まらず、基礎体温が高くなってしまうことがあります。
- 秋山記念病院「Q&A(質問・回答)」(https://akiyama.hakodate.jp/cgi-win/akiyama/QAlist.exe?akiyama/akiyama.ini %5BJANID%5D%2D37 TITLEID 713,2022年11月28日最終閲覧)
- 大宮レディスクリニック「月経周期と基礎体温」(http://www.omiya-lc.com/infertility/bbt.html/,2022年11月28日最終閲覧)
舌の裏の一番奥で測る
体温計の先を舌の裏の舌小帯(中央のすじ)の脇にあてて測ります。いつも同じ位置で測りましょう。
別の位置で測ると基礎体温に多少の誤差が出るとされますので、気を付けてください。
基礎体温表をつけて変化を把握する
基礎体温を測るなら、ぜひつけておきたいのが基礎体温表です。表に記録することで、基礎体温の変化やどのようなことが体に影響を与えるかわかるので振り返りに役立ちますよ。気づいたことも一緒にメモしておきましょう。
体調などもメモしておこう
体温と一緒に体調や寝不足などの情報も書いておくと、後で見た時に役立ちます。出血やおりものの変化なども気付いたことがあればメモしておきましょう。
測ることを忘れても無理せず継続する
たまには「基礎体温をつけ忘れてしまった」ということもあるでしょう。たとえ忘れてしまってもご自身を責めないでください。基礎体温の測定は続けることが大切なので、無理せず続けることで変化の傾向が見えてきますよ。
まずは3ヶ月、気楽に続けましょう
二度寝して基礎体温を測れない日があると、「もう意味がないのかな?」と諦めてしまう方もいるかもしれませんね。しかし二度寝をした日でも基礎体温は測れるので安心してください。
妊活中の基礎体温測定は正しい測り方を覚えることと、継続することが大切です。無理せずに続けていきましょう。「起きたら動く前に検温」と意識していれば、気楽に続けられるようになります。
そして基礎体温の正しい測り方を覚えたら、ぜひ表に記録して、ご自身の体の変化を観察してみてください。長く続ければきっとさまざまな気づきがあるはずですよ。