基礎体温の変化
正常な基礎体温は低温期と高温期の2相のグラフになるのが一般的です。生理周期には個人差がありますが、約28日周期の人の場合、生理が始まった日から14日前後で排卵日を迎えます。生理開始から排卵日までの基礎体温は、低温の状態が続きます。
排卵日以降は、黄体ホルモンが分泌される影響で高温期へと移行し、妊娠している可能性がある場合には14~16日以上高温期が続きますが、卵子が受精、着床をしなかった場合は、排卵日から14日前後で低温期に移行し次の生理が始まります。
- はなおかレディースクリニック「基礎体温と排卵日の予測」(http://www.hanaoka-ladiesclinic.com/funin/kiso.html,2019年6月11日最終閲覧)
- 塩谷正英(監)「ふたりで取り組む赤ちゃんが欲しい人の本」P34~39(西東社,2012年)
筆者の体験。妊娠していたけど高温期に基礎体温が下がりました
妊娠が判明している場合は、高温期が続くため体温が下がるということはあまりないでしょう。しかし、筆者は一時的にではあるものの、高温期にガクッと体温が下がったときがありました。
このときはリセットなのかと落ち込みましたが、翌日から高温期の体温に戻り、結果妊娠していました。はっきりとした原因は分かりませんが、この現象を医師に伝えたところ「そういうこともあるよ」といわれました。
計測ミスや測定環境によるわずかな誤差
そのとき医師にいわれたのは、1日だけ下がったという場合は計測ミスや測定環境による影響があるとのことです。基礎体温は、体温計を置いている環境や測っている環境により影響されることがあるそうです。
いつも同じような環境で測れることが望ましいのですが、冬場なら部屋の温度などで体温計の感度がわずかに変わることもあるといわれました。
基礎体温の低下にまつわる体験談
基礎体温は計測するタイミングや環境によって、測定結果が異なる場合もあります。そのため、基礎体温が下がるはずがないと思っている高温期でも体温が下がることも。
高温期に基礎体温が下がっても妊娠していたという方の体験談をご紹介します。
いきなり体温が下がったけれどその後妊娠が判明

高温期が続いて、妊娠を意識しているときに基礎体温が下がると不安になってしまうことがあるでしょう。しかし、人によっては、高温期のはずなのに一時的に体温が下がることもあるようですね。
また、体温を測るタイミングによっても多少違いが出るため、毎日決まった時間で計測することが大切です。基礎体温は、毎朝起床時に横になったままの状態で正しく測りましょう。
高温期でも測定環境などによって体温が変動することも
基礎体温は測定する環境や温度、睡眠時間などによって多少変動することがあるようですね。毎日同じ時間に計測して、自分自身の基礎体温の変化を把握できるとよいですね。
- はるねクリニック銀座「基礎体温で体のコンディションをチェックする方法」(https://haruneclinic.com/基礎体温で体のコンディションをチェックする方,2019年7月16日最終閲覧)
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省)「基礎体温」(http://w-health.jp/fetation/temperature/,2019年7月16日最終閲覧)
高温期に基礎体温が下がるのは珍しくありません
筆者もそうでしたが、高温期であっても基礎体温は一時的に下がってしまうということもあるようですね。体温が下がったとしても、妊娠していないとは限らないため、不安な場合は病院で医師に相談してみてもよいでしょう。
また、基礎体温ばかりを気にしすぎてストレスをためてしまうのもよくありません。日々リラックスして過ごすようにしてくださいね。