一般の自転車、幼児2人同乗用自転車のどちらにも共通しているのは、抱っこをしての乗車は禁止されていることです。必ず背負った形で乗車するようにしましょう。
抱っこで自転車に乗っていると、転倒したとき赤ちゃんに危険が及びます。国民生活センターによると、抱っこをしたままの自転車走行で起きた赤ちゃんのケガは、6年間で32件にも及んだそうです。ケガのリスク軽減のために、必ずおんぶをした状態で自転車に乗ってください。
抱っこひもの使用できる時期を確認する
抱っこひもで自転車に乗る場合、抱っこひもが使用できる時期について確認することも欠かせません。おんぶする場合は、使用する紐によっても記載内容が多少異なりますが、一般的には、赤ちゃんの首がすわる生後4ヶ月ごろから使用できるものが多いです。
ただし抱っこひもによっては生後6ヶ月からしか使えないものも。抱っこひもをこれから準備するというママパパは、対象年齢をしっかりとチェックしてから購入しましょう。
ベルトの位置や長さを適切にする
抱っこひもを準備したら、赤ちゃんをおんぶしながら自転車に乗る前に、ベルトの位置と長さを適切に調整することも忘れないでください。もし自転車が転倒した場合、赤ちゃんの身を守ってくれるのがベルトです。
装着がゆるいと赤ちゃんが飛び出してしまいますし、きつく締め過ぎると赤ちゃんの気分が悪くなってしまうことがあるので、適切な位置で、適度な長さに調整することが大切ですよ。
目安としては、ママパパの背中に赤ちゃんが適度に密着しているくらいが良いでしょう。
安全に留意して子どもにはヘルメットの装着を
1歳以上の子どもと一緒に自転車に乗るときは、子どもにヘルメットを装着させると安全性が高まります。子ども用ヘルメットは、ほとんどの商品で1歳以上が対象ですが、もしサイズがあうようであれば1歳未満でも装着させると安心できますよ。
自転車走行中に万が一の事故にあった場合、ヘルメットをかぶっているとかぶっていないときに比べて、亡くなる確率が約半分になるとのことです。もしもに備えて赤ちゃんはもちろん、ママパパもヘルメットを装着してくださいね。
- 国民生活センター「こどもを抱っこして自転車に乗ることは危険です-転倒・転落によりこどもが頭部に重篤なけがをすることも-」(https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221116_1.html,2024年4月9日最終閲覧)
- 警察庁「頭部の保護が重要です~自転車用ヘルメットと頭部保護帽~」(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/toubuhogo.html,2024年4月9日最終閲覧)
ルールを守って楽しくお出かけしよう
「抱っこひも」という名前なので、赤ちゃんと一緒に自転車に乗るときも、つい抱っこひもで抱っこをしながら乗ってしまいそうになるのではないでしょうか。
抱っこひもで自転車に乗ることは道路交通法違反ではありません。しかし万が一の転倒や交通事故の際に、抱っこひもで「抱っこ」をしていると、赤ちゃんに危険が及ぶ可能性が高まります。必ず「おんぶ」で自転車に乗るようにしてくださいね。
この記事では抱っこひもで自転車に乗る際に、より安全性を高めるための注意点も紹介しました。注意点を守って、赤ちゃんとのお出かけをより安心なものにしましょう。







