女の子の思春期、親はどのように接したらいいの?
子を持つ親なら、誰もが気になるのが子供の思春期。自分も数年前に通ってきた道とはいえ、我が子が思春期を迎えるとなるとどのように接したらいいのか分からないものですよね。
今まで親に向かって決して言わなかったような暴言を吐いたり、隠し事が増えたり…親も動揺しますが、それ以上に子供自身が自分の感情や体の変化をコントロールしきれず戸惑っているのです。
この時期の親の接し方はとても大切で、一歩間違えると子供のその後の人生にも大きく関わってきてしまいます。では、親は思春期の子供、特に女の子とどのように関わっていけばいいのでしょうか?
いつ頃から思春期になるの?
一般的に、女の子の場合思春期は10歳くらいから始まるといわれています。学校などでのお友達との関りが複雑になってくるのもこの時期から。
男の子の思春期は、11歳くらいからといわれているので男の子よりも早く思春期を迎えることになります。
思春期の女の子の特徴とは?
思春期になると、カラダにもココロにも変化があらわれてきます。
思春期の女の子のカラダの特徴
思春期になると、幼児期には抑えられていた女性ホルモンの分泌が活発になってきます。そのため、体が女性らしく丸みを帯びた体型になってきたリ、性毛が生え始めます。
また、月経も始まります。月経がはじまる目安は身長150㎝、体重40㎏、体脂肪率15%、年齢では12歳を超えたころだといわれています。
最初のころは月経周期も安定しないので、急に月経がはじまっても困らないように教えておきましょう。
思春期の女の子のココロの特徴
急激な体の変化に伴い、心にも変化が起こります。それまで、違和感なく接していたお友達や親の言動がやたらと気になったり、自分自身の感情がコントロールできなくなって本人も戸惑ったりします。
さらに、ホルモンの変化で心が不安定になり、無性にイライラし反抗的になってしまうのです。
イライラの他にも、次のような特徴もみられます。
- 友人との関りが深くなる
- 周りの視線を気にするようになる
それまでは親との関りが密なのですが、思春期になるとお友達との関りを重視するようになります。お友達とのことで、親に言わないことも増えてきますがそれも成長の証として温かく見守るようにしましょう。
また、思春期には自分自身に対して目が向くため、周囲からの視線も気になるようになります。
体型や容姿、ファッションなどの外見はもちろん、自分の言動も他人からどう見られているのか必要以上に気になってしまうことも。そのせいで、劣等感を抱いてしまうこともあります。
子供が劣等感を抱いていると感じたら、「あなたのままでいいんだよ」というメッセージを送りつづけてあげましょう。
思春期の女の子と接する時に大切なこと☆
思春期の女の子と接する際に、大切なポイントをいくつか説明していきます。
子供の考えを尊重し、見守る
子供はいろいろな経験を重ね、悩んだり迷ったりする中で成長していきます。子供が悩んだ末に出した結論でも、親から見たら未熟に思えたり、納得のいかないものであることもよくあります。
そんな時でも、頭から否定せず子供の意見や話をきちんと受け止めるようにしましょう。
しっかり話を聴いたうえで、違う選択肢や情報を提示してあげることで子供の考える幅を増やしてあげるとよいでしょう。
そうやって自主性を伸ばしていきながら、子供は自立した社会人へと成長していくのです。
子供としっかり向き合う
子供が成長する中で、難しい問題に直面することもしばしばあります。そんな時、親もどうしたらいいのか分からなくなって逃げだしたくなることもあるかもしれません。
しかし、逃げずに子供とその問題に向き合うことで親子の間に信頼関係が結ばれていきます。
本音をぶつけ合いながらも、「お互いの意見や立場を尊重している」と伝えあることが何よりも大切です。
母親は子供の目標になり、弱音を吐ける存在に
思春期の女の子にとって、母親は鏡のような存在であり、目標のような存在であり、また友達のような存在です。
母親は、大人の女性として見本となる行動を心がけましょう。思春期の女の子は、母親のことを厳しい目でよく見ています。
日ごろから、生活習慣や言葉遣いファッションなどに気を使い、「あんな大人になりたい」と思えるようなモデルになることも大切です。
それだけでなく、子供に弱みを見せることも必要です。大人だって失敗することがある、間違えることがある、弱い部分もある、ということを知ることで「自分は完璧にならなければいけない」という思いに縛られずに済みます。
完璧ではない母親だからこそ、子供も悩みを相談しやすくなったりもするのです。
父親は娘を「ひとりの女性」として扱って!
母親に対して父親は、「異性」としての立場が色濃くなってきます。父親は思春期の子供に対して、ひとりの大人として扱うとともに、ひとりの女性として大切に扱ってください。
幼児期には「家族だから」と許されていたような行動も次第に嫌な顔をされるようになってしまいます。そうなる前に、父親の方から行動を変えていくようにするのがポイントです。
また、思春期の女の子は趣味や関心も随分変わってきます。「何を考えているのかわからない」と匙を投げてしまうのではなく、子供の言動に興味を持って見守るようにしましょう。
会話の端々で、父親も分かってくれているということが分かると、子供も嬉しいものです。
「笑っている」ことを大切に
思春期の子供はこれから大人になる準備をしています。身近にいる大人である親が毎日楽しそうに生活しているのをみれば、「大人になること」に魅力を感じ幸せな大人になることができるでしょう。
親自身も、笑顔のある生活を心がけることで小さなことにイライラすることなく思春期の子供を寛大な心で受け止められるようになるはずです。親が余裕もをって子供と接することが何よりも大切です。
思春期の女の子を育ててきた先輩パパママの体験談
子供の思春期は、親なら誰もが通る道です。いろいろな育児本や情報も参考になりますが、先輩パパやママの声は一番の参考になります。
こちらでは、思春期の子供を育ててきたり、今育てているパパママの体験談をご紹介します。
1.「子供は親の思い通りにはならない」ことを教わっています
どの時代も、自分の意見をハッキリ持ってて、いつも主張してくるから、親はたくさんのことを学ばせてもらった。
「脅し」や「褒美」ではなんともならないこと。
上から押さえつけたら一時的には言うことをきくけれど、必ずしっぺ返しがくること。
長女との暮らしで「子どもは親の思い通りにはならない」ことを繰り返し教わった気がする。
反抗期の幼少期も思春期の今も、毎日、心が折れることばかりです。
すごく仲良しの時もあれば、叩き合いのケンカをすることも。
出典: blog.goo.ne.jp
どうしても、子供のお世話をする立場の親は子供に言うことを聞いてほしいと思ってしまいます。しかし、子供も一個人であり意見も主張もあります。
押さえつけるのではなく、折り合いをつけるようにすることで子供も自分を尊重されていると感じることができます。
2.自分へのご褒美で気持ちを切り替える
当たられてばっかりでは、こっちだってたまらないわけです!!
だってそうでしょ??
君が帰って来るまでは、平和な一日を過ごしていたわけなんですから!!
同じような経験をしたことのあるママさんならわかってくれるはずぅぅ~!
そして私は先輩ママに言われて、
自分にご褒美を用意することにしたんです♪
今日一日、思春期ってヤツと戦い終えたら、おいしいおやつをいただく!
買い物に行った時に私にだけ、ちょこっとお値段の良いスイーツを買っちゃう!
この「私にだけ」という優越感がたまらなくいいーー!うふふっ
出典: kounenki-days.com
思春期の子供を育てていると、理不尽なことで当たられることもよくあります。ママだって、いつも当たられていてはたまりませんよね。
でもご褒美があれば、また次の日からも頑張れそうですよね♡
3.求められたときに対応できる準備を
そこで、今はなるべく力で抑えるのではなく、距離をおいて、見ないふりをして目を離さず、手をださず、本人が求めてきたときに話をするようにしています。
しかし先日の事、娘の話を料理をしながら聞いていると、「適当に聞いているね」と言われてしまいました。
この時は、「今忙しいの」と言いたいところをぐっとがまんして、「ごめんね」ということができました。
出典: www.子供のしつけ.net
思春期の子供は、親から離れてみたり、逆に急に甘えてきたりしながら成長していきます。必要なのは、甘えてきた時に受け止めること。
ママも忙しい日々を送っていると思いますが、子供が必要とした時にはきちんと向き合える準備をしていることが大切☆
思春期の女の子と本気で向き合えば、親も成長できます
今の時代、世間には思春期の女の子にとって危険なことが溢れています。いつから子供だけでお出かけさせて良いのか、いつからスマホを持たせたら良いのかなど女の子の親だからこそ心配になって悩むことも多いと思います。
ひとつひとつの事柄に、じっくりと子供と向き合って子供の意見を尊重しつつあらゆる可能性を示唆して、どのように危険を回避するのかを教えてあげることが必要です。
親も、いろいろと悩んだり不安になったりイライラすることもあると思いますが、子供が親にSOSを出してきた時に気がついて助けてあげられるように心がけましょう。
どの時期でもそうですが、子育てを通して親も育てられているという気持ちで向き合えば思春期もきっと乗り越えられると思います☆