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アメリカと日本の子育ての違いは?アメリカ式しつけや自立心を生み出す教育

アメリカと日本の子育ての違いはさまざまな面で現れます。日本で子育てをしているママパパはアメリカとの異なる面に驚かされることがあるでしょう。 今回は、地域環境や、添い寝といった具体的なアメリカの子育てについて八つ紹介するとともに、タイムアウトという方法や、トイレトレーニングや金銭教育といったアメリカ独自のしつけについて日本との違いを八つ解説します。お子様の子育てにぜひ参考にしてみてくださいね。

アメリカ人のママと赤ちゃん 画像:itmama.jp

何が違うの?アメリカの子育ての仕方

父親参加の育児が当たり前となっているアメリカでは、会社が休みの日には家族で出かけて交流するなど家族を大事にする家庭がほとんどです。

日本でいうところの部活など課外授業は父親が指導にあたり地域での交流の場となっています。週末の試合の日には母親も参加して応援したり家族単位での行動が一般的です。

日本では仕事が忙しいパパも多く、なかなか子供との時間が取れなくて悩んでいるママも多いのでは?そんな、イクメン率から始まり、他にも子育てについての違いは様々あります。

1.子供に優しい地域環境

近所付き合いが濃いアメリカでは地域全体で子供を守っていきます。

その為、公共機関などの利用でも妊婦や子連れに優しい人が多く、ベビーカーなどの移動も楽なようにバリアフリーであったり、近くにいる人が手伝ってくれたり子育てしやすい環境でもあります。

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2.添い寝はしない家族が主流

ベビーベッド PIXTA

新生児のうちから親子別室なのは結構有名な話ではないでしょうか?昼は子供と常に一緒にいて夜は夫婦の時間。といった具合に時間をきっちり分けているのがアメリカです。なので赤ちゃんのうちから一人用のお部屋があるのは珍しくない話です。

例えば赤ちゃんが泣いたりしたときにすぐに駆けつけられるように、赤ちゃんの部屋にはトランシーバーのようなものを備えてつけていて、赤ちゃんに何か異常はないか常に聞いているようです。これは最近日本でも商品が売り出されていたりしますよね。

でも最近ではアメリカでも授乳期の赤ちゃんは夫婦の寝室に寝かせたり添寝の利点も見直されてきているようです。

3.かなり過保護な親が多い?

昼は片時も目を離さず危険から守り、一人歩きを禁止されているようです。特にカルフォルニアでは法律で12歳以下の子供の一人外出はもちろん、車や家でのお留守番なども禁止しているそうです。

日本では小学生になると最初は付き添っていた親も徐々に離れていって一人で登校するようになりますが、アメリカでは(州によって異なりますが)学校などの送迎を必ずするよう義務付けられているようです。

4.学校選びは慎重に行う

ベビーシッター PIXTA

アメリカでは夫婦の時間をとても大切にする夫婦がとても多く、赤ちゃんのうちからベビーシッターに預けることは当たり前、というのが主流です。また、義務教育時期(5歳から12歳)の前にはプリスクール(幼稚園または保育園)に通わせるのも一般的です。

ただ、学校に関してはかなり重要視していて、学校の学力評価を調べ、行きたい学校に合わせて引越しをする家族なんかもいるそうです。

日本でも今は「お受験」が盛んですから、アメリカとここら辺は似てきているのかも知れませんね。

5.ママ友にはなんでもオープンに!

日本では子供が幼稚園に上がると少しずつママ友というものが出来ていくかと思います。日本のママ友付き合いは、あまり深い話はせずにお茶を楽しむ程度付き合いの方が多くいらっしゃるかと思いますが、アメリカでは違います。

アメリカでは公園等で他のママに出会うと、家庭のことや子供のこと、旦那のことまで全てオープンに話します。そのため悩みとかがある場合にはお互いに深く共感しあい、互いに慰めることができます。

日本ではなかなかそういったオープンな付き合いというのは難しく「この悩みを持っているのは自分だけ」と悩みをうちに隠してしまいますが、是非このように何でも相談し合えるようなママ友を作れるとより楽しく育児ができそうですよね☆

6.デートナイトは当たり前

デート PIXTA

デートナイトとはその名の通り夫婦で夜にデートすることです。赤ちゃんはベビーシッターに預けで夫婦二人の時間を楽しみます。これはニューヨークでは当たり前といわれるほどにみんながやっていることですが、日本ではなかなか受け入れられない文化ですよね。

子供が生まれるとつい子供が優先!となりがちですが、たまには旦那様にも早く帰ってきてもらって、ベビーシッターや両親など安心できる人に子供を預けてデートに出かけるのも素敵な気分転換になって良いかもしれませんね♡

7.自分の子供を他人にも褒める!

日本では他人に自分の子供の自慢話をしたらちょっと変な目でみられるかも?なんて思って多くのパパママ達は謙遜するか、悪いところを茶化して伝えたりしがち。

でもアメリカでは「うちの子天才!」と子供を褒めたり、自分の子供の出来の良さを人に話したりするのは普通なんです^^褒められて育つことで自分に自信が持てて何にでも積極的に取り組む子供に育つそうですよ♪

8.何よりも頭の形が大切!?

赤ちゃん PIXTA

日本ではよく「母乳とミルクどっちで育ててるの?」なんて、知らないおばさんから急に話しかけられちゃうくらい母乳なのかミルクなのかにこだわる人が多くいらっしゃいますよね。

アメリカではそんなことよりも頭の形についてアドバイスをくれちゃうようなおばさんがいるほど頭の形を重要視しているそうです!アメリカではよくヘッドギアを付けている赤ちゃんがいるようで、アメリカのほうではかなり頭の形を気にするということから、小児科でヘッドギアを勧められることがあるそうです。

日本では全然着目しない点でびっくりですね!

しつけは日本とどう違う?

しつけ PIXTA

アメリカではしつけと虐待の境目がはっきりと分かれています。児童保護の精神が強いアメリカでは近所の人も子供を大事にします。そのため少しでも虐待の疑いがあるとすぐ通報され、虐待が発覚した場合には養育権を奪われます。

幼児期には厳しく親子や保育士など一丸となってしつけます。しつけといっても、アメリカでは虐待や折檻などにとても敏感で、しつけのために軽く叩くだけでも虐待と捉えられることがあります。

肉体的な圧力は絶対的に禁止になっていて、叩くのはもちろん放置なども虐待として通報される可能性があります。

1.タイムアウト

叩くのも放置するのもダメなアメリカでは、しつけとして用いられている方法が「タイムアウト」という方法です。部屋の隅や、ソファの上などある決められた場所に一定時間居させて反省の時間を設けるという方法です。

これは親も冷静になる時間が取れるので、その後親子で感情的にならず話し合いの時間を設けることによって解決することができる有効な手段です。

2.子供が泣いていてもそのまま泣かせておく

泣く PIXTA

日本では子供が泣くとついつい周りの人の目などを気にしてしまって「泣き止みなさい!」言ってしまうママも多くいらっしゃるかと思いますが、アメリカでは人のいない場所に連れて行くか、車の中に入るなどして、周りに迷惑がかからないような環境を整え、思いっきり泣かせるようです。

子供が泣くのは感情表現の一環で、これを成長の過程での大切な一部として捉えているため、泣くのをわざわざやめるようには言わないそうです。また泣くということはそれだけ主張したいことがあるということなので、それを「わがまま」だとか「恥ずかしい」と思うのは違うというのがアメリカの考えのようです。

3.自立心を大切にするしつけの仕方

日本では子供がママに「今日どの服着たら良いかな?」「何を食べたら良いかな?」など些細なことでもよく質問する姿を目にします。

ですがアメリカでは逆なのです。ママが子供に「今日は何を着て行きたい?」「朝は何が食べたい?」と質問をするのです。そうすることで自分で考える力をつけさせ、自立心を養っていきます。

よくアメリカでは子供に対して「誇りに思う」というような言葉を使うそうです。それは子供が何かを一人で成し遂げたときに言うそうで、「自分ひとりの力で出来たね」「どんどん大人に近づいていくね」などと言ったニュアンスを含んでいるそうです。

日本ではついつい子供に何でもしてあげちゃいたい気持ちがあってすぐに手を貸してしまいがちですが、このように子供に自立心をしっかり持たせてあげれる子育て方法は見習いたいですね。

4.親子・兄弟でも異性とは別に!

風呂 PIXTA

虐待に敏感なアメリカらしいのは、お風呂や子供部屋も6歳になったら異性とは別にしなければならないところです。赤ちゃんの頃から子供と一緒に入浴する習慣はなく、子供を洗う場合でも親は服を着たままなのが一般的です。

実際に10歳の娘がパパとお風呂に入っていると言って養育権をはく奪された父親もいます。

5.トイレトレーニングをゆるくやる

日本では周囲の子がパンツに変わったのにうちの子はまだ…とか、「まだオムツとれないの?」という、おばあちゃんや周りの人からの何気ない一言にプレッシャーを受けてしまうこともあるというトイレトレーニング。

アメリカでは、オムツの取れる時期に関してはかなりのんびり構えているようです。

「どうせいつかは取れる」といったスタンスで、周りも特に比べたり注目することはないんだとか^^

6.否定的な言葉をなるべく使わない

アメリカでは子どもへの声掛けをする際に、否定的でなくポジティブで肯定的な声掛けを意識します。例えば「~してはいけません」と、行動を禁止するような言葉をかけるのではなく、「~してください」と声掛けをするのです。


このように声かけをすることで、子どもが行う行動に対して消極的になることを防ぐことができるのではないでしょうか。


アメリカでは子どもの子育てに自立を大切にするため、大人が行動を矯正させるようなことはなるべくしないようです。このような子どもへの注意の仕方一つでも国によって違いが出ることは面白いですね。

7.子どもの意思を尊重して失敗から学ばせる

アメリカでは、自分の意思で行動して失敗から学ぶことを大切にします。自分自身で行動を繰り返し失敗から学ぶことで、その失敗した原因や理由を考え、それが成功につながると考えられているのです。


そのため子どもの考えを持って行動したことに対し、褒めることを大切にします。 子どもは大人になる過程で、自分で考えて行動し成功につなげていくためのプロセスを学び、それが自立心を育むことになります。


日本では、他人と協調しながら、和を大切にすることが大切にされる傾向があります。それぞれの良い面があり、 さまざまな考え方を取り入れてみてくださいね。

8.お金を自分で管理する力を身につけさせる

アメリカでは、経済的な自立を促す意味で、子どもにある程度のお金を持たせて自分自身で管理する力を身につける練習をします。


子どものうちから実践的にお金の管理を身につけさせることによって、 日々のやりくりを上手くおこなう練習をするのです。たとえば、月の始めにまとまったお金を渡して、それで日々の日用品などをやりくりさせる取り組みをすることもあります。


日本では、親が子どものお金をすべて把握し管理することが多いと思いますが、小さいうちからお金のやりくりを身につけさせる練習をするのも良いのではないでしょうか。

日本とは随分違うアメリカでの子育て

アメリカ 家族 PIXTA

アメリカと日本の子育ての習慣の違いは、指導の仕方や金銭的な教育の一つをとっても、さまざまな面で見られると思います。


アメリカの主流のしつけである「タイムアウト」という方法や、子どもが泣くことを感情表現の一種としてそのままにしておくなど、文化の違いによって、子どもへの対応の仕方も異なるとわかりました。


アメリカと日本でそれぞれ教育の仕方は異なりますが、 自然な自立を促すために行うことはどの国でも共通的なことではないでしょうか。ぜひ違う国の子育ての方法を知ることで、自分自身の子どもへの対応の参考にしたり、取り入れたりしてみてくださいね。

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