小さな子供がいる家庭で意識したい「良いお家」の選び方
子育て中に引っ越しをしたり、お家を建てたりする時のお家選びは、自然と子供の人数や子供の年齢を意識しながら探すことが多いかと思います。
でも、実際、どういうところを重視してお部屋を選んだらいいのかなどわからないことって結構多いですよね?そこで、今回は小さい子供がいる場合の良いお家の選び方について、子供の年齢別にご紹介いたします。
1.子供が0~1歳の場合
子供がまだ生まれて間もないうちのお家選びのポイントは「子供とのスキンシップ」です。子供とたくさんスキンシップしていくことで、子供に親の愛情が伝わって親子間の信頼関係を強くすることができます。
例えば、家族みんなが集まりやすくて、どこにいても姿が見えるような感じで、配置しているものなどに手が届きやすい距離感があるというような、赤ちゃんの五感を育てていけるようなお部屋づくりが好ましいと言われています。
参考例
- 赤ちゃんが移動しやすいように部屋と部屋との段差が少ない、バリアフリー設計のお部屋
- ハイハイや転んでも安全な畳のある部屋(和室)
- 引き戸タイプのドアで赤ちゃんのドアの指詰め防止
- キッチンからリビングが見渡せるような対面キッチン
- 赤ちゃん用品などをたっぷりしまえる収納スペース
2.子供が2~6歳の場合
子供が少し大きくなった幼児期の頃のお家選びのポイントは「会話のキャッチボール」です。家族との会話や自分で何かをやる経験からいろんなことをたくさん学んでいく大事な時期なので、その部分を意識したお部屋づくりが必要になってきます。
家族で自然と会話が弾むような空間づくりをしたり、作業できるような広さの部屋を設けたりして、親の目が届きやすいお部屋づくりをしてみましょう。
参考例
- 子供が何をしているのかが分かりやすくママの目が届きやすいリビングやキッチンの近くに子供部屋を作る
- 子供の手が届きやすくお片付けしやすく、子供目線の高さで出し入れできる収納場所を設ける
3. 子供が小学生以上の場合
小学生ぐらいになると、学校や習い事、あるいは交友関係が広がって、先生やお友達等いろいろな人から多くの刺激を毎日受けるようになります。
また、自分の好きなことや興味があることを見つけ熱中して取り組むようになるのもこの時期で、子供の個性が段々に出てくるようになってきます。
そこで、子供が気が散らない程度の目が届く範囲で、親子で一緒に作業や会話ができる空間を作って、子供の感性を伸ばしていけるようなお部屋の工夫が大切になってきます。
参考例
- ママがいつでも見守りながら子供がお勉強できるリビング学習のすすめ
- きちんと十分な睡眠が取れるような子供部屋作り
- センターリビングやファミリーライブラリーなどを活用して家族がコミュニケーションが取りやすくなる工夫をする
兄妹のお部屋で注意することは?
子供がいるご家庭だと、小さい時は大人と一緒の部屋でも「ゆくゆくは子供部屋を用意してあげたい!」と思いますよね。ただ、子供が2人以上になってくると、子供1人つき1部屋与えなければいけないのか、男の子・女の子の兄弟で一緒の部屋でいいのか等いろいろ悩んでしまいます。
そこで、今回は兄弟での子供部屋を作る際にはどういったことに注意したらいいのかについて、同性同士である兄弟・姉妹、異性同市の兄妹・姉弟の2パターンに分けてご紹介します。
1.兄弟・姉妹のような同性同士の場合は?
小さいうちは1部屋で机を並べたり、二段ベットで寝たりというような感じでも大丈夫かもしれませんが、思春期が始まる小学校高学年ぐらいになると、これまで通りとは行かなくなりますよね。
お家の広さ的に1人に1部屋与えるのが難しいという場合には、子供部屋をパーティションやアコーディオンカーテン、あるいは棚などで部屋を区切って2人分の子供部屋を作って見たり、勉強する場所と寝る場所を分けてみるなどの工夫をしてみましょう。
2.兄妹・姉弟のような異性同士の場合は?
男の子と女の子の組み合わせの兄弟の場合は、できるだけそれぞれに個室を与えるか、それが難しい場合は部屋をしっかりと間仕切りするということが必要です。
小さいうちはいいかもしれませんが、やはり異性同士なので兄妹・姉弟とは言え、気恥ずかしさや「1人になりたいな」と思うことは成長するにしたがって増えていくと思います。
また、思春期は体や心の変化があり、情緒的にも多感な時期に差し掛かります。この時期は、いろいろなちょっとしたことでも傷付きやすく感じやすい年頃でもあるので、プライベート空間を作ってあげることは大事なことだといえます。
子育てに良いお部屋作りを意識しながら家づくりをしてみよう!
子供ができると子供の人数や成長に合わせて子育てに良いお家にしていきたいと多くのパパ・ママは思うところだと思います。とはいえ、「こうしたい!」と思ってもなかなか様々な事情ですぐには動けないというご家庭も多いかと思います。
しかし、今回ご紹介した子供の年齢別でのお家の選び方や子供部屋の作り方などは、これから子育てしていく中で参考になる情報だと思うので覚えておいて損はないと思います。
これまであまり子供を意識したお部屋作りをしてこなかったなというパパ・ママは、できるところから子育てしやすいお部屋作りを少しずつでも始めてみてはいかがでしょうか?