赤ちゃんを連れての引っ越しは大変です
筆者の夫はいわゆる「転勤族」。ちょうど昨年、転勤に伴い引っ越ししたばかりです。当時、子供達は2歳9ヶ月と3ヶ月でした。
上の子はちょうどお手伝いしたい年頃で、段ボールを組み立てたり荷物をしまったりしていると「○○(自分の名前)もやる!」とやる気満々。
そのやる気は大事にしてあげたいのですが、「気持ちだけで十分だから、テレビ見ていてほしい…」と何度思ったことか。
下の子はまだ授乳中!
一方下の子は、まだ数時間おきに授乳が必要。
夜の寝かしつけが終わり、さて荷造り!と思ったのもつかの間、お腹が空いたと泣き声が寝室から聞こえます。いったん寝室に戻り授乳し、ふたたび寝かしつけして寝室を出たもののなんだか疲れてしまい、なかなかはかどりませんでした。
引っ越しの手続きも大変!
それ以外に、役所での各種手続き、電気会社やガス会社への連絡、粗大ごみの処分、近所の家へのご挨拶など、やるべきことがたくさんあります。
事前にやることをリストアップしていたものの、なかなか効率よくこなせず直前までバタバタと動き回っていました。
子供連れの引っ越し、こんな点に注意しましょう
そんな経験から、赤ちゃんや小さい子供を連れて引越しするコツをご紹介します。
子供にもしっかり言葉で伝える
子供は環境の変化に敏感です。特に引っ越しをすると、今まで慣れ親しんだ家や遊び場、お友達と離れてしまうことになります。子供にとっては、天地がひっくり返ってしまうほどの一大事です。
引っ越しが決まったら、子供にも早めにそのことを伝えましょう。まだ言葉を話せない小さい子供でも、言い聞かせるとなんとなく状況を理解したりします。
「色々な場所や人とお別れしちゃうけど、家族みんな一緒だからね」と伝えて、安心させてあげてください。
荷造り・荷解きはできるだけ外注する
小さい子供がいる方は、毎日子供の世話と家事(就業中の方はさらにお仕事も)で精一杯でしょう。そんな日々から、さらに引っ越しのための時間をねん出するのはかなり大変です。
引っ越しで一番時間を取られるのは、荷造り・荷解きの作業です。ですが、これはある程度指示を出せば、本人以外でも可能な作業です。一方、役所での手続きは基本的に本人が出向いて行う必要があります。
そこで、荷造り・荷解きは出来るだけ外注してしまい、本人しかできない作業を優先して行いましょう。
親族・知り合いにお願いする
近所に手を貸してくれそうな親族・親戚・友人などがいれば、事情を話してお願いしてみましょう。
ただ、皆さんもそれぞれに生活がありますから、無理だと断られてしまう可能性もあります。あくまで「お願い」するスタンスであることを忘れないでください。
もし手伝ってもらえそうならばしっかりと感謝の気持ちを伝え、お礼等もしましょう。
引っ越し会社に依頼する
もし手伝ってくれそうな人がいなければ、引っ越し会社の荷造り・荷解きのサービスを利用するという方法があります。
たいていの場合、「作業員一人を一日派遣して○○円」という価格体系になっており、後は荷物の量やスケジュールに合わせて「二人を二日間」「一人を半日」などと調整します。
引っ越し会社に見積もりを依頼する際に、どれくらいの費用が掛かるのかを聞いてみましょう。
ちなみに筆者の場合は、本・CD・DVD類を事前に段ボールに詰めておき、後はお願いするという方法を取りました。これにより、費用が多少削減できました。
無理は禁物ですが、参考にしてください。
子供用スペースの確保
引っ越し先の間取り図を見て、引っ越し作業中に子供がいるためのスペースをどこにするか、あらかじめ考えておきましょう。作業中は多くの人が出入りするので、その導線を考え邪魔にならないような位置を選びます。
引っ越し会社の担当の方にも伝えておくと、スムーズに場所を作ることができます。
あわせて子供用のテーブル、いす、ジョイントマット、おもちゃ等をあらかじめ同じ段ボールに詰め、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
子供用のスペースを確保しておけば、作業中もウロウロすることが減りスムーズな引っ越しにつながります。
「新しいおもちゃ」と「慣れたおもちゃ」を用意
子供用スペースにはおもちゃを準備しておきますが、その時に「慣れ親しんだお気に入りおもちゃ」と「初めて見るおもちゃ」の二種類を用意しておきましょう。
環境の変化に戸惑っているようであれば、お気に入りのおもちゃで遊び落ち着かせます。新しい環境に慣れてきたら、初めてのおもちゃで興味を引き、子供用スペースで遊んでもらうようにします。
引っ越し前後の食事もあらかじめ購入する
引っ越し前後は家電が使えないこともありますし、疲労で料理をするのが難しいことが考えられます。
大人ならば出来合いのお惣菜を利用したり出前を取ったりできますが、まだ大人と同じ食事ができない月齢の場合は、あらかじめレトルトの離乳食や幼児食を準備しておきましょう。食べ慣れたものがベストです。
負担を軽くして、スムーズな引っ越しを
子供連れでの引っ越しはやることが多いうえ、スケジュールがタイトなので大変です。
全てを自分でこなそうとせず、お願いできることはお願いし、省ける点は省くのがスムーズにいくコツではないかと思います。
新天地での楽しい生活のため、頑張ってください!