働くママの喜怒哀楽は幸せな証拠
育児をしながら働いているママ、いつもいつも本当にお疲れ様です。朝起きてからバタバタと子供の準備と自分自身の準備を済ませ、時にグズる子供と一緒にようやく園に到着。それから荷物の整理を大急ぎで行って、先生に「変わりありませ~ん!」、子供に「行ってくるね!」とハグ。
仕事に行くまでの間に若干バッテリー切れ気味になってしまいますよね。しかし、1日の中で最も忙しくて大変なのは、仕事が終わってからの時間なのではないでしょうか。まさに17時から21時が、働くママにとって一番忙しい時間とも言えますね。
これだけのマルチタスクをこなしながら日々生活しているなんて…。世の中の働くママってなんて凄いんだろう。そんな中で、働くママはもがいています。喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり。育児はまさに喜怒哀楽の繰り返し。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみると、この喜怒哀楽を感じられる、そしてその大きさを知ることは、働くママの特権であり、今を幸せに生きているという証拠だと私は思います。
働くママが感じる「がっかり」な瞬間
そんな働くママが、日々どんなことにもがき、喜怒哀楽を感じているのか。実際のママの声をいくつかご紹介していこうと思います。まずは、働くママが感じる、育児をしていて「がっかり」してしまう瞬間です。
思わず「私もそう!」と大きくうなずくママが多いと思いますよ。悩んでいるのは1人ではないし、それが決して不正解というわけでもありません。
この「がっかり」は、次にご紹介する「幸せ」な瞬間に感じる喜びをより大きくしてくれるものです。思わずがっかりしてしまうような瞬間も、みんなで共有してパワフルに乗り越えていきましょう。
「お父さんは〜?」
私は、平日2時間かけて通勤しています。朝は一番にこども園に預け、夜は一番遅くお迎えに行っています。
その上うちは、私が毎日送り迎えをしています。ただ、たまにお迎えだけはお父さんと二人で行くことがあるのですが、その翌日、だいたい子供に「お父さんは〜?」と聞かれます…。
いつも預かって貰えるギリギリの時間にしか到着できないので、私はトイレも我慢してお迎えに行っているのにな…、とがっかりさせられる一言です。
「お母さんのより、美味しいし!」
正直、私は料理があまり得意ではありません。その上、こども園のお迎えが毎日19時なので、帰宅は必ずその時間より遅くなります。我が家は、義理も含め両親が老老介護状態ですし、お父さんの帰りは遅いので私が全て対応しています。
ある日のお迎えの際、子供に「今日、何食べたい?」と聞いたら、「アンパンマンランチのカレー!」と言われました。私は、「アンパンマンランチのカレーは、明日もお仕事で無理だから、今日はカレーにしようか?」と答えたところ、
「イヤや!アンパンマンランチのカレーの方が、お母さんのより美味しいし!」と言われてしまいました。毎日のことなので、この一言は、沈んでしまいました…。
「え〜?またですか!」
私は、勤務先に迷惑にならないように1ヶ月前には休みの申請をするようにしていますが、先日その休みの申請の際言われたのが「え〜?またですか!」でした。
面接の時も「土曜日は行事があり、おそらく、年に5〜6回はお休みします」と先に伝えておいたのにな、しかも、土曜日の勤務先は教育関係なんだけどな、とがっかりしながら苦笑いで対応しました。
夕方気がつく、まさかの逆さま
子育て中の朝は本当に毎日が戦争のようです。朝起きて朝食、お弁当作り。子供と夫を起こし食事をさせ、子供の身支度から自分の身支度。本当に時間がいくらあっても足りません。ある日もまた朝からバタバタと支度をしていました。
素早く自分はワンピースに着替えを済ませ子供の着替えをし、急いで保育園に送って、私は仕事へ。一日仕事を終え保育園へ迎えに行きました。家に到着し、少しでも楽になろうと家着に着替えようとした時です。
「あ、ワンピースの前後が逆…」
私は一日中、ワンピースを前後逆に着て過ごしていたのでした。恥ずかしいやら、余裕がなかった自分にがっかりやらでした。もっと余裕をもって過ごしたいです。
今日もまたやってしまった!
毎日の仕事や家事、育児に心も身体もヘトヘト。なかなか自分の時間も取れず、精一杯な毎日です。夕方もバタバタは続き、保育園から帰ってきた子供の相手をしながらの夕食作り、翌日のお弁当の仕込み。夕食が終われば片付けや朝ごはんの仕込み。
子供のお風呂や翌日の保育園の準備など、自分のことは全て後回しです。子供のお風呂は夫が入れてくれますが、その後の処理(保湿をしてあげたり着替えの手伝いや髪を乾かしたり)は全て私。その間夫はゆっくり入浴しています。子供がお風呂からあがると今度は寝かしつけです。
しかし、子供の寝かしつけの最中にほぼ毎日自分も寝てしまうんです。大体が夜中の2時や3時といった変な時間にはっ!と目がさめ、着替えもせずお風呂にも入っておらず、キッチンの片付けも中途半端な状態の自分に気がつき、本当にがっかりです。
「お母さんが忙し過ぎるから」という病院での言葉
当時、長男は1歳半。私が仕事を始めると同時に保育園生活スタート…も、免疫の無い息子は次から次へと病気をもらって病院漬けの日々。
風邪が長引き、咳が続き、病院の先生から「お母さんが忙し過ぎる。ちゃんとみてあげないと」という一言。
息子を見ていない訳では無いのに、そのように見られてしまうことにショックを受けると同時に息子に対して申し訳ない思いでいっぱいになり胸が張り裂けそうでした。
この世の終わりのように泣かれる保育園での別れ際
長男は、保育園になかなか慣れず、毎日毎日もう世界が終わるのかというほどの大号泣。先生からも、どうにも泣き止まず2人掛かりで抱っこして遠回しにとても困ります…なんて言われたりもしました。
正直やりたく無いと毎日思ってしまっていて、それなのに息子にこんなに辛い思いをさせてしまって、自分は何なんだろうか…と、毎朝がっくりきてしまっていました。
働くママが感じる「幸せ」の瞬間
これまでご紹介してきた「がっかり」エピソード。とても共感しますよね。しかし、ママがそれを「がっかり」と感じるのは、毎日本当に一生懸命に頑張っているからこそ。
それともう一つ。ママが育児には何事にもかえがたい「幸せ」な瞬間があるという事を知っているんですよね。これからご紹介するのは、日々奮闘しているママの生きがいとも言える、育児をしている中で「幸せ」と感じた瞬間のエピソードです。
この幸せがあるからこそ、「がっかり」も「哀しみ」も「怒り」も忘れて前に進む事が出来ますよね。ママにとって最高の瞬間をご紹介します。
保育園でのお迎え
保育園に行く時は笑顔でいってらっしゃいと手を振る息子。早く遊びたい時はこっちの方を見向きもせずたたたっとオモチャや友達の方へ駆けていきます。
しかし仕事が終わり迎えに行くと、おもちゃや友達と遊んでいてもすぐに気づいて一目散に私のところへ。そしてぎゅーっと抱きついて離しません。
寂しい思いをさせていたんだなと思うと同時にこのぎゅーに幸せを感じています。
保育園で覚えてきたことをお披露目
現在1歳5ヶ月で、どんどん体を使ったジェスチャーが出来るようになってきた息子。保育園ではエビカニクスや、わーお!を踊れるようになったり、ゴリラは?と聞くとゴリラの真似をして胸を叩いたりします。
成長ぶりがすさまじく、出来ることを知ると私も主人も「すごいすごい!」と褒めまくります。褒められた息子は嬉しいらしく、また出来るよと得意げに披露してくれます。
毎日仕事で疲れていても、このやり取りに幸せを感じて疲れが吹っ飛んでしまいます。
寝る前のまったりした時間
寝かしつけの時、私も子供も自由にゴロゴロしているので、その時手を繋いだり、くすぐったり、子供が私の顔をいじったりして、お互いが笑い合っています。子供の無邪気な笑顔を見ると、本当に癒やされますよね。
この時間に保育園であったことや、ママへの思いなどを話してくれることもあり、子供の成長を感じられる時間でもあります。
今日あったことが全てチャラになるようなそんな瞬間です。また、これからもずっとずっと大事にしていきたい時間です。
眠りが深くなればなるほど、ぎゅーぎゅーくっついてくる子供たち
シングルベッドを2つくっつけて、パパと長男長女と一緒に寝ています。普段はパパが大好きな子供たちですが、眠たくなればなるほど、ママである私の方にぎゅーぎゅー押し寄せてきます。
寝返りも打てず、身動きも取れないくらいで、朝起きたら身体が痛いなんてことも度々ですが、ぎゅーぎゅーと押し寄せてくる子供たちに幸せを感じています。
家族の休日
毎週主人が土曜日半日仕事なので、家族でゆっくり過ごせるのが日曜日しかありません。なので、なるべく日曜日には近くの公園に散歩に行きます。
最近は手を繋いで歩けるようになったので、息子を真ん中にして3人で手を繋いでお散歩します。それだけでも幸せなのですが、息子が繋いだ手と手をごちんと合わせてニコッとします。
家族3人の手が当たるのが嬉しいようで何度も繰り返すのです。思わず私も主人もニッコリしてしまいます。
パパと子供たちが笑っている姿
パパと子供たちが本当に楽しそうにゲラゲラ、キャッキャ、キャッキャと笑い声を上げている姿を見ると、「ああ、この人の子供を産むことができて、私は本当に幸せなんだなあ」と客観的に見ることができます。
家族がいて、自分がいる。この時間が本当に幸せなんだと、実感できる瞬間はこれからもたくさん味わいたいと思います。家族が自分自身の原動力になっています。
大丈夫だよと許してもらえた時
ママである私自身も忙しくてバタバタすると、失敗することが増えます。そんなときに息子が「大丈夫だよ」「まぁなんとかなるよ」と許してくれることがあります。
息子に今まで私がかけてきた言葉が、息子本人のものとなって、私自身に返ってきたんだな、優しい男の子になっているんだなと幸せに思います。
子育てで得られる幸せは、働くママにとって最高のご褒美
こうして見ると、働いているママ達の日々の奮闘ぶりがよく分かりますね。子供はいつでも正直です。時には、ママが傷つくことも言うかもしれません。でも、その正直さがあるからこそ、「ママ大好き」という言葉を聞けるんですよね。
育児をしながら働くことは、時に負い目を感じ、周りの理解も得られないときもあります。でも、その一生懸命さ、かっこよさ、ママの背中を子供は必ず見ています。会える時間が限られているからこそ、その時間を大切にしたいですね。
大変であり、最高である子育て。それは仕事をしていなくても、していても、もしかするとそう変わりないかもしれません。がっかりすることも当たり前で、悩むのも当然。それを分かった上で子供との明日を考えれば、きっとより良い未来に繋がると思います。
子育てで得られる幸せは、働くママにとって最高のご褒美なのですから。
※ママリスマホ版サポーターズで募集した「働くママが感じるがっかりと幸せ」を元にまとめております。