木製のまな板は包丁に優しい?素材で異なるまな板の特徴
キッチンツールの中でも、毎日使用すると言っても過言ではないまな板ですが、皆さんは今お使いのまな板を購入する際、どのような基準で選びましたか?まな板には、デザインはもちろんの事、その材質や形など、たくさんの種類があります。
まな板には、プラスティック製、木製、樹脂製などがありますが、どんな特徴があるのでしょうか。素材で変わる、それぞれの違いについて見ていきましょう。
ここが違う!木製と他の素材のまな板
まずは、木製のまな板についてです。最近では、プラスティック製や樹脂製のまな板を使用しているという方も増えてきましたが、和食料理店やお料理番組などでは、木製のまな板を使用している光景をよく見るのではないでしょうか。実家や祖父母が木製のまな板を使用しているという方も多いかもしれませんね。
そんな木製のまな板は、プラスティック製などのまな板と比べ、どんな特徴があるのでしょうか。
特徴1.疲れにくく、滑りにくい
木製まな板の最大の特徴は、プラスチック製などに比べ適度な柔らかさがあり、包丁が当たった際、板の減りが少ないという事です。また、使用している際に滑りにくく、安定もしています。
プラスティック製や樹脂製のまな板の場合、比較的汚れが簡単に洗い流せるという長所がありますが、食材によっては滑りやすく、包丁がまな板に当たる音がうるさいと感じる事もあります。
一方、木製のまな板は、力を入れずに食材を切る事が出来るため、包丁を持つ手への負担も少なく疲れにくいとも言われています。
特徴2.食材の色や臭いがつきにくい
プラスチック製や樹脂製のまな板は、木製と比べて傷が付きやすいという特徴があり、お肉や色物食材を切った時に、色や臭いが染み込んでしまうという事にも繋がります。野菜や果物など、そのまま口に入れる食材を切る事も多く、不安になってしまいますよね。
一方、木製のまな板は柔らかく、包丁での傷も付きにくいですので、その様な心配はいりません。また、木製のまな板は、食材を切る前に水で濡らす事により色や匂い移りを防ぐ事が出来るのです。まな板を濡らす事で、表面に水の膜を作り、その膜が食材の臭いや色がつくのを防ぐ効果があるのですね。
別の食材を切る時に再度水にさらすと、同様の効果を持続させる事が出来ますので、香りの強い食材を切る際も安心して調理する事が出来ます。
木製まな板の上手なお手入れ方法
木製のまな板は、きちんとお手入れをしてあげましょう。お肉やお魚を切ったら、粗塩を振りかけ、たわしでこすってから流水で流します。臭いや汚れが気になる場合は、レモン汁を振りかけてからふきんで拭き取りをすると良いですよ。
また、洗った後に熱湯をかけて消毒をすると、カビや雑菌の繁殖を防いでくれます。その際、たんぱく質が熱によって固まる事もありますので、事前にしっかりと汚れは落としておきましょう。
さらに、洗い終わった後、きちんと水切りをしてあげる事が大切です。軽くふきんなどで水気を拭き、風通しの良い日陰で乾燥させましょう。
- 貝印株式会社「まな板について」貝印、包丁のすべて。(http://www.kai-group.com/products/special/hocho/use/manaita/)
- 河芳工務店「木製まな板の特徴」大工の手作りまな板|朴の木・ひのき製なら|河芳工務店(http://www.kawayoshi.com/contents04.html)
- できたよ「まな板の大きさと種類の決め方アドバイス」はじめてさんのおりょうりサイト(http://dekitayo.com/basic/item/cutting-board-choice)
木製まな板の素材別の特徴
まな板は、素材によって異なる特徴がある事が分かりました。ここからは、木製まな板に使われている木材の種類に焦点を当ててご紹介していきたいと思います。木製まな板も、材料に使われている木によって様々な特徴があります。
木製まな板で主に使用されている、5つの素材について、それぞれの特徴とメリットをご紹介致します。
ホオノキのまな板
ホオノキ製のまな板は、包丁がサビるのを防いでくれるとも言われています。その理由は、油分が多いホオノキの特性にあります。まな板が持つ特性で、包丁がサビつくのを防いでくれるなんて目から鱗ですね。
また、かの坂本龍馬がその生涯を終える瞬間に、日本刀を受け止めた鞘もホオノキから作られていたそうです。ホオノキで作られたまな板は、包丁との相性が良いのが特徴です。
桐のまな板
次にご紹介するのが、桐製のまな板です。桐のまな板は、とても軽くて使いやすいというのが一番に挙げられる特徴です。まな板には様々な大きさがありますが、桐製のまな板は、大きいサイズのものでも簡単に持ち運ぶ事が可能です。
また、桐製のまな板は、水はけが良く乾きが早いのも特徴です。そのため、まな板での菌の繁殖を防いでくれます。食材を切るまな板が清潔に使用出来るはとても嬉しいですね。
ヒノキのまな板
ヒノキの特徴として、水に強く、耐久性が高いという事が挙げられます。そのため、まな板にはとても向いている材質と言えますね。また、ヒノキには、防虫や雑菌の繁殖を防止する作用があるとも言われています。
また、刃あたりがとても柔らかく、包丁にも優しい素材です。ヒノキ独特の香りも相まって、キッチンを優しく、とても雰囲気のある空間にしてくれそうですね。
ヒバのまな板
ヒバの成分は、ヒノキチオールで、雑菌やカビ、ダニなどの繁殖を抑えると言われています。ヒバは高級建材としても知られており、その高い耐久性も言わずと知れています。
プラスティック製や樹脂製のまな板に比べ、包丁の刃が摩擦しにくく、長い間良い切れ味を保ってくれます。また、長い間使用した後など、表面が傷んでしまった時には、削り直しをする事で、まるで新品のような使い心地を再現出来ます。
イチョウのまな板
イチョウのまな板は、他の木製まな板と同様、包丁の刃当たりがよく、大切な包丁を傷める事がありません。また、表面に傷が付きにくいという特徴があります。イチョウには油分があり、水はけも良いため、乾くのが早くて汚れもつきにくく衛生的です。
イチョウは、天然の抗菌力も備え、カビの発生も抑えてくれます。また、フラボノイドという成分が含まれており、まな板に臭いがつきにくいのも嬉しいですね。
さらに、冬と夏の年輪(木目)の差がないとう性質から、イチョウは反り返しやゆがみが出にくいという特性があります。そのため、家具や健具などにも多く使用されていて、まな板においても反りやゆがみを抑えてくれます。
- 暮らしのほとり舎「イチョウのまな板 (小 / 中 / 大 / 特大)」和ごよみと暮らしによりそう工芸品:暮らしのほとり舎(http://www.kurashi-no-hotorisya.jp/Kitchen/ityou-manaita.html)
- 株式会社小柳産業「専務の木まぐれブログ・木のまな板のお話。その2」株式会社小柳産業(http://www.oyanagi.biz/blog/739/)
- 藤次郎株式会社「オンラインショップ・まな板」TOJIRO JAPAN(http://www.tojiro.shop/shopbrand/others03/)
サイズで選ぶ?素材で選ぶ?ママの賢いまな板の選び方
ここからは、まな板を選ぶ際のポイントについてご紹介致します。家族のために、毎日お料理を作るママ達に是非参考にしてもらいたい内容です。手軽に買い替えるものでもないまな板ですからこそ、購入時にはしっかりとポイントを見極めたいですよね。
大きさはキッチンのシンクに合わせる
まずは、まな板のサイズをしっかりと確認しましょう。自宅のキッチンスペースももちろんそうなのですが、まな板を洗う、シンクの大きさをしっかりと確認してから購入する事も大切です。
シンクよりも大きなものを購入してしまいますと、洗う際にとても苦労します。一般的なまな板には、大体の規格がありますが、奥行き、横幅共に、数センチ単位でサイズが異なってきます。
日本料理店などの板前さんが使用しているまな板は、横幅50センチ、奥行きは30センチほどありますが、これは一般家庭にはとても大きすぎますよね。だいたいの目安は下記の通りとなっています。
ちょうど良いサイズの目安
- 1人暮らし用キッチン:15~20センチ×30cmくらい
- 2人暮らし用キッチン:20センチ×40cmくらい
- 広いキッチン(家族が多い):25センチ×45cmくらい
まな板は、置く場所や、作業スペース、シンクの大きさなどに合わせて選ぶ事が第一です。ただ、まな板は、ただ食材をその上で切るという役割だけでなく、切った食材を一時的に置く場所としても利用します。
自身がよく作るお料理や、家族構成なども考慮し、少し広く使用出来るまな板を選ぶ事をおすすめします。もちろん、まな板を洗うシンクの大きさ、収納場所についてはしっかりと確認するようにして下さいね。
一番合ったまな板の素材を決める
まな板の素材には、様々な種類があるという事はお話し致しました。素材それぞれにメリットとデメリットがあります。一つ一つしっかり吟味しながら、自分に一番合った素材を選びましょう。
ここからは、プラスティック製や樹脂製のまな板と、木製のまな板、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介致します。
プラスチック製&樹脂製のメリット
- カビの発生・繁殖が抑えられる
- 漂白剤を使用出来る
- デザインが豊富でインテリアにもなる
- 値段が安い
- 軽くて持ち運びしやすい
プラスチック製&樹脂製のデメリット
- 表面が硬く、包丁が傷みやすい
- 食材やまな板自体が滑りやすい
- 包丁での傷がつきやすい
- 食材の色移りがある
木製まな板のメリット
- 表面が柔らかく、包丁を傷めない
- 切る際に力を吸収してくれ、疲れにくい
- 木本来が持つ抗菌作用により、清潔に保てる
- 傷んだら表面を削る事が出来、再度使用出来る
木製まな板のデメリット
- 安価なものを購入しますと、反ったり割れたりする
- 手入れをしなければカビが発生する
- 花粉症やアレルギーがあると、使用できない場合がある
- できたよ「まな板の大きさと種類の決め方アドバイス」はじめてさんのおりょうりサイト:できたよ(http://dekitayo.com/basic/item/cutting-board-choice)
使いやすくて優秀!おすすめのまな板をご紹介
ここからは、使い勝手や値段、お手入れのしやすさなど、これまでご紹介した、まな板の魅力を兼ね備えた商品を、いくつかご紹介したいと思います。
木製の種類別のまな板もご紹介しますので、気になる素材が決まっている方は、是非参考にして下さいね。
京セラ 樹脂製クッキングボード
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こちらは、樹脂製のまな板です。最大の特徴は曲がるという事です。薄くて軽く、切った食材をそのままこぼさずおフライパンやお鍋に入れる事が出来ますね。
また、目盛りがついているため、食材を均等に切る事が出来ますし、左右どちらからも測る事が出来るので、左利きの方にもお使い頂けます。
耐熱温度が100℃という事もあり、熱湯消毒も可能です。
プラスチック製 耐熱抗菌まな板
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こちらは、特殊なゴムがついており、まな板が使用している時に滑りにくい構造になっています。また、食器洗い機にも対応しており、お手入れも簡単で、長い間使用する事が出来ます。
もちろん、両面どちらも使用する事が出来ます。耐熱温度は100℃で、熱湯消毒も可能です。こちらはLサイズのご紹介ですが、さらに大きいものや、小さいタイプのものもあります。
ホオノキ製 まな板
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ホオノキは、包丁との相性がとても良い素材です。水に大変強く、水切れも良いため、長持ちしますし、カビの発生や繁殖も抑えてくれます。
こちらの商品は、小サイズですが、39cmの中サイズと42cmの大きいサイズもあります。ホオノキは、油分が多い特性を持っており、ホオノキのまな板を使用する事で、包丁がサビつくのを防ぐ事も出来ます。
桐製 まな板
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とてもシンプルなデザインで可愛らしいまな板です。桐製のまな板の特徴は、とにかく軽いという事が特徴として挙げられます。また、水はけもよく、すぐ乾くのも嬉しいですね。
またこちらのまな板は、安心の日本製です。使う人の安全と安心を追及しながら、職人さんの手作業で仕上げられています。ブランドのロゴがお花のようで、そこもとても可愛いです。
ヒノキ製 まな板
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色が優しく、とてもナチュラルなまな板ですね。包丁の刃当たりがとても良く、独特のトントンという音と、包丁の刃が当たる感覚は、楽しささえ覚えます。
食材によって使用する面を変える方も多いと思いますが、こちらのまな板も、裏返しにする際、持ちやすい様に、サイドにくぼみがつけてあります。
サイズもとても使いやすく、3センチという厚さも、反り返りがない様にと拘られた食材です。
ヒバ製 まな板
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こちらは、青森のヒバを使ったまな板です。調理面が裏と表両方ともにキッチン台に触れない様、両サイドに丸い桟が取り付けられています。いつでも清潔に使用出来るので、ママも安心ですね。
さらに、元々、ヒバには天然の抗菌力があるので、より清潔な状態で使用する事が出来ますね。また、こちらのまな板は、専用のスタンドが無くても自立します。洗った後の乾燥や収納にも便利ですね。
イチョウ製 まな板
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こちらは、イチョウ製のまな板です。表面が柔らかく、刃当たりもとても良いので、包丁を傷めにくいまな板と言えます。また、油分が適度にあるため、水はけも良く、カビや雑菌の増殖の抑制も期待出来ます。
軽くて持ち運びに便利なところも、ママには嬉しいポイントですよね。また、木製まな板は、表面が傷んだ際に、改めて削り直す事も可能です。そうする事によって新品時のような美しい状態にする事が出来ます。
包丁にも食材にも、そしてママにも優しいまな板を選びましょう
まな板の素材にもたくさんの種類があって、選ぶ際に迷ってしましそうですね。しっかりとそれぞれの特徴を見極めて、自身に一番合ったまな板を選びましょう。
また、まな板を正しくお手入れしますと、とても綺麗な状態に保つ事が出来ます。キッチンにピカピカのまな板があると、日々のお料理も一層楽しくなりそうですね。