――妊娠中のママはマタニティファッションも気になるところです。オシャレが大好きな安田さんならではのお腹が大きくなってからの服選びのコツなどはありますか?
安田:実は、毎日すごく悩んでいます。しめつけなくてラクというのはもちろんなのですが、でもテンションがあがる格好がしたいんですよね。この冬はゆったりめでオーバーサイズの服が流行っていたので、お腹が大きくても意外と楽しめました。
最近は少し暖かくなってきたので、お腹が目立つ格好にも挑戦してみようかなと思います。でも、みなさんと同じように、やっぱり悩ましいですよ(笑)。
妊活は先が見えなくてつらい…不安や苦労の中で心がけたこと
長い妊活の末に妊娠した安田美沙子さん。妊活中のお話や、結婚前から約10年つきあっている子宮内膜症についても伺いました。
最初の病院では傷つくようなできごとも。信頼できる主治医を見つけることが大切
――ここからは妊娠までのお話を聞かせてください。安田さんは、妊活前から子宮内膜症と付き合ってこられたのですよね?
安田:はい。子宮内膜症が判ってから10年くらいになります。私は最初に行った病院が合わなかったんです。精神的にダメージを受けるようなヒドいことも言われたので病院を変えようと思いました。その後、主治医としてずっとお願いしたいと思える先生に出会えたのですが、その先生は結婚して子供を望むようになってからの治療方針まで考えてくださって。年1回の人間ドックや何かあった時に通い、7、8年お世話になっています。あの時、病院を変えて良かったですね。
――同じような病気を患っていて、将来「子供が産めるのかな?」と不安になっている人に対してアドバイスはありますか?
安田:自分の主治医と思える先生を見つけることが大切だと思います。そして、きちんと治療をしつつ向き合うこと。
私は、妊娠に関しては、主治医の先生が専門ではなかったので、不妊治療専門のところに行きました。こうして目的や自分のスタイルに合わせて選択することも大事だと思います。
腹腔鏡手術を即決。「今年の誕生日のビッグイベントにしよう!」
――子宮内膜症と付き合いながら妊活をされることに対しての不安はありましたか?
安田:不安というより、前向きな気持ちで望んでいました。専門医に行って卵管造影の検査をしたんです。そうしたら、両方共詰まっていて。「腹腔鏡手術をした方が良いかも?」と言われました。私は「良いかもだったら絶対したい!」と思うタイプなので、すぐ日程を決めて手術を受けることにしました。それが去年の4月で、自分の誕生日付近のこと。
ポジティブに考え、それを「今年の誕生日のビッグイベントにしよう!」と思ったんですね。それによって癒着なども取れ、その後のステップも決められました。気持ち的にもすっきりしたので手術して良かったと思います。
――結果的にその手術が本当のビッグイベントにつながりましたね。
安田:そうなんです!もし、あの時手術をしていなかったら、もし出来ていても流産しやすくなっていたかもしれません。だから、本当に手術して良かったと思っています。あの時の私にとっては、何もしないというのは無い選択肢でした。もし不安や忙しさを理由に先延ばしにしている人がいたら、お医者さんとよく相談して、ポジティブな気持ちでまずは一歩前に進んで欲しいと思います。
「妊娠できなかった」を何度もくり返したから…妊娠した時は実感がわかなかった
――苦労された末の妊娠だと喜びもひとしおだったのではないですか?
安田:妊娠が判ったときは頭が真っ白になりました。
何度もダメだと「どうせまたダメなんでしょ」というルーティンになってきて、自分の感情を無視するようになるんですよね。落ち込み過ぎたくないというか。なので、妊娠した時も信じられず、「嘘でしょ」という気持ちの方が強かったです。
――ご主人と共有されたときの反応はいかがでしたか?
安田:主人も「えっ!」て言う反応だけでしたね(笑)。私と同じような感じです。
――では、どの時点で喜びを実感したのですか?
安田:妊娠したら妊娠したで不安が続くので、結局、安定期に入るまでは、喜びより不安の方が強かったです。安定期に入って周囲から「おめでとう」と言っていただいたりすることで、じわじわ実感しています。でも、「やったー!」みたいな気持ちは、きっと生まれるまで無いかもしれないです。苦労してきた分、今でも「何があるか判らない」と思っているんですよね。
先が見えない妊活。時には落ち込んだり、八つ当たりしたりしてもいい…
――なるほど。苦労されたからこそのお話ですね。そんな経験をされた安田さんから妊活中の方へのメッセージをお願いします。
安田:友人にも妊活中の人がいて、状況報告のメールが来たりするんですよね。私も同じような経験をしてきているので、その気持ちが痛いほど判ります。だからこそ、安易なことは言えなくて。
ただ、時には落ち込んだり、八つ当たりしたりしても良いと思うんです。妊活は、先が見えなくて辛いし、お金もかかりますから、そんな気持ちになっても仕方が無いです。
――アプリ「ママリ」では、妊活中の女性同士で悩みを相談して励ましあうことができます。妊活の体験談記事も読めるので、気軽に覗いてみてくださいね。










