新生児のお尻にある青いあざ、蒙古斑ってなに?
出産後、入院中のおむつ替えや沐浴指導を受けているときに気づく、お尻や腰のまわりにある青いあざ。
「分娩中にどこかぶつけたの?」「持って生まれたものなの?」と、あまりにも目立つために驚かれるママもいるのではないでしょうか。
このあざは蒙古斑(もうこはん)といいます
生まれたときに背中からお尻に見られる青いあざは蒙古斑(もうこはん)というもの。私たち日本人を含む、東洋人の子供のお尻にうっすらと現れます。これは、けがや病気ではなく自然現象のうちの一つ。
中には「わが子のお尻には蒙古斑がなかった」という方も見られます。
蒙古斑はお母さんのおなかの中で色素細胞(メラノサイト)が表皮に向かって出ていく途中に真皮の中にとどまって残ったため消えずに生まれてきたときに見られる青いあざです。
蒙古人種には出生時、90%以上に見られます。一つだけのこともあればたくさんあることもあります。
形は様々で境界がやや不明瞭なものが多いようです。 ※1
よくあるのは蒙古斑(もうこはん)です。東洋人の子どものお尻にうっすらと青いあざがあるのは普通のことです。これがお尻以外の部分、時には顔にも見られることがあります。これは異所性蒙古斑と呼ばれます。小学校に上がる頃までには薄くなり、大人になる頃には消えてしまうので、治療の必要はありません。 ※2
妊娠・子育て・妊活中の女性のためのアプリ「ママリ」にもこのような投稿がありました。
上の子はお尻辺りに蒙古斑が今でもあるのですが下の双子に蒙古斑が見あたりません。
双子に蒙古斑があるのかないのかなんて気にしたことなくて、今更ながら蒙古斑がないのに気付きビックリしちゃいました😅
実は、筆者本人「蒙古斑がない子だった」と幼いころ母に言われたことがあります。それが、普通なのかそうじゃないのかちょっとした悩みを抱いていました。
10歳ころまでには消えると言われる蒙古斑ですが、ほかの子供たちはどうなのでしょうか?質問に対する回答を見ていきましょう。
うちの子はこうだよ!みんなの体験談を見てみよう
不安を振り払うために「誰かに話を聞いてほしい」「誰かの体験談を聞いて安心したい」と思うこともありますよね。蒙古斑の話はちょっとセンシティブな問題だけあって、近くのママ友に相談しにくいということもあるかもしれません。
そんなときに便利なのが、質問できるコミュニティサイトです。ほぼリアルタイムで質問に対するアンサーが届きます。同じ月齢の子供を持つママたちが多く集うため、有益な情報をもらえることも。
ここでは妊活から妊娠出産、子育てに関する質問サイトであるママリに寄せられた、ママたちの回答をまとめました。
CASE1:うちの子、蒙古斑はありませんでした
長男の時はお風呂に入る度に気にしていた気がします…
私もこちらを拝見するまで無かったから気にしていなかったのか、改めてホントだ?!と共感してしまいました(*^^*)
兄弟間でも、蒙古斑がある子とない子の差があることが分かりました。
今、筆者自身の記憶を思い起こせば、長女(中3)は蒙古斑があり、次女(中1)にはありませんでした。長男(小2)は長女よりも範囲が広く、少しガッチリ目にありました。
CASE2:うちの子、まだ蒙古斑が残っています。
乳幼児期にはまだまだ蒙古斑が残りますよね。小学生まで残る子もいるようです。
筆者の子供は小学校低学年のうちに一緒にお風呂へ入らなくなってしまったので、いつ消えたと明言することはできませんが、小学二年生の長男はすっかり蒙古斑が消えています。
CASE3:大人になってからも残っています
大人になってからも蒙古斑が残る方もいらっしゃるようです。これには驚きましたが、持続性蒙古斑という物もあるようですね。
生後2歳頃までは青みがかってきますが、その後は徐々に薄くなり、10歳頃までには消えます。ただ成人になっても残ることがあります。(持続性蒙古斑)
濃色型も10歳頃までにはほぼ消えていく傾向はありますが、同様に残ることもあります。
異所性蒙古斑は、約3~4%は成人になっても残ることがあります。 ※3
不安な場合は、小児科医に相談をしてみましょう
筆者である私のおなかには、大人の握りこぶし大の赤あざ(単純性血管腫)があります。こちらは生まれたときから付いているもので、当時の診断では「治療をしても再発する」と言われたそうなので、積極的に治療をせず今まで来ました。
困ったことといえば、あざの面積が若干大きいため、身体測定のときにほかの人から見られたくないなぁ程度の問題はありましたが、健康面では何ら問題はありません。
子供の青あざに関しても、蒙古斑だと思って安心していたら「青色母斑(せいしょくぼはん)」や「太田母斑(おおたぼはん)」など、蒙古斑とは異なるあざかもしれません。
(青あざは)お尻以外の部分、時には顔にも見られることがあります。これは異所性蒙古斑と呼ばれます。小学校に上がる頃までには薄くなり、大人になる頃には消えてしまうので、治療の必要はありません。ただし、青あざには青色母斑や太田母斑など、自然に消えないものもあります。 ※4
私自身がそうだったように、子供にとってあざがコンプレックスに思う時期も来るかもしれません。私は蒙古斑がなく、赤あざがあることにコンプレックスを抱いていました。
もし、不安に思うのであれば小児科医に相談されることをおすすめします。そして子供が成長し、蒙古斑も含むあざに関して悩みを持っている様子があれば、お医者様からの診断に基づき、治る・治らないも含めきちんとあざの事実をお子さんに話すことで、自分の体の一部として受け入れやすくなると思います。
不安に思ったら専門家の意見も必ず仰いでくださいね。親ですから子供の変化に不安を抱くのは当たり前のこと。何事もなく、「杞憂だよ」とお医者様に笑ってもらえたら一安心ですよね。
我が子の成長を細やかにみていきましょう。これが大切です
蒙古斑の有無は人それぞれ。消える事もあれば持続することもあることが分かりました。また、いつ消えるのか悩むことはせず、気長に我が子の成長を見守っていきましょう。蒙古斑は、ほとんどの子供が10歳頃までで消えるそうです。
ママが悩むこともそうですが、実際はあざをもつ本人の悩みの方が大きいもの。ママが悩むほど、子供はネガティブにとらえがちです。子供が成長すると共に、ママの悩みを子供自身が大きく受け止めてしまう傾向もあります。
正しい情報を知り、子供が安心して自分の体の事を受け入れられるように見守っていきましょう。