TBS系金曜ドラマ『コウノドリ』。皆さんはチェックしていますか?
まず、簡単に『コウノドリ』の説明をしますね。
舞台はペルソナ総合医療センターの周産期センター。NICU(新生児集中治療室)を併設する病院には、ハイリスクな出産を経験する妊婦や、何らかの異状をもって生まれた新生児が多く集まります。
産後うつや自身のがんと妊娠を向き合う妊婦など、妊娠や出産にまつわるエピソードを細やかに描いたドラマとなっています。
主人公は、鴻鳥(こうのとり)サクラ。自身の出産の際、トラブルで母親を亡くした過去を持っています。そんなサクラが産婦人科医の仲間や新生児科の医師、お産をサポートする助産師や看護師たちとさまざまな問題を解決していく物語です。
ママリユーザーの間でも、『コウノドリ』に関する話題が増えています
『コウノドリ』のオンエア後は講評を交え、数多くの媒体がネットニュースでストーリーを取り上げています。妊娠、子育て、妊活中の女性向けアプリ・ママリのユーザーでもリアルタイムで妊娠中な方や、ハイリスク出産を経験した方が多く見られるため、『コウノドリ』のストーリーに共感する方が多くみられます。
その中で、ママリにこのような投稿がありました。
コウノドリみてますかー??
もし、あの産院に自分が妊婦として通うとしたら
四宮先生(星野源)と鴻鳥先生(綾野剛)
どっちに担当してもらいたいですか?♡
下屋先生(松岡茉優)でももちろんオッケーです👌🏽
四宮先生のずばっと正しいことを言って余計なことは何も言わずわかりずらい裏でのサポート優しさ
鴻鳥先生のとにかく優しくて親身になってくれ
包まれてる感じ
下屋先生の謙虚で努力家な感じ
どれにしてもこの産院は助産師や他のお医者様含め
全員あったかくていい病院🙏
こんな病院増えるといいな〜
四宮先生の旦那にズバッと言うセリフを
ぜひうちの旦那に言いまくってほしい、、、笑
筆者はアラフォー世代。もうすでに妊娠・出産期を終えていますが、第一シーズンからこのドラマを毎回見ていました。医療系ドラマが大好きということもあります。
ソーシャルワーカーが周産期センターに常時在籍していて、リスクを踏まえ検査を細やかに勧めてくれて…。たった一人の妊婦の出産にもチームで対応してくれる産科、あったらよいですね。本当にペルソナ総合医療センターのような病院が増えてくれるとうれしいです。
さて、「産婦人科で担当してほしい先生は誰?」という質問。シノリンこと四宮先生(星野源さん)と鴻鳥先生(綾野剛さん)、第6話~7話で救命救急医にコンバートした女医の下屋先生(松岡茉優さん)。それぞれ、出産に対するパッションは同じですが性格が異なるため、意見が分かれるところではないでしょうか。
私は○○先生派・ママリユーザーの回答は?
ここでは、先ほどの質問に寄せられたママリユーザーの皆さんの回答をまとめました。
皆さんは、主治医になるならどの先生が良いのですか?
だんぜん、ほっこりあったか・鴻鳥先生(綾野 剛)派
まずは主人公である鴻鳥先生が良いというママの意見からです。優しくてあたたかい先生は、やはり人気が高いもよう。
親身になってくれるところがよい
不安なことにも丁寧に答えてくれる鴻鳥先生。ドラマの中では、若さゆえに妊娠に対する迷信や都市伝説に振り回される妊婦さんに諭すように説明をしていた姿も見られました。
実際はここまで親身になる先生はそこまでいないですし、「話を聞く」という対応はとてもうれしいもの。
このように親身になってくれるという理由が多数に及びました。
でも、いざというときは恥ずかしいかも
こちらの方の意見も分かります。イケメン産婦人科医を目の前に陣痛になってしまうパニックは、後になって恥ずかしくなるかもしれません。でも、分娩室で一緒に呼吸法をしてくれる先生だったら、恥ずかしさも思い出になるかもしれませんね。
超クールな四宮先生(星野源)に診て欲しい
とてもクールで、ときには患者に対し叱ることもある四宮先生。冷静な姿に共感を得るママもいました。
役よりも俳優の好みが優先です
叱ってくれる先生の方がありがたいです
第二子以降なら、シノリンもありかなぁ
事務的な受け答えの方が分かりやすい
クールな四宮先生。無機質で言葉を冷たく言い放つ様子は、ナーバスになりやすい妊婦だからこそ近寄りがたい存在かもしれません。その中で、叱ってくれる先生が良いという方や、第二子の妊娠により出産に余裕がある状態だったら受け入れられるかもという意見がありました。
中には、星野源さんのファンだから役柄関係ナシという声も。
旦那や母親同伴のときだったら、四宮先生
四宮先生派で一番多かったのがこの回答。妊娠中は父性に目覚めないパパもいます。また心配性の実母や義母が同伴すると、妊婦を責めるような質問が飛び交ってしまいいたたまれなくなることも…。
四宮先生は、仕事中心で妻の出産を他人事としてみていた夫を一喝しています。この姿勢は「うちの旦那にも、ぜひ言ってほしい」と考える妊婦さんが続出しました。
同性の下屋先生(松岡茉優)に診て欲しいです
こちらは同じ女性である下屋先生が良いというママの意見。鴻鳥先生や四宮先生とは違った理由があげられていました。
実体験のお産が下屋先生のような方でした
恥ずかしいから女医さん
鴻鳥先生、四宮先生に対する意見が多く、下屋先生人気は少しかすんでしまいました。また、インターンを終えたばかりという設定なので女医さんでもちょっと頼れないかも、という意見も見られました。
そんな中でも、自分が出産した際に親身になってくれた女医さんが下屋先生のようだったという方や、イケメン先生よりは女医さんという声が見られました。
下屋先生は赤ちゃんに出会うことができなかったお母さんを一人でも減らすため、救命救急センターでの修業を決意しましたね。続編がもしあったら、バリバリの救命医で頑張っているのでしょうか。それともスキルを身につけた産婦人科医として周産期センターに戻ってくるのでしょうか。楽しみです。
筆者だったら、小松さんに取り上げてほしかった
3人の子供を育て、年齢的なこともありますのでもうかないませんが、私がもし次の妊娠があったとしたら助産所のようなところで出産したいと考えていました。
もし助産師の小松さんが助産所を開設していたら、迷わず小松さんのところで「スマーイル」のかけ声と笑顔で出産したいと思いました。
産婦人科医のもとでというのであれば、悩むところですが、四宮先生かなと思います。私自身、貧血続きなうえ体重管理がなかなかうまくいっていなかった妊婦だったので怒られっぱなしだったかもしれませんが…。
コウノドリを見て私が思ったこと
産後うつ、ハイリスク出産、見落とされた甲状腺の病気に、夫の育児不介入など、取り上げられている題材は私たちの「今の出産事情」にリンクすることばかりですよね。
今回は、このように他人事のようだけど実は身近に潜んでいる問題がクローズアップされたドラマ作りが展開されています。
その中でも、年齢的なこともあり一番印象に残っているのが、11月24日に放送された第7話の助産師・小松さんの子宮摘出の話題です。助産師経験20年・出産を扱った赤ちゃんが4,000人超を誇る小松さん、設定上は私と同年代でした。
妊娠や出産の話題とは異なるため、もしかするとみていた方のなかには興味が湧かない方もいたかもしれません。けれど、小松さんに降りかかった子宮の病気は、若い世代の女性にもあり得ることです。
検診は毎年受けて欲しい
小松さんは仕事に打ち込んだ結果、既往症があるのにも関わらず定期健診を受けず症状が悪化する結果となりました。
同僚が子育てをしている、妊娠が分かったという中で、小松さんは子宮を取る「母にならない」決断をしました。決して他人ごとではないということを、皆さんにも考えてほしいと思います。
まだ若いから、子育て中だからという理由で避けるのではなく、できる限り毎年子宮がん検診や婦人科検診を受診してくださいね。
『コウノドリ』は長寿シリーズ化を検討してほしいです
妊娠・出産にまつわる社会的問題はまだまだたくさんあります。シングルマザーの産婦人科医として職場復帰した倉崎先生も早速、ワークワイフバランスの問題が浮き彫りとなりました。
たくさんの問題の多くは「国や行政が介入しても解決されない問題」「一般人から見たら他人ごとの問題」かもしれません。しかし、こういった事案をコウノドリでは細やかに取り上げています。こうしてみると、人間模様を描きながらも私たちに警鐘を鳴らしているドラマだなと思います。
ぜひ、第3シーズン以降の続編・長寿シリーズ化を期待したいです。このドラマの効果でもっとママが元気良く過ごせるようになれば良いなぁと思っています。