小学校での学習につながる「文字・数・思考」の力
幼児期は、小学校への入学に向けて子供の能力がぐんぐんと伸びていく時期です。その能力の一つに「文字・数・思考」の力があります。
ベネッセ教育総合研究所が2012年から2015年に行った『幼児期から小学1年生の家庭教育調査』では、年少から小学1年生までの子供の「文字・数・思考」に関する力について調査を行いました。ここでいう「文字・数・思考」の力は、以下のように分けられています。
- 文字
- 数
- 言葉
- 分類する力
これらの力は、小学校に入学した後の国語や算数といった授業に直接結びつく力です。調査では、これらの力が3歳児から少しずつ身についていき、5歳児までに養われた「文字・数・思考」の力が、小学校1年生の段階での「学びに向かう力」につながっていることが判明しました。特に言葉の力が身についていると、就学時の「学びに向かう力」と「文字・数・思考」の能力が高くなるようです。
幼児期から「文字・数・思考」の基礎的な力をつけておくことで、就学後の生活や学習にスムーズに入れるといえそうですね。
- ベネッセ教育総合研究所「幼児期から小学1年生の家庭教育調査 縦断調査」2016.3.8(http://berd.benesse.jp/up_images/research/20160308_katei-chosa_sokuhou.pdf,2018年2月25日最終閲覧)
必要なのは身近なものだけ、文字・数・思考の力の伸ばし方
「文字・数・思考」というと幼児教室などで養うイメージがあるかもしれませんが、これらの力は家庭での働きかけで十分に伸ばすことができます。項目ごとに家庭でもできる働きかけをまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。