男の子育児は大変?
男の子を育てているママ、日々の子育てで「男の子の育児って大変」と思うことはありませんか。まだ歩けない頃から力が強く、歩き出せば激しく転び怪我が絶えない日々。そんな子育てをしている男の子のママもいますよね。
「女の子は育てやすい」「男の子の育児は大変」そのような話を耳にすることがあると思いますが、実際に女の子と男の子の子育てに違いはあるのでしょうか。
男の子の子育てについて、このような疑問の声がありました。
遊び方や他者と接し方、こんなところが可愛い、大変など、男の子と女の子で日頃違うなぁと感じるところがあったら教えてください!
2歳の娘がいるのですが、先日息子が産まれて、男の子の育児ってどうなのかな?と気になっています。
性別のくくりですべてを決めつけることはできないことはわかっていても、男の子の子育てについて気になりますよね。実際に男の子の子育てをするママの声や、年齢別の接し方をご紹介します。
男の子は競ったり戦ったりすることが好き
子供の脳は、胎児のときに男性ホルモンを浴びたかどうかで変わってきます。そのため、生まれたときには脳の構造において男女の差があるのです。
脳の構造の違いに加えて、その後の成長過程において家庭環境の違いや社会的な影響を受けることで、発達段階によってできることや行動パターン、興味の対象などに違いが出ると言われています。
脳の構造上、女の子は「人」に興味を持つ「対人志向」、男の子は「もの」に興味を示す「対物志向」であると言われています。そのため、女の子はおままごとや人形遊び、人と話すことを好む一方で、男の子は、動く乗り物や機械的なもの、体を使った遊びを好みます。
- 渡辺とよ子(監)「写真でわかる!はじめての男の子育児0~3歳」(西東社,2010)
- ベネッセコーポレーション「男女脳から考える かかわり方のヒント」(http://blog.benesse.ne.jp/challetsu/tokusyuu/000137.html,2017年6月14日最終閲覧)
- 新井康允「男の子のおりがみ」(主婦の友社,2016)
年齢別にみる男の子との関わり方
子供は、性別にかかわらず年齢によってできることや興味が異なります。成長段階ごとの男の子の成長ポイントと関わり方についてまとめました。ただし、子供によって興味があることや行動は異なりますので、1つの目安にしてくださいね。
1歳から2歳ごろ
(中略)
歩くのも上手になって、走り回ってました。久々でテンションも上がったのか、あっちのおもちゃ、こっちのおもちゃ、と本当に1分刻みで動き回り、疲れました。。40分いるのが限界でした(*´-`)笑
支援センターにはたくさんのおもちゃがあるので、楽しくなってキャーキャー走り回る姿が想像できますね。いろいろなおもちゃを引っ張り出して散らかすので、ママは相当疲れたことでしょう。
走り回るお子さんの相手をするのは大変ですが、自由に走ったり止まったりできるようになったという成長の証。危険がある場合には止める必要がありますが、興味のあるもので自由に遊ばせてあげる余裕が必要ですね。
2歳から3歳ごろ
言う事なんにも聞かないし、イヤイヤ期と赤ちゃん返りが重なって大変すぎです!
(中略)
でも最近、上の子を頼りにしてる様な素振りをみせると、張り切ってますよ!
さすが!とか、カッコイイじゃん!とかです笑笑
2歳を過ぎたころの時期は、第一反抗期(通称イヤイヤ期)と呼ばれ、自立心が育ってきたことでママが手助けしようとするのを嫌がるようになります。言うことすべてに「イヤ」と言われてしまうため、ママとしては対応に困る時期でしょう。
そういったときにおすすめなのが、「かっこいい」という言葉。仮に本心ではなかったとしても、「自分で〇〇するなんてかっこいい!」という声かけをすることで、子供のやる気を引き出すことにつながるかもしれませんよ。
4~5歳
4~5歳になると、男の子独特の本の好みが出てくることがあります。男の子が好む本は、動物や昆虫などの図鑑や冒険ものの本です。
ママからするとかなり専門的な図鑑で面白さがわからないということもあるかもしれませんが、お子さんが好む本をじっくり突き詰めて読める環境にしてあげることが必要かもしれませんね。
- 渡辺とよ子(監)「写真でわかる!はじめての男の子育児0~3歳」(西東社,2010)
- ユニ・チャーム他「1歳11ヶ月の赤ちゃんの発育・発達」(https://www.babytown.jp/b/childcare/hyakka/bt0006.html,2017年6月14日最終閲覧)
- ユニ・チャーム他「2歳0ヶ月~2ヶ月の赤ちゃんの発育・発達」(https://www.babytown.jp/b/childcare/hyakka/bt0006.html,2017年6月14日最終閲覧)
- 横峯吉文「男の子が本気でやる気を出す育て方」(すばる舎,2011)
- 清水 克彦「「生きるチカラ」の育て方」(エヌティティ出版,2015)
- 高濱 正伸「お母さんだからできる! 男の子の国語力の伸ばし方」(東洋経済新報社,2013)
- 中井 俊已「男の子って、どうしたら勉強するの?」(学研プラス,2013)
お子さんの性格に寄り添った関わり方を
男の子と女の子には、生まれ持った脳の構造に差があります。とはいえ、その後どのような環境で育ったか、どのような経験をしているかで性格や興味を持つ事柄は異なります。今回ご紹介した内容は、実際に男の子を育てているママからすると「そうだったんだ」という発見があったかもしれません。
時には、ママからしたら理解不能な行動をとることがある男の子。「脳の構造が違うから理解できない」と割り切ることも必要かもしれませんが、こうした背景があっての行動だとわかると育児に余裕が持てそうですね。