そもそもおやつの役割は?
保育園ではおやつの時間がありますが、そもそも子どもにとっておやつとはどのような役割があるのでしょうか?おやつは子どもにとって、ただの楽しみではありません。成長に必要な栄養素を補うためのものでもあります。
おやつの主な役割は栄養を補充する「補食」であり、子どもの「心身のリフレッシュ」をするためのものです。また「食育」のために役立つものでもあります。それぞれの役割について、詳しく見ていきましょう。
補食
幼児の小さな胃袋では一度に食べられる量はわずかです。しかし、それではすぐにおなかがすいてしまうし、成長の早い幼児期に必要な栄養素を1日3回の食事だけで得るのは大変。
そこで、おやつを第4の食事としてエネルギーの補給や成長期に必要な栄養を補う役割があります。3回の食事で足りないなと思った栄養素を含むおやつにするとよいですね。
心身のリフレッシュ
大人でもおやつを食べると気持ちが和らぎますよね。それは子どもでも同じことです。
おやつを食べる時の子どもたちの笑顔もまた和みます。ぐずったり、ご機嫌ななめになったりしたときにおやつの力に頼った経験はありませんか?一瞬に落ち着かせることができるおやつはママのパートナーともいえるでしょう。
食育
食事はあまり食べないけれど、おやつならモリモリ食べるというご家庭もあるのではないでしょうか。筆者の子どももそうでした。
そこでおやつを通しての食育、食への興味や関心を広げるという役割も考えられます。おやつの素材を工夫したり、子どもと一緒に手作りに挑戦したり、おやつを通して食への関心をもたせてみましょう。
おやつの与え方の注意点
子どもにとっておやつは大切なものですが、おやつを与えるときには次の3つのポイントに注意してくださいね。
おやつの適量を守ろう
子どもにはおやつが必要だからといって、たくさん食べさせれば良いというわけではありません。おやつは1歳~2歳なら1日に必要な総エネルギー量の10~15%、3~5歳なら10~20%くらいで与えるのが目安だとされています。
それ以上になるとエネルギー量が多すぎて肥満になることもあるので、規定されているエネルギー量内で与えるようにしましょう。
食事との間隔が2~3時間空くように
おやつを補食として与えすぎてしまうと、肝心の食事が食べられなくなってしまうこともあるでしょう。食事と食事の間は4~5時間空くのが理想的だと言われていますが、実際にはそれ以上の時間が空いてしまうことも少なくありません。
そこで食事に影響が出ないようにするには2~3時間空けるようにすると良いと言われているので、食事とおやつの時間を考えることも大切です。
栄養を補えるようなものを与えよう
保育園でも同じでしょうが、おやつは栄養を補えるようなものを与えるようにしてください。チョコやクッキー、スナック菓子などはエネルギー量が多く、栄養素が乏しい傾向にあります。
理想は1日の中で不足する栄養素を補えること。ヨーグルトや果物、具材が入ったおにぎりなどであれば栄養素も補えますね。
- 農畜産業振興機構「幼児期の間食に関する現状と保護者の意識」(https://www.alic.go.jp/content/000149385.pdf,2023年2月28日最終閲覧)
- 農林水産省「おやつの意味を知りましょう」(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/oneday/idea2.html,2023年2月28日最終閲覧)
保育園のおやつって、どんなもの?
幼児の生活に必要なおやつ。保育園に通っていると園で出されるおやつを我が子は楽しんで食べているのだろうか、気になるところですね。
通っていない人はどんなものが出されているのか気になるのではないでしょうか。ママリに寄せられた保育園のおやつメニューを集めてみました。
以前は保育ママさんにお世話になっていましたが、やはりおやつメニューもありました。
姉の子供はアレルギーがあるので、おやつといえど献立表をもらえない園は信じられないと思います。
おにぎりやパン、お好み焼きや素朴なものばかりです💦
給食も離乳食中期、後期
乳児完了食(2歳まで)
幼児食に分かれています。
友達の勤務先は
1、2歳児のおやつは蒸し野菜とかフルーツとか身体に良さそうなものばかりでした(^^)💦
保育園によっておやつのメニューもさまざま。フルーツやヨーグルトといった軽いものから、焼きそばやおやきなどのしっかりしたものまであるようです。
栄養面が考えられたおやつを子どもが喜んで食べている姿が目に浮かぶようです。好んで食べているおやつはマネしたいところですね。
保育園でも人気!おうちで作る簡単おやつレシピ
実際に保育園でおやつを作っていた管理栄養士さんのインスタグラムから簡単でおいしいおやつレシピをまとめてみました。
ママも一緒におやつの時間を楽しめるものばかり。ぜひ子どもと一緒にニコニコのおやつタイムを過ごしてくださいね。
かぼちゃだんご みたらしあんがけ
©____kyuushokushitsu
材料
- かぼちゃ 25g
- 上新粉 15g
- 砂糖 2g
- 砂糖 0.5g(みたらしあん)
- しょうゆ 1g(みたらしあん)
- 片くり粉 1g(みたらしあん)
作り方のポイント
かぼちゃは皮をむいてつぶし、上新粉・水 ・砂糖を加えて混ぜます。平たく丸め、茹でます。みたらしあんを作り上にかければできあがり。
もちもちのお団子に甘いみたらしあんをかけるとのどごしも一気によくなり、食べやすくなります。子どもの一口サイズで作ってみてください。
材料はお団子1個分の分量なので作りたい分だけ計算してください。材料も特別なものがなく、簡単に作れるのですぐにマネしたいですね。
カレーおやき
©____kyuushokushitsu
材料
- ごはん 100g
- 油 2g
- たまねぎ 16g
- にんじん 8g
- ケチャップ 8g
- カレー粉 0.4g
- とろけるチーズ 10g
- パセリ 0.2g
作り方のポイント
材料はおやき2個分の分量です。参考につくる量だけ倍数にしてください。
まずはみじんぎりにしたたまねぎとにんじんを油で炒めて、ケチャップとカレー粉で味付け。それをごはんによく混ぜ、丸いおにぎりをつくります。とろけるチーズを乗せ、オーブンや電子レンジなどでチーズがとろけるまで軽く温めます。最後にパセリをふりかけて完成です。
ケチャップとカレー粉は子どもたちの食欲をそそる味の筆頭。もりもり食べてくれそうですね。
マカロニきな粉
©____kyuushokushitsu
材料
- マカロニ 15g
- きな粉 4g
- 砂糖 2g
- 塩 0.1
作り方のポイント
ゆでた後、ザルでよく水を切ったマカロニに分量の半分のきな粉をまぶします。一度にまぶすと砂糖を加えた時に水分が出てベタベタになるそうなのでご注意を。
残りのきな粉と砂糖、塩を合わせて全体によくまぶしたら完成です。
写真のマカロニはサラダマカロニを使用したそうです。ゆで時間も短く、食感も柔らかくて食べやすいとのこと。マカロニもかわいい形のものなど多くの種類があるのでいろいろ試してみるのも楽しそうですね。
おさつ蒸しパン
©____kyuushokushitsu
材料(幼児1人分)
- ホットケーキ粉 25g
- さつまいも 16g
- バター 1.5g
- 砂糖 3g
- 牛乳 15g
- 黒ごま 0.3g
作り方とポイント
- さつまいもは皮をむき、コロコロに切っておく。よく洗い、皮ごとでも◎
- 材料をすべて混ぜて、カップやバットに流し、蒸し器で蒸す。黒ごまは、混ぜ込んでも、上にパラパラと振りかけても◎
- 竹串などを刺して、生地がくっついてこなければ完成
蒸し器を持っていない場合には、フライパンや鍋などでも代用可能だそう。また、蒸しあがったら冷まして食べやすい大きさに切りましょう。よく冷ますと切りやすいそうですよ。
スノーボールクッキー
©____kyuushokushitsu
材料(幼児1人分)
- 小麦粉 15g
- 片栗粉 7.5g
- 油 7.5g
- 砂糖 4.5g
- 粉糖 0.6g
作り方とポイント
- 小麦粉はふるいにかけておく
- 粉糖以外の材料を混ぜ合わせ、よく混ぜる
- お好みの形に丸める
- 様子を見ながら、170度で15分程焼く
- 焼き上がりに粉糖をまぶす
材料を混ぜていく工程では、はじめはまとまりにくいとのことですが、混ぜ続けるとだんだんとまとまってくるとのことです。少し根気強さが必要かもしれませんが、見た目にも豪華で子どものテンションが上がりそうですね!
パイシートのチーズスティック
©y.m222_harapeko
パイシートの上に粉チーズと塩コショウをまぶし、カットしてオーブンで焼くだけで完成です。粉チーズはかけすぎに注意してください。
これはもう超簡単で食べやすい。一度に量を作らなくてはならない保育園のおやつならではのレシピですね。ママも作りながらつまみ食いが止まらなくなりそうです。
リッツピザ
©y.m222_harapeko
1箱購入すると量が多くてなかなか食べきれないお菓子はありませんか?今回はリッツを一工夫したレシピを紹介します。
リッツの上にマヨネーズ、ケチャップ、チーズ、粉パセリを乗せて焼くだけ。たったこれだけでピザ風に大変身。ちょっとの手間と工夫でまたパクパクと食べてくれそうではありませんか?
お麩(ふ)ラスク
©y.m222_harapeko
やっぱりおやつには甘いものを食べたい!というときにおすすめ。
溶かしたバターをなじませた麩(ふ)にグラニュー糖を混ぜ、150°のオーブンで15分ほど焼きます。きな粉やココアなどを追加してもまた味の変化がでて楽しめそうです。
お麩(ふ)を使用することでヘルシーに。さらに、油で揚げるのではなくオーブンを使用するのでさらに健康的ですし、後片付けも簡単ですね。
第4の食事、おやつを楽しみましょう
ついつい市販のおやつに頼ってしまいがちではないですか?おいしいおやつはいろいろあります。しかしそれでは栄養の補給という面では物足りなさを感じます。
今回紹介したレシピは手作りといっても簡単なものばかり。おやつの前においしそうな香りがキッチンから漂ってくるのもまたおやつタイムの楽しみにつながりそうです。お団子をまるめてもらったり、チーズをのせてもらったり、子どもと一緒におやつ作りをしてみるのもよいですね。
毎日とはいかないまでも、たまには手作りおやつでいつものおやつタイムをグレードアップさせませんか?