なんでも「自分で!」、対応する大人はぐったり?
「自分でやる」というチャレンジ精神が出てくる2歳代。自立心が育つのは喜ばしいことですが、まだ実力が伴わないことがあるでしょう。例えば、自分で飲み物をコップにそそごうとして全部こぼしてしまったり、靴を自分で履こうとしてうまくいかずに大泣きしたり…。
やらせてあげたいけれど、見守るのも一苦労。そんな状況が続くと大人が疲れてしまいますね。ママリにもこのような声が投稿されていました。
今朝、歯磨きをする時、自分で歯磨き粉をつけたい!とチューブをギュッと押して頑張ってつけようとしてました。が、、ふと見ると大量の歯磨き粉がビヨーンと。。
慌ててもういいよ。と言いましたが、イヤっと離さず。
もったいないと言う気持ちもあり、仕方なく無理やり手から離しましたが、案の定、大泣き。
(中略)
なんでも自分でやりたい!という気持ちを優先させたい気持ちなのですが、加減が出来ないのでどうしても止めてしまいます。
自分でやりたいという子どもの気持ちは大事にしたい一方、ものによっては任せたくないこともあるでしょう。
とはいえ、ママの手を借りずに何でも自分でやってみたいという子どもの主張は頑固で、なかなか言うことを聞いてくれないかもしれません。そんなとき、どうすればよいのでしょうか。
- 栃木県幼稚園連合会「わくわく子育てのススメ1~2歳ごろ」(https://www.youchien.or.jp/breed/breed2.html,2019年12月30日最終閲覧)
- 社会福祉法人かやの実社 さくら保育園「各年齢の保育目標」(https://kayanomi.or.jp/SAKURAhp/goal/,2019年12月30日最終閲覧)
2歳ごろの「自分で!」満足させるには?先輩ママの対応法
ここからは、先輩ママたちが実践した「自分でやりたい」への対処法をご紹介します。わが子に合いそうな方法があれば、試してみてくださいね。
全部「やる?」と確認する
子どもがやりたがることを大人が先にしてしまうと「自分でやりたかった!」とかんしゃくを起こすことがあるでしょう。「自分でさせることによる負担より、かんしゃくへの対応のほうがつらい」と思うなら、こちらのママのようにこまめに「これやる?」と聞いてみるのが結果的に楽かもしれません。
とくにスイッチやボタンは子どもが触ってみたいものの一つといえるでしょう。気づいたときは「やってみて」と声をかけてあげると喜ぶはずですよ。
さりげなく手伝いつつ、できたら大げさにほめる
自分でやりたい気持ちがある子どもにとって「できた」という体験はうれしく、貴重なもの。なかなかうまくいかずに困っている様子が見られたら、気づかれないように手伝ってあげるとよいでしょう。
自分でできたという成功体験があると、次の機会にも「やってみよう」という気持ちにつながりそうです。着替えや食事など、自立してほしいことはさりげなく手伝いつつ、やる気が出るようにサポートしてあげたいものですね。
時間を稼げる簡単な手伝いをさせる
簡単なお手伝いで、かつ少し時間がかかるものをお任せするアイデアです。しばらく集中して取り組んでくれて、大人はその間に他の用事を済ませやすいでしょう。時間がかかっても問題なく、失敗の影響が少ないことを選ぶとよいですね。
お手伝いが終わったら「ありがとう、助かったよ」と声をかけましょう。パパやママが喜んでくれたことが、子供の自信とやる気につながるはずです。
新たなやることを見つけて気をそらす
とにかくいろいろなことを「やってみたい」と思っている子どもなら、「自分でやりたかった」と怒り出す前に違うことに意識を向けさせることで、ぐずりをストップできることがあるでしょう。
「やりたかった」と言われたら「そうか~、ごめんね。じゃあ次はこれをしてくれる?」と他のものを提示してみてください。案外すぐに気分が変わり、ご機嫌になってくれるかもしれません。
「できなかったら言ってね」と伝えて見守る
手伝って出来たら、あたかも本人がやって出来たくらい褒めてあげてます笑
「自分でできなくてかんしゃくを起こすかも」「まだ難しいかも…」そのように思っても、まずは自分でさせて見守るというのも一つの手です。
ただ放っておくのではなく「できなかったら言ってね」の一言をかけることで、見守っていることや応援していることを伝えることもできそうですね。子どもが「手伝って」と言いやすい状況を作っておくのがコツといえるでしょう。
「自分で!」は成長のあかし、無理なく意欲を満たしてあげて
「自分でやりたい」と思う気持ちはわが子の成長のあかしといえます。しかし、大人は時間がないときや、どうしても構ってあげられないときがあるでしょう。
子どもの意欲は大切ですが、大人が無理をする必要はありません。上記で紹介したような技を使って、うまく意欲を満たしてあげる方法を見つけてください。子どもによってやる気が出るポイントは違うもの。わが子に合う意欲の満たし方が見つかるとよいですね。