女性がかかりやすい「乳がん」の特徴とは
乳がんは女性にできるがんの中で最も発症率が高く、年間で約5万人が診断されています。年間約1万人が乳がんのために亡くなっており、これは交通事故で亡くなる人数の実に2倍の多さなのです。
乳がんは、乳房のなかの母乳を作る組織である、乳腺にできる悪性の腫瘍です。特に40代後半以降の女性が多く発症していますが、それより若い年齢でなる方も。乳がんの直接的な原因はまだ解明されていませんが、「40歳以上」「高齢出産の人(出産未経験の人)」「良性の乳腺疾患になったことがある人」などいくつかの危険因子が関係しているとされています。
乳がんの特徴は「他のがんよりも比較的性質が良く治しやすい」という点にあります。早期発見ができれば高い確率で完全治癒できます。また乳房を温存しながら、わずかな切除手術でがんを取り除くことも可能。そのためにも、定期的に乳がん検診を受けることがとても重要です。
- 厚生労働省「がん検診ってなに?」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan10/pdf/gan_women10_02h.pdf,2018年7月14日最終閲覧)
自分の気持ち次第で乳がん予防の行動は起こせます
©Ameba
2人の乳がん経験者の体験談を読んでみて、何か感じるものがあったかもしれません。
がん治療中、自分の闘病記を記してくれた小林さんと北斗さん。体力的にも精神的にもギリギリの状態のさなか、ここまで自分をさらけ出してブログとして残してくれたのには、「乳がんを他人ごとと思わないでほしい」「自分の体の異変に気づいたら病院を訪れてほしい」「がん検診をきちんと受けてほしい」という強い願いがあったからだと筆者は思います。
仕事や育児、家事が忙しくてなかなか自分の体調のことまで気がまわらないかもしれません。ですが、あなたががんになってしまうことで家族や親族・友人は間違いなく悲しみます。
前述しましたが、乳がんは初期段階の状態で発見されれば高い確率で完全治癒できます。幸いにも定期的な検診やセルフチェックで気づくことのできる病気。自分の気持ち次第で、乳がん予防の行動は起こせます。まだ具体的な行動に移せていない方も自分自身のため、大事な家族のために乳がん検診を受けてみませんか。









