先の実験結果と照らし合わせてみてほしいのですが、エアコンを止めたミニバンの30分後の車内温度は40度を超えることがわかっています。
熱中症指数は10分後には厳重警戒レベルに到達することからも、ごく短時間で車内温度が高くなることがわかります。筆者自身もこの危険性だけは覚えておくべきだと思いました。
調査3.ダッシュボードに物を置いても大丈夫?
ダッシュボードにスマートフォンやクレヨン、ライターなどを置き、時間経過と状況変化を調べました。
クレヨンは1時間後に黒色から溶け出し、1時間20分後には全て流れて溶け出しました。100円ライターは2~3時間でケースに亀裂が生じ、ガスが抜けました。
スマートフォンは「高温注意」の警告画面に変わり、一部の機能を除いて使用不可能になりました。
レシートと消せるボールペンは筆者も経験アリ
実は、筆者も車内に感熱タイプのレシートと消せるボールペンでのメモ書きを放置してしまった経験があります。レシートは黒く変色してしまいましたし、メモ書きは退色していました。
CDなども車のダッシュボードに入れっぱなしにすることがあるので、これからは都度車から持ち出すようにしたいと思いました。
- 一般社団法人日本自動車連盟「真夏の車内温度-短時間で熱中症の危険!」(http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail2.htm,2018年8月2日最終閲覧)
車内には子供を残さないようにしましょう
駐車場に止めている車は、夏場にドアを開けて乗り込むとシートが熱く、ハンドルが持てないということも多々あります。
漠然と「車内は熱くなる」ということはわかっていましたが、今回の実験結果を見て、わずかな時間でも車内温度は40度以上に上昇することがわかりました。これからは「5分後には熱中症警戒レベルの温度」であることを意識して、子供や物を放置しないことを守っていきたいです。
また、窓開けやサンシェードなど対策は講じたほうが良いこともわかりましたが、無意味に近いという結果も出ているので、常に危険と隣り合わせということも覚えておきたいと思いました。
また、「キー閉じ込み」を防ぐ方法も各々考えなければいけませんね。うっかりとしたミスが子供を危険にさらしてしまうので、気持ちを引き締めて車を利用しましょう。










