8/24(金)に第6話が放送される『透明なゆりかご』とは
現在、毎週金曜日夜10時からNHKで放送中のドラマ『透明なゆりかご』は、沖田×華さんのコミックス『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』をもとに作られています。
沖田さん本人が、看護学科3年のとき産婦人科院の見習い看護師として働くことになり、その実体験をベースに描かれている作品で、触れられる機会の少なかった人工中絶や検診未受診妊婦の出産などにもスポットを当てています。
「非常に読みごたえがある」「命とは何なのかを改めて考えるようになった」など、読者からの反響が非常に大きい作品です。
ドラマでは、主人公アオイ役を清原果耶さん、町の小さな産婦人科医院で志を高く持ち働く院長役の瀬戸康史さん、主人公の良き先輩役の水川あさみさんや原田美枝子さんなど、素敵なキャスト陣がストーリーを盛り上げます。また各話のゲスト出演者の方々、物語の核心を突いてくる役どころが多く要注目です。
全10話放送予定で、2018年8月22日現在第5話まで放送が終了しています。
ドラマを見た方からも「どんなシチュエーションの出産や別れを経験した人の気持ちにも寄り添ってくれる」「自分の経験と思わず照らし合わせたくなるリアルさがすごい!」といった反響が多く寄せられていますよ。
- Amazon「商品紹介 『透明なゆりかご』」(https://www.amazon.co.jp/透明なゆりかご-KC-KISS-沖田-×華/dp/4063409570,2018年8月20日最終閲覧)
- NHK「ドラマ10 透明なゆりかご 公式サイト」(https://www.nhk.or.jp/drama10/yurikago/html_yurikago_story.html,2018年8月20日最終閲覧)
『透明なゆりかご』を見た方の感想を紹介
©沖田×華
実際にドラマを見ている視聴者の方々は、どのような気持ちを抱いているのでしょうか。
ママリに寄せられた、ママたちからの感想を紹介します。自身の出産経験と重ね合わせている方もおり、皆さん感銘を受けているようですよ。
1.原作者さんの解釈が独特で感銘を受けます
コメントしてくれた方もおっしゃっていますが、ドラマの原作であるコミックスは、沖田さん本人の独特な視点から導かれる解釈・描写がとても印象的。
ドラマの第1話で描かれた、中絶後の赤ちゃんだったかけらをケースに入れて外の景色を見せてあげるシーンでは、筆者自身も胸がきゅっと締め付けられるような気持ちになったのを覚えています。
ドラマを視聴している方たちも、原作コミックスで描かれた内容がドラマとなって映像で表現されることで、よりリアルな現場の雰囲気や主人公の感情の描写に引き込まれているようですね。
2.改めて無事に出産できることは当たり前ではないと考えさせられました
ドラマで描かれる出産シーンは、一つとして同じシチュエーションはありません。笑顔で産まれてきた赤ちゃんを迎える母親、赤ちゃんに会えることなく中絶をし涙する母親、中には出産後に母親が亡くなり親子の対面がかなわなかったケースも。
それらをドラマを通して目の当たりにするたびに、母子共に無事に産まれてこれることが簡単ではなく喜ばしいことであること、そして無事な出産を目指して産婦人科医や看護師たちがいかに奮闘しているかを思い知らされます。
3.毎週号泣してしまいます…
©沖田×華
旦那さんとドラマを一緒に見ている方からのコメントです。出産を自分自身で経験しない分、男性にとっては少々生々しく感じる部分もあるようですね。
わが家でも、一度だけ旦那と2人並んでリアルタイムで視聴したことがあるのですが、「娘を出産したとき立ち合ったことを思い出すくらい描写がリアルだね!」と驚いていました。
4.「想い」がリアルに描かれている!
妊娠・出産をめぐるさまざまな感情・想いを映像化することで、より視聴者へダイレクトに内容が伝わっています。皆さんも、ドラマを見ながらいつの間にか自分のことのように感じているのではないでしょうか。
感情移入しやすいからこそ、「自分が同じ立場だったらどんな行動をとるだろう」などいろいろと考えながら視聴でき、見終わった後には気持ちが高揚してしまう人が多いのかもしれませんね。
5.描かれる現実を見届けていきたい
『透明なゆりかご』では妊娠・出産、そして産科医療をリアルに描き出すため、他のドラマではなかなか触れないような内容の描写がいくつも登場します。
筆者自身も、第1話の人工中絶の手術シーンや第4話の癒着胎盤剥離による出血性ショックの処置シーンでは想像以上の展開で、思わずチャンネルを変えてしまいたくなりました。けれど「消える命と生まれる命が絶えず交差する場所」で繰り広げられる、私たちが知らない現実を知っておきたい!という気持ちから、残りの話も最後まで見たいと私は思っています。
自分が体験したこと(これから体験するかもしれないこと)のダークな部分もこの目で見ておきたい、理解したいと考える方がきっと多いのだろうな、と思います。
6.今ある幸せは奇跡!
©沖田×華
妊娠したら母子共に健康で出産ができ、周りの人から祝福されることが当たり前となんとなく感じていた筆者。
ですがドラマを見て、なかにはうれしいはずの妊娠を泣く泣く諦めないとならない人や、望まない妊娠に苦悩する人、いとしいわが子に会えずに亡くなってしまう人がいるという現実を知り、妊娠・出産は改めて奇跡の積み重ねの結果なのだなと感じました。
当たり前と感じていたことが実はそうではない…。ドラマ『透明なゆりかご』を見ていると、命の尊さとはかなさにはっとさせられることが多いですよね。
7.医療の視点から見てもリアル!
産婦人科ではありませんが、医療職です。色々なドラマやマンガでは綺麗なところばかりなのでツッコミどころ満載ですが、透明なゆりかごは漫画を知った時、おぉと思ったのを覚えています。
学生の頃(10年以上前) 産科の先生が教師としてきた時。
日本の死因第1位の人数を超える 堕 胎 が毎年行われている。という話がとても印象に残っています。
こちらは医療関係者の方からのコメントです。医療に携わる立場の人から見てもドラマ『透明なゆりかご』は本格的な作りになっているようですね!
他の作品ではなかなか知りえなかった医師や看護師たちの苦悩や葛藤、志を全うしようとする強い想いに対して、「そういう風に先生たちは考えているのか…」とドラマを見ていくと、また違った思いが芽生えてくるのがこのドラマの面白いところだなと感じます。
8.アオイの思いに感情移入してしまいます
©沖田×華
「看護師見習い」という、医療側と私たち一般人側両方の視点をもつアオイの立場から見た純粋な気持ちや率直な意見は、医療現場の現実、パパやママになった人に対して非常に鋭く切り込んでいますよね。
「きちんとどんな思いなのか知りたい!」「きっとこんな思いだったに違いない」と相手に伝えたり独特の表現で相手に寄り添ったりするのは、少し人の気持ちを理解するのが苦手なアオイだからこそ。それを映像を通してうまく視聴者に伝えてくれるので、とても感情移入しやすいと思う人が少なくないようですね。
9.産院は生と死が隣り合わせの場所
こちらのコメントを寄せてくれた方もおっしゃっていますが、『透明なゆりかご』を見ていると産婦人科医院は生まれてくる命と無くなっていく命が常に交差する場所なのだな、と改めて思い知らされます。
第1話で、人工中絶手術をした分娩台でその後新しい命が誕生するシーン、主人公のアオイのように同じ場所で生と死のドラマが繰り広げられていることに対し、筆者自身もとても不思議な気持ちになりました。
人の誕生と死を引き受ける産婦人科医院、想像を超えるやり取りが日常的に繰り広げられているのだな、と感じます。
10.知らなかった事実を知ってショック
そして、人間の死亡理由1位が実はガンではなくて中絶という事にも、とてもショックを受けました。
我が子を見ると、この子はゼロだった、この世には存在していなかった人間がここにいるのか~と感動と不思議を今だに感じます。
人の死亡理由の1位は実はガンではなくて中絶によるものであるという事実。実は恥ずかしながら筆者自身もこのドラマを通して初めて知りました。
こういった少々マイナスな印象を持ってしまいがちな情報も『透明なゆりかご』ではわい曲したり隠したりせずに伝えてくれるので、いろいろと自分なりに考えながら見ることができます。そういった点が大きな反響につながっているのでしょうね。
「命とは何か」を改めて考える機会にしてみませんか?
©沖田×華
皆さんの感想に似たようなコメントや共感できるコメントはあったでしょうか?
神秘的で少々重いテーマが題材ということもあり、さまざまな意見や感じ方があって当たり前かと思います。内容に対する明確な正解・結論を突き詰めようとするのではなく、主人公アオイのようにさまざまな感情に対してそっと寄り添いながら、「命とは何か」を改めて考えていけたらいいのかもしれませんね。
8/24(金)に放送される第6話では、「人工妊娠中絶」をメインテーマとしてストーリーが展開します。非常に難しいテーマがドラマ上ではどのように描かれるのかが今から楽しみですね!