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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠初期の流産は兆候がないことも。流産率や症状、診断後の処置

PIXTA

稽留流産は、胎児(または胎芽)の心拍が確認できず、子宮内にとどまっている状態のことを指します。

基本的に母体には自覚症状がなく、まれに少量の性器出血があります。胎児の心拍が確認できないため妊娠継続は難しくなります。

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稽留流産は、妊娠初期に起こる流産のなかでも、自覚症状がないことが多い流…

進行流産

進行流産は、子宮内の胎児(胎芽)が外に出てきて、今まさに流産が進行している状態のことを指します。多量の性器出血と激しい下腹部痛が起こることが特徴で、超音波検査では子宮内の胎児(胎芽)は認められても心拍の確認はできず、流産の進行を止めることはできません。

不全流産

不全流産は、進行流産の一種ですが、流産する際に胎児(胎芽)や胎盤などが完全に排出されず、一部が子宮内に残ってしまっている状態のことを指します。

出血や下腹部痛が続き、子宮内に胎児(胎芽)が認められても心拍動は確認できません。

完全流産

完全流産は進行流産の一種で、子宮内の胎児(胎芽)が完全に排出された状態のことを指します。超音波検査では胎児(胎芽)は確認ができず、腹痛や性器出血といった症状が軽くなる、もしくは完全になくなります。

子宮口が閉鎖し自然に子宮収縮や子宮復古が進むため、流産手術は必要ありません。

出典元:
  • Askaレディースクリニック「流産とは」(https://aska-cl.com/miscarriage/,2018年11月22日最終閲覧)
  • 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」(http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=4,2018年11月22日最終閲覧)
  • 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P36-37(学研プラス,2017年)
  • 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P86-87(メディックメディア,2015年)

流産と診断されたら手術が必要?

婦人科 PIXTA

早期流産と診断されると、妊娠継続が不可能とされる稽留流産、進行流産、不全流産の場合は子宮内に残された内容物を体外に排出する必要があります。

流産手術は、自然に排出を待つ「待機療法」、鉗子(かんし)などの器具を用いて行う「子宮内容除去術(しきゅうないようじょきょじゅつ)」の二種類があります。待機療法は、手術を受けなくてもよい、費用がかからないなどメリットがある一方で、自然に排出されるまでに定期的な診察を受ける必要ある点や出血が起こることで緊急手術となることもあります。

子宮内に内容物が残ったままだと、不正性器出血や子宮内感染を起こす可能性があり、次の妊娠に影響が出ることもあるため、一般的には子宮内容除去術を行います。

流産手術を行う場合は、病院によって流れが異なることがあるため、事前に確認しておくようにしましょう。

わたしは自然に出てくるのを待ちました。先生が手術より自然派だったのもあります。
わたしはお腹によく話しかけてました。手術は嫌だよ怖いよ、自分のちからであなたを産みたいよ、痛いのは平気だよなどなど。あとは後悔のないよう、お腹にいるうちに外の世界の楽しさを話したり、遊びにいったり好きに過ごしました。
あと、夫に陣痛の来るツボを押してもらってました。
1週間前に始まったなら、そろそろかなとは思います◎
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私は手術する日程を決めましたが手術の何日か前に自然に出てきてくれました。

腹痛が酷くて歩けないほどだったのでたまたま主人が休みだったことが救いでした。

手術をしなかったので一回生理が来たら妊活していいですよと先生に言われたので、手術だったらもっと間あけなきゃいけないのかな?と思いました。

私は今回も流産の可能性があるので、もし決定したらすぐに手術してもらおうと決めてます。
自然流産の時の腹痛はできれば味わいたくないので...
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2ヶ月前に繋留流産で掻爬手術
しました。私は8週4日でした。

自然排出は、なかなか排出されない
場合を考えると子宮に長く残しとく
のは良くないと言われました。
掻爬すると子宮が綺麗になるから
その後の妊娠もしやすいと
聞きました!
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自然排出か手術、どちらを選択するかは医師の判断によっても異なります。どちらにもメリットとデメリットはありますが、医師に体の状態を確認しながら、体に負担がかかりすぎない選択ができるとよいですね。

出典元:

早期流産となっても自分を責めないで

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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