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監修:いまいちづこ

子守中にスマホばかりの夫に響く、妻からの伝え方2つのポイント

夫婦間でよくある問題について、カウンセラーに解決法を聞く連載。第1回は「家でスマホばかりの夫」です。家事や育児に忙しい妻を尻目に、スマホに熱中する夫に怒りが抑えられない…。そんなことはありませんか?しかし、怒りをぶつけるだけでは言い争いに発展し、解決が遠のくかもしれません…。この記事では、不毛なけんかを回避しつつ問題を解決する方法についてカウンセラーがアドバイス。後半では、同じ悩みを持つ先輩ママのアドバイスも紹介します。

家でスマホばかりの夫に、我慢の限界!

ⓒママリ

自分が家事や育児に忙しい中、夫がスマホに夢中になっている状況、早く解決したいですよね。ここからは、カウンセラーのいまいちづこさんからのアドバイスをお伝えします。

カウンセラーからのアドバイス

夫はひたすらスマホ、頑張っているのは自分だけ…そんな状況は不満ですよね。そんなときはつい「あなたは気が利かない」などの捨て台詞や嫌味を吐きたくなっても仕方ないと思います。でも、夫婦で仲良く暮らしたいなら、別のアプローチがおすすめです。

今回のケースでは、以下の2つのことを心がけると問題の解決につながりやすくなると思います。

「事実・自分の気持ち・提案」の3つだけを話す

話す 夫婦 PIXTA

怒りが爆発したときはつい「私がやればいいと思っているでしょ?」「この間も、その前も…」など、延々と怒ってしまいがち。しかし、それでは夫からの反発を招いたり、新たな夫婦ケンカが勃発したりと解決には向かいにくくなります。

こんなときは、「事実・自分の気持ち・提案」の3つだけを伝える方法がおすすめです。例えば「スマホゲームをしながら子どもの相手をしてるよね。子どもが目の前にいるのに無視されてるみたいで見ていてつらい。スマホは子どもが昼寝をしているときにしてくれる?」など。

頭に血が上っていると「強く言わなければわからない」と思いがちですが、夫と一緒に解決策を考えたいなら、まずは冷静に話し合うことが大事ですよ。

楽しみを全て奪わないルールを決める

スマホ 物撮り PIXTA

解決方法は夫婦によってそれぞれですが、スマホを使ってもいい時間を決めるなど、夫の楽しみを全て奪わないルールを決めるのもおすすめ。ルールを破られたらまた問題になるため、夫にも守れるルールを考えてもらえるのが理想ですね。

夫は本来、協力し合いたい相手。だからこそ言い負かして終わりにせず、一緒に折り合いをつけられるとよいですね。

先輩ママからのアドバイス

ここからは、スマホに熱中する夫に悩んでいたママたちの声をご紹介します。夫婦によって、解決までの道筋はそれぞれ。あなたに合った方法があれば参考にしてみてくださいね。

手紙で気持ちを伝えた

手紙 ペン amana images

うちもずーっとです。
何回もケンカしてます。
何話してもたぶん聞いてないので、ちょっと前にお手紙書きました。
この状況が続くなら実家に帰りますって言ったら、改善されました。
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話し合っても解決しないときは、手紙を書くのも一つの方法です。文字にすれば、売り言葉に買い言葉になるのを避けられそうですね。

「実家に帰ります」という言葉も、手紙だからこそ強い危機感を与えられたのかもしれません。

育児の大変さを理解させる機会を持つ

パパ 育児 PIXTA

うちも、一人目産んだ後そんな感じでした。
毎日1人で育児して、孤独感ハンパなくて、寂しくて…
でも旦那はスマホ。
寂し言っていっても、子供と一緒にいて何が寂しいの?って言われる始末…
限界に達して、喧嘩して、子供のこと気にならないのか!と気持ちを全部言って、旦那に子供半日ほど預けたら、育児の大変さと孤独感、すこし理解してもらえました!
最近は、話聞いて!スマホしまって!って言って、話聞いてもらってます😂
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スマホを触る暇もない子育てを、夫に経験してもらう手もあるようです。

言い争うよりも、夫が身をもって体験する方が早く解決に向かうかもしれませんね。

夫がゲームをしているときは自分も休む

リラックス 女性 PIXTA

私の自由時間と夫の自由時間のバランスが取れていたら、自由時間については何してもいいかなーと思っています🤔
夫がゲームしてたら、私も自由時間かな、と🤔(中略)子どもが泣いたら基本交代で見に行きます。ゲームのいい所だったら私が行くけど、その後はしばらく夫とか。🤔
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夫がスマホをいじる間、自分だけが忙しいとイライラしますよね。そんなときは「夫が自由にしているなら私も休む」という考え方も。夫にイライラし続けながら家事を続けるよりも、いっそのこと一緒に休むほうが気持ちが楽かもしれません。

こちらのママのように「子どもが泣いたら交代で見に行く」などルールを決めるのも解決法の一つ。お互いに「どうして自分だけ」と思わなくて済む点がよいですね。

相手を否定しないことが、解決への近道かも

パパ ママ 歳 PIXTA

夫婦間では、すれ違いや価値観の違いにイライラすることもしばしば。そして、話し合うよりも怒りや不満をぶつけあうようなけんかに発展してしまうことも多いかもしれません。

しかし長い目で見てみると、けんかで相手を言い負かしたり謝らせたりするよりも、一緒に解決方法を見出すほうが未来の自分たちのためになるはず。なかなか理想通りにはいかないものですが、イライラしたときは少し思い出してみてくださいね。

カウンセラーに聞く夫婦間の問題、第2回目はこちらからご覧ください。

夫担当の家事、もう忘れたとは言わせない。夫婦の話し合い2つのコツ

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取材協力:チャームポイントLab.主宰 公認心理師 いまいちづこさん

チャームポイントLab.

記事の監修

チャームポイントLab. 代表

いまいちづこ

早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行う「チャームポイントLab.」を2015年に開業し、多くのママの悩みをサポートしている。現在は、個別カウンセリング、夫婦カウンセリングの相談に応じながら、ペアレントトレーニング、カップルトレーニングの講座も行っている。また、NHK文化センターにおいても「女性のためのマインドフルネス」の講座を担当してきた。女性起業家として、また、小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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