担当の家事をやらない夫に、怒り爆発寸前
ⓒママリ
分担した家事が残っている問題。育児と家事で手いっぱいのママとしては、一刻も早くきちんとやってもらえるように解決したいところです。ここからは、カウンセラーのいまいちづこさんからのアドバイスをお伝えします。
カウンセラーからのアドバイス
夫担当の家事が残っている…そんなとき妻は「どうして自分だけがやるの」という思いで頭がいっぱいになっているでしょう。とはいえ、一方的に責めれば感情的な言い合いになってしまう可能性があります。
以下の2つのことを心の片隅に置いておくと、夫が自ら行動を改めるような話し合いができると思いますよ。
「お互いに見えていない部分がある」という前提で話す
まずは夫に対して「あなたは担当の家事を忘れてばかりだよね。どうして私だけがやらなきゃいけないの?」などと責めるのは逆効果。「俺だってしていることはある」と反論されて話が前に進まなくなってしまいます。カウンセラーとしての経験からいうと、夫婦はお互いに「自分の方が努力している」と思っていることが多いのです。
不毛な争いを避けるためには、「お互いに見えていない面がある」という前提で話すこと。できれば話す前に客観的な視点で、自分と夫のしていることを振り返っておくとよいですね。
その際は、たとえば、力仕事や車の運転などの日常的なことや、ここ一番というときの対応なども含めて考えてみましょう。そのように振り返ってみると、「どうして私だけが」という視点から「夫もやってくれている」という感謝の気持ちにシフトする方も多いです。
とはいえ、家事分担をこなしてくれないのはよくないことなので、すでに夫ががんばってくれていることを伝えるとともに、家事の分担は忘れてほしくないという思いをはっきりと伝えましょう。
一方がただ責められるという状況を作らないことが幸せな夫婦関係を築くためにはとても大切なことです。
分担を忘れず継続させるには、感謝を伝え合うこと
家事分担の平和的解決には「継続」がマストですよね。三日坊主にしないためには、お互い「ありがとう」と感謝を伝え合うことも大事。
特に、夫婦の場合は「相手は自分に感謝してくれない」と思うと自分も感謝しなくなる傾向があります。気持ちよく家事分担を続けていくためには、お互いの感謝の心が大切です。
先輩ママからのアドバイス
ここからは、分担した家事を忘れる夫に悩んでいたママたちの声をご紹介します。夫婦によって、解決へ道筋はそれぞれ。あなたに合った方法があれば参考にしてみてくださいね。
我慢せずに「今やってほしい」と伝える
5分後10分後にやるなら今すぐにしなさいと。(中略)
私のあまりのしつこさとうるささに、もはや夫は子どもにママの言うことはしつこいから観念しろなどと言っています😅例えうざがられても、それでやるなら痛くもかゆくもありません😤と開き直っています。
何度も家事を忘れる夫を見ていると怒りがわいてきますよね。それならいっそ「毎回、我慢せずに指摘する」という手もあります。
少しユーモアを交えて「今すぐやって」と伝えることで、けんかにならない上に我慢する必要がなくなるなら、よいアイデアですね。
終えた家事を報告して、お礼を言う機会を作る
やってもらうのが当たり前になるのが嫌なので、ちょっとしたことでも「ありがとう」を伝え合っています!!
お互いのモチベーションを保つために、「これやっておいたよ!」と家事を報告し合うようにするのも手。
今はお礼を言い合えていなくても、この方法から「ありがとう」が習慣になり、夫婦で家事を頑張るモチベーションになるかもしれませんね。
家事の分担を変更する
やらないと夫だけが困る家事を任せている人もいます。こちらのママのように、自分の弁当箱を洗うなどの家事なら、万が一忘れてもママのストレスにはなりにくいはず。
家事を忘れないように伝えるだけでなく、担当の家事を変えるというのも一つの解決策ですね。
お互いに納得して、感謝し合える関係に
家事の分担は一度話し合って決めたとしても、お互い腑に落ちないことや不満は出てくることがあるでしょう。そんなときの解決への近道は、一度視点を変えること。「許せない」と思うときでも、違う一面に気づけば感情を落ち着けるきっかけになります。
夫婦がそれぞれの役割に感謝しつつ、モチベーションを維持できるような解決策が見つけられるとよいですね。
カウンセラーに聞く夫婦のよくある問題についての連載、第3回目はこちらからご覧ください。
取材協力:チャームポイントLab.主宰 公認心理師 いまいちづこさん