ⓒママリ
家計の予算を決めているのに、夫が勝手にお金を使う
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せっかく家計管理をしているのに、その予算の中から相談もなしに買い物をされるのは困りますよね。夫の意識を変える方法があるならぜひ知りたいものです。
ここからは、カウンセラーのいまいちづこさんからのアドバイスをお伝えします。
カウンセラーからのアドバイス
夫の勝手な買い物、イライラしますよね。節約を頑張っていたなら余計に、がっかりする気持ちもあるでしょう。とはいえ、ここで夫や買った物に対して嫌味を言っても反発されるだけで解決には向かわない上に、強く言いすぎると隠れて買うようなことになるかも。
そうならないためには、以下の二つのことを思い出しながら話し合ってみてください。
夫や購入品に怒りの矛先を向けない
お金の話で避けたいのは、不毛な水掛け論です。「そんなガラクタ買って」「浪費家だよね」などと買った物や夫の人格を批判すれば「そっちこそネットで自分の好きなものを買っている」などの水掛け論に。
そうならないためには、相手を否定せずに自分の気持ちを伝えること。「今は子どもの将来のために節約しているから、急な出費をされると予定が狂って困るんだけど」などと伝えたほうが、相手の否定的な感情を生まずに、解決策の話に進められます。
事前相談をしやすいムードを作る
相談をせずに買ってしまう背景には、相談しても受け入れてもらえないという思いもきっとあるはず。
そのため、夫が買いたいものがあるときは、買うためのプランを一緒に立てていくこともおすすめです。たとえば、毎月1万円ずつ貯めていき、半年後に購入など。
実際に出費の相談があったら、その可否に関わらず「相談してくれてうれしい」とプラスの気持ちも伝えましょう。夫も喜ばれたら嫌な気持ちはしないはず。その結果、相談を習慣化してくれれば進歩と言えますよね。
先輩ママからのアドバイス
ここからは、夫の勝手な出費に悩んでいたママたちの声をご紹介します。夫婦によって、解決までの道筋はそれぞれ。あなたに合った方法があれば参考にしてみてくださいね。
家計の現実を見せる
そしたら自分からおこずかいはこれくらいだよねー!と言ってきたので良かったですが、やはり月にどれくらいの出費がかかるかを教えたほうがいいと思います!
ついお金を使ってしまう夫は、家計の状況を把握できていないかも。その状態でお金を使ったこと自体を怒っても理解してもらえず、話がすれ違ってしまう可能性があります。
そんなときは、家計の状況を数字で伝え、現実を見せる方法が◎。感情で話さずにすむため、言い争わずに解決に向かえるでしょう。
勝手に使えるお金を持たせない
給与口座のキャッシュカードやクレジットカードを夫には持たせないという声です。お小遣いのみ、あるいはそのとき必要な金額だけ都度渡すようにしていれば、高額な買い物は防げるでしょう。
話し合いの上で夫が納得すれば、給与は一括で妻が管理する方法もありそうです。
お金が足りない生活を理解してもらう
その1ヶ月は素朴なご飯だしてやりますね
ご飯とおかず一つちんまりと(笑)
昔話に出てくるかのような素朴な食事。
自分も辛いけど
そうやって、うちの家計は厳しい
しかもあなたのせいでこんな食事になりました
ってのをわからせるために自分も我慢します。
家計の予算から勝手な出費をすれな生活に影響が出るということを、身をもってわかってもらうという声です。
勝手な買い物をしても自分の生活水準が変わっていなければ、夫は「使っても大丈夫」と思ってしまうかも。そんな夫にとっては、少し荒療治でも「ご飯を地味にする」というのはわかりやすいアイデアかもしれませんね。
怒りに飲み込まれず、今後のストレスを回避して
節約を頑張っているからこそ、夫の軽率な買い物には腹が立つものです。しかし、そんなときこそ目の前の夫や買った物への怒りに飲み込まれず、次に同じことが起きないようにすることが大事。悲しい気持ちは伝えつつ、次はどうするかを冷静に話し合いましょう。
また、家計を共有している以上、お金のことには夫婦で向き合っていくことになります。お互いに不満をためこまず、こまめに話し合えるとよいですね。
夫婦間でよくあるイライラについて、カウ ンセラーに解決法を聞く連載。第4回は「義母の肩を持つ夫に腹が立つ」。こちらからご覧ください。
取材協力:チャームポイントLab.主宰 公認心理師 いまいちづこさん