一人っ子を育てる上で大変なこと
現在、息子は3歳10か月。保育園へ4月から入園したこともあり、バタバタと慌ただしい毎日を送っています。
きょうだいをつくってあげたほうがよいのかと悩み、妊活をしていた時期もありました。しかし、わが子と向き合う時間がしっかりとれるということもあり、一人っ子も良いなと思いながら子育てをしています。
筆者のケースとなりますが、男の子の一人っ子を育てるうえで大変なことをまずはご紹介します。
遊び相手が基本ママ
保育園や近所のお友だちと遊んだりするときは、筆者からすっと離れ自由に遊んでいます。しかし家の中では基本的にママにべったり。まだまだ甘えたい年齢ということもあり、とにかくそばにいて欲しいという気持ちが強い息子。「ママも一緒に遊ぼう!」と、基本的に一人遊びよりもおままごとやプラレールなど、一緒に楽しむ参加型の遊びが多いように思います。
筆者に気持ちのゆとりがあるときは、息子の思いにしっかり寄り添えるのですが、家事の時間や仕事の帰宅後などは余裕がなく、すねてしまうことも。対策として、「時計の長い針が6になったらママお料理するから、それまで何して遊ぶ?」と一緒に遊ぶ時間を決めたり、家事をしない日を決め、その日を息子と遊ぶ日にしたりして思いっきり一緒に遊んでいます。
家庭でのコミュニケーションが親のみとなっているため、全て受け止めてあげなければいけないというところが一人っ子ときょうだいがいるかいないかの違いかなと感じています。
同世代の子どもたちと触れ合う機会が少ない場合も
普段家庭の中では大人の世界にわが子1人だったので、息子には同年代の子どもたちと触れ合ってほしいという気持ちがありました。そのため、歩けるようになった1歳2か月頃〜保育園入園までの3歳6か月までの間は、毎日公園や児童センター、園庭開放などいろんなところへ息子と出かけていました。
筆者が専業主婦だったこともあり、普段は息子と2人きりの毎日。家でずっと過ごしていると、その閉鎖的な環境に筆者自身気持ちが沈んでしまい、社会から閉ざされているような感覚になってしまうこともあり、なるべく外へ出るようにしていたのです。
筆者の場合はアパートに息子と同じ年齢の男の子が住んでいたので、保育園入園までは毎日のように公園や児童センターで遊ばせていました。また、公園へ行くとだいたい同じ時間帯に来ている親子が多かったので、自然とお友だちになることができました。家の中とは違い、たくさんのお友だちと遊べる環境にありがたく感じていました。
つい構いすぎてしまうことも
子どもに愛情を一身に注ぐことができるのはよいのですが、一方でついなんでも先に親がやってしまうことがありました。
例えば、ある日翌日の保育園のため息子の洋服を選んでいたのですが、「好きな服を着たいのに」とポツリと言われたり、「トイレも1人でできるから来なくていいよ」と息子が言ってるのに、ちゃんとできるか不安でチラっとのぞいてしまったりと、つい気にしすぎてしまうことが。
子どもの「やりたい」という気持ちを尊重し、危ないこと以外はなるべく見守る必要もあるな…と実感したのです。
一人っ子ならではのメリット
外出した時に他の家族のきょうだいが楽しそうに遊んでいる姿をみると、きょうだいがいるとにぎやかで良いなと感じることもあるかと思いますが、一人っ子だからこそのメリットもあるのです。
筆者も以前、妊活中心の生活をし早くきょうだいを作ってあげたいと思っていた時期もありました。しかし、息子が成長してある程度意思疎通ができるようになってからは、一人っ子ならではの良さを感じる場面が増えてきました。
幼い時期から、いろいろな場所にお出かけしやすい
子どもが1歳~2歳の頃はおむつやエプロン、着替えなど子どものお出かけセットの量がとにかく多く、荷物はほぼ子どもの物。イヤイヤ期に入ると外出するのも大変ですよね。一人っ子だと必要な荷物がその分減るため、幾分か楽にお出かけできるのではと感じています。
お出かけ先も、下の子に合わせず子どもの月齢に合った場所へ行けるので、遠方へ行くときもそこまで気負わず楽しめる良さがあります。幼いころから、さまざまな場所に身軽に行けることも一人っ子だからこそではないかと思いました。
ママ、パパの気持ちにゆとりが持てる
一人っ子も良いなと特に思うのが、息子の気持ちをしっかり受け止めてあげることができるという点です。子どもからの何気ない欲求に対し、じっくり集中的に関わることができるのかなと思います。
例えば、公園で遊ぶときも砂場や遊具など一人のペースに合わせ見守ることができますし、一緒に遊ぶのもマンツーマンで対応してあげられます。また、休日パパがいるときは大人2人に対して子ども1人なので、気持ちにも余裕が。息子が喜びそうなところに、どんどん行こうという気持ちになれました。
子どもと全力で向き合う時間だけではなく、夫婦だけの時間も持つことができました。
金銭的に余裕ができる
教育費や生活費などは子ども1人分でよいので、習いごとや家族旅行もいろいろな体験をさせてあげることができました。子どものやりたいことに対し、我慢をさせなくても良かったのは大きかったなと思います。
子どもだけではなく、ママやパパが使えるお金にも余裕がうまれやすい点がうれしいところです。
一人っ子もよいところがたくさん
子どもの成長と共に、周りが2人目のラッシュだったり「2人目は?」と聞かれたりすることで、果たして一人っ子でよいのだろうかと悩んでしまうこともあるかもしれません。筆者もその1人でした。
しかし、一人っ子でもきょうだいが居ても、幸せの形は人それぞれ。周りがどうであるかより、自分たち家族にとってどうなのかが大切なことではないでしょうか。家族全員のベストな形を考えつつ、子どもとの楽しい日々を過ごしてくださいね。