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出産費用がゼロになるって本当?自民党総裁選の議論とママたちの本音

来る2020年9月14日、安倍晋三首相の後継者を決める自民党総裁選が行われます。それに先立ち、岸田文雄政調会長は少子化対策として「出産費用を実質ゼロにすべき」と発言しました。この発言に対して、ママリやSNSではさまざまな議論がなされています。「出産費用ゼロ」は少子化対策として本当に有効なのでしょうか?ママリユーザーの声を元に考えてみました。

PIXTA

妊娠・出産費用は思いのほか自己負担がある

現在、妊娠・出産にかかるお金には一部公費負担がなされています。

妊婦健診費用については公費で14回の助成があり、出産費用については健康保険から出産育児一時金42万円(産科医療補償制度の対象外となる出産の場合は39万円)がもらえます。

ただ、これらの公的助成ですべて妊娠・出産費用をまかなえるわけではありません。

妊婦健診の受診票があっても「足が出る」

母子手帳 PIXTA

日本産婦人科医会の資料によると、妊婦健診に対する公費負担は自治体で異なり、全国平均は99,999円。最も多くて山口県の111,127円となり、最も少ないのは大阪府の39,813円です。

母子手帳にとじ込まれた受診票(補助券)を利用しても、その日の健診内容によっては「自腹」が発生します。また、妊娠の経過によって健診回数が計14回を超えたなら、15回め以降は自己負担となります。

病院によるかと思いますが、わたしはほぼ手出しなしでした!
検査があっても、1万あれば足りました😀
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私のところは最初の方は補助券出せば5000もいかなかったですよ!最初の方は2000円くらいでしたが36週から心音聞くのでその時からは1万円かかりました
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都内に住んでます。家の近くの病院ですが、補助券使っても大体8000-15000円くらい取られます。そんなに地域差があると知らずびっくりしました😅
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ママたちが語るように、補助券を使ったとしても「足が出る」ことがありえるのです。

出産費用も「42万円」以内に収まるとは限らない

お産 PIXTA

また出産時の分娩費用も、産院や分娩方法などによって差があるものです。

総合病院、個室10日間入院で37万だったので
5万円お小遣いになりました( ˶˙ᵕ˙˶ )
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42万で足りず15万払いました!!
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里帰りではないですが、
1人目は自然に陣痛がきて促進剤、吸引分娩になりました。
個室代1日1万2千円も含め入院5日間でトータル60万くらいでした。
2人目も同じ病院で個室、計画分娩、促進剤で入院4日間で65万くらいでした。
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つまり、出産育児一時金の42万円でまかなえる場合もあれば、そうでない場合もあります。

自腹が発生する可能性を考えると、岸田氏の「出産費用をゼロに」はメリットがあるように思いますね。

出典元:

岸田氏の発言に対してママリユーザーの意見は?

出産 費用 PIXTA

それでは、少子化対策として「出産費用ゼロ」はどれだけ有効なのでしょうか?出産費用がゼロになったら、妊娠・出産・育児への不安は解消されるのでしょうか?

ママリユーザーの意見をいくつか抜粋してみました。

産む時のお金はゼロなので産みました!
→産んでからがたくさんお金かかってるので
育てられません!が起こりそうで、、🤔
なんだか、そこじゃないんだよな〜。感があります。(笑)
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出産費用というよりも、産後の支援に力を入れていただきたいです🥺✨
男にはわからない課題ですよね😨
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出産よりむしろ大きくなる過程での支援がいいです。
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妊娠・出産にお金がかかるのは事実であるし、負担が軽くなるのはありがたい。けれど、決して出産がゴールではない。産後ワンオペ育児にならないようなサポートがあったり、将来の学費負担が軽減されたりするなど、子どもを育てていくうえでかかる費用のほうの心配。そんな声が目立ちました。

国の少子化対策にこれからも注目しよう

育児 PIXTA

今回の総裁選では、「出産費用の負担減」だけでなく「不妊治療の保険適用」など、少子化対策にかかわる発言が目立つように思います。

今まさに妊娠・出産・育児に向き合う方々からすれば、期待する気持ちがある一方「本当に実現するのか」と疑問に思ってしまう面もあるでしょう。

今回の総裁選にとどまらず、継続的に少子化対策が前進していくか注目したいですね。

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