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監修:佐藤りか

スマホを味方にして育児をする方法!工夫次第で子育ての即戦力に

「目が悪くなる」「子どもを放置してかわいそう」など、子どもにスマホを使わせることが絶対悪のような風潮を感じている方もいるでしょう。しかし1日中、就園前の子どもの相手をするのは大変。イヤイヤ期や後追い期も重なって、家事や自分の時間をまったくとれないこともあるでしょう。そんなときスマホを上手に使うことで、ひと息つけたり家事の時間にあてたりできるメリットは大きいものです。使い方のポイントとあわせて参考にしてください。

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育児にスマホを使うことのメリット

電車内でぐずったときや、ママやパパが忙しくてどうしても相手ができないとき、子どもにスマホやテレビを見せるということがあると思います。

しかし、そのことに対して周りからの反応によっては、パパやママが必要以上に罪悪感を抱いてしまうこともしばしば。

日本小児科医会では「2歳まではテレビ・ビデオ視聴は控えましょう」と提唱しています。しかしその一方で下記のようにも伝えていますよ。

子どもの年齢がいくつなのか、どのような生活をしているのか、そのときの社会状況(オリンピックの中継やサッカーの世界大会

など行われていれば2時間以内は守れないかも知れませんがそれはそれでいいのです)基本的に「2時間以内」を「目安」として

生活の中に取り入れて欲しいと思います。 ※1

つまり日本小児科医会は、テレビやビデオ、スマホといったメディアを子どもに触れさせることに対して、絶対だめというわけではなく、運動や家族でのコミュニケーションを主軸にした生活の中で、うまく取り入れていくことが大切としています。

子どもが成長と共に活動時間が伸びて、動き回る範囲が拡大するようになると、パパもママも付き合いきれずに、お手上げ状態になる場合もあるでしょう。まだ園に通っていないのであれば、1日中子どもと向き合っていてつらいと感じている方もいると思います。

このような場合、「スマホは悪」として突き放すのではなく、育児のサポートをしてくれる存在としてうまく活用するのがおすすめです。そうすれば、下記のようなメリットが出てきますよ。主に三つ紹介します。

親の時間ができる

コーヒー PIXTA

子どもがスマホを使っている間、親は息抜きができます。特に乳幼児向け映像コンテンツは、子どもが集中して見てくれる可能性があります。大人の方は雑誌を読んだりスイーツを食べたりするのもよいでしょう。

短時間でも自分が好きなことができるとリフレッシュになり、再び子どもと笑顔で向き合えるようになります。家事ができないとイライラすることもあるので、家事の時間にあてるのもよいでしょう。

ぐずり対策になる

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病院の待合室や電車の中など子どもを静かにさせたい場面があります。そんなときに限って子どもはぐずってしまいがち。

困った時は文明の利器に頼るのも一つの手です。周りの迷惑にならないように音量に気をつけながら利用すれば、スマホを使うことで子どもを落ち着かせやすくなるでしょう。

学びにつながる

スマホ PIXTA

乳幼児系コンテンツや学習系アプリ、絵本の読み聞かせ動画に英語の歌など、利用するものによっては子どもの学びにつながるものがあります。生活習慣を身につけるための内容もあり充実しています。

例えば「歯磨きは大事!」と言葉で説明してもなかなか理解できない場合は、虫歯になるとどうなるか、という動画を見せることで納得してもらいやすいでしょう。

スマホを使うときのポイント

子どもが成長しイヤイヤ期などで自己主張が強くなってくると、好きなテレビやスマホを途中で止めさせることが難しくなることも出てきます。

そのため、テレビやスマホを活用する際は、親が事前にしっかりとルールを決め、守り、子どもを誘導することが大切です。スマホなどをただ渡して自由に使わせるということはないようにしてください。

スマホを使うときに気をつけたいポイントを三つ紹介します。

時間を決める

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日本小児科学会は、「メディア閲覧時間は1日2時間以内が目安」と提言しています。メディアとは、スマホ以外にもテレビやDVDも含みます。

これをふまえて、家庭で1日どれくらいの時間がスマホの許容範囲かを決めましょう。1~3歳の子どもは時計を見ることは難しいです。タイマーをセットして「アラームが鳴ったらおしまい」「この動画が終わったらおしまい」などと工夫するとよいでしょう。

出典元:

勝手に操作させないようにする

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子どもにスマホを渡すと勝手に操作してしまうことがあります。子どもから目を離さないようにしておきましょう。家事などで目を離す可能性がある場合、不適切なサイトにアクセスできないようフィルタリングをしておきましょう。

最近は品物の購入でも、SNSのシェアでも、ボタン一つでできてしまいます。子どもの誤操作で、課金やクレジットカード情報の送信や転送がなされてしまわないよう注意が必要。課金の際は都度認証するよう設定し、課金制限をかけることも有効でしょう。

寝ころんだ姿勢で見せない

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座った姿勢で、画面を離して正面から見せるようにしましょう。子どもが自分でスマホを持つと姿勢が悪くなってしまう可能性があるため、机などに固定するのもよいでしょう。

うまく使えばスマホも戦力

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スマホは育児のサポートになることがあります。頼りっきりにならないよう、うまく取り入れられるとよいですね。

ただ、パパはスマホを見せてくれるけど、ママはだめなど、家庭内で使い方やルールが違うと子どもが戸惑ってしまいます。どのように使うか、まずは家族で話し合ってみてくださいね。

記事の監修

株式会社子育て研究所 代表取締役

佐藤りか

株式会社子育て研究所代表、教育コンサルタント。
ベネッセコーポレーションなど教育業界で長年勤務。幼児教育から高等教育まで幅広く知見を深める。その後、株式会社子育て研究所代表取締役に就任。子どもとママ向けのアットホームなサイト「アフェクション」、編集業「ものかき」などの運営を手掛け、自身の執筆・監修や講和も多数。各種ビジネスコンテストで大賞や優秀賞の受賞歴がある。その他、東京都主催「TOKYO STARTUP GATEWAY」にてメンター&講師を務める。プライベートでは2児ママとして仕事と家庭の両立を強く意識して活動中。

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