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パパ、ママが知っておきたい!子どもたちに必要な「非認知能力」とは?

親なら、子どもためにできることは何でもしてあげたいと思うもの。小さなうちから始められる習い事を調べたことのある方もいるかと思います。せっかく学ぶなら、子どもにとって人生を豊かにするのに役立つスキルを身に着けさせてあげたいですよね。幼児教育に関して「非認知能力」という言葉を聞いたことはありますか?勉強だけでは学べない人間力が身に付く非認知能力とは何か、どうしたら伸ばすことができるかをまとめました。

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パパ、ママが知っておきたい!子どもたちに必要な「非認知能力」とは?

子どものために教えてあげられることはたくさんあります。習い事に通わなくても、子どもにとってはすべてが貴重な学びなのです。

幼児教育の分野で最近耳にするようになった「非認知能力」とは、どのような能力なのでしょうか。テレビやネット記事などで見かけたことがあり、気になっている方もいるようです。

ママリにもこのような声が寄せられました。

そのテレビで言ってた知能が何を指してるかはわかりませんが、最近よく幼児教育で重要と言われてる、非認知能力って知ってますか?
単純な暗記力とかは、認知能力と言われます。これは一見凄くて、小さい子が英語をペラペラ話したり、国の名前を沢山しってたり、計算が出来るとすごい!となりますが、それは元々学習能力が高い幼児は、やればどんどん覚えるのは当たり前。
でも、それより大事な非認知能力というのは、目に見えて何かが出来るというのじゃないけど、友達と大勢の中で遊んだり、色んな遊び、体験を通して自分で物事をしっかり考えられる力とかの事を言うらしいです。
こちらも、幼児期の体験とかが重要で、でもそれですぐ何か出来るって訳じゃないんですが、非認知能力が高い子は、どうすれば人間関係良くしていけるか、どうすれば難しい問題を解けるか?どうすれば仕事のトラブルを乗り越えられるか?といった事を考えて解決する力や集中力があるから、後々の伸びしろが大きいみたいですよ!
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育休中の保育士です。

私も2歳児の担任をしていたことがありました。確かに高月齢の子は、自分の名前を平仮名でかけたり、読める字がいくつかあったりする子はいましたね🤔
でも、勿論出来ない子の方が少ないですし、2歳児の段階で読めたり書けたりできる必要なんてまっったくないので安心してください🙌(興味があって出来る様になっていく事を否定はしませんよ😊)

文字の読み書きはいわゆる「認知能力」です。この時期に大事なのは認知能力ではなく「非認知能力」ですよ😊
焦って無理にお勉強なんてさせなくてもいいので、息子さんが好きな事を存分にさせてあげて下さい🙆‍♀️

頭がいい事と、生きる力がある事は違います。大きくなってから人と上手く関わり、自分の人生を豊かにする為に大切なのは非認知能力です。
乳幼児期は、非認知能力を伸ばす事が出来る様にしてあげる方が大切です✌️
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子どもの可能性を引き出してくれる「非認知能力」。

ママリの投稿にあった「頭がいいことと生きる力があることは違う」という言葉は「非認知能力」の大切さをよく表しているのではないでしょうか。

もちろん勉強も大切ですが、「成績だけでは測れない人間力のある大人に育ってほしい」「自分で考えてしっかりとした意思のある行動ができるようになってほしい」と願う親に、ぜひ知ってもらいたい内容です。

「非認知能力」とは何か?

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IQや学校のテストなどの数値に表すことのできる認知能力に対し、非認知能力は、数値化しにくい内面の能力のことです。

目標を達成するまであきらめないで頑張る、友だちと仲良く協力できるなど、テストのように採点はできないものの、生きていく上で欠かせない要素です。

計算ができることや早く読み書きを覚えることなど、幼児期はつい頭の良さに気を取られがちですが、長い目で見ると、この非認知能力は子どもの人生の糧になる大切な教育であることが知られるようになっています。

「非認知能力」という言葉は出てきませんが、2021年での幼稚園教育要領も非認知能力を育むことを重要視していることがわかります。では具体的に、非認知能力とはどのような力なのでしょうか。主な4つの例を紹介します。

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【非認知能力の例】1.自分の意志で行動する力、夢中になる力

非認知能力には、自分の意志で行動する力、好きなものに夢中になる力があります。

子ども自身が好きなものを選び、夢中になると、すぐに上手にできなくても「どうしたらいいだろう」と自分で考えて自主的に取り組もうとするでしょう。その過程で、子どもならではの伸びやかなアイデアが生まれることもあります。

すぐにあきらめず努力することの大切さを身に着けておくと、大人になっても折れない心を持ち続けることができます。

【非認知能力の例】2.自分のことを好きだと思える、自己肯定感

「ありのままの自分でいいんだ」という自己肯定感も、非認知能力の一つです。

親から自分のすべてを受け止めてもらえる安心感が得られていると、自分のことだけでなく周りの人のことも思いやる気持ちが育まれます。

失敗しても「自分で自分が嫌いになる」という自己否定感ではなく、「何があっても家族が味方でいてくれる」という安心感が前に進む力を作り出します。大人になっても、何事も意欲的に取り組むことができるでしょう。

【非認知能力の例】3.自分の感情をコントロールできる力

イヤなことをただ我慢するのではなく、その気持ちと向き合って乗り越える力として発揮されることがあります。

感情をコントロールしているので、大声を出したり物を投げたりしません。難しいことがあっても解決策を考えて取り組み、乗り越えるために努力します。

うまくいかないことがあってもネガティブな感情にのみ込まれないようコントロールする力は、どんな仕事に就くとしても生涯ずっと役に立つスキルです。

【非認知能力の例】4.人に思いやりを持つ力

人と関わらない人生はありません。人の気持ちを思いやり、協力して物事を行うことができるなら、人生は彩り豊かなものになるでしょう。

小さなうちから、相手の気持ちを思いやることや気持ちをきちんと伝えることの大切さを子どもに教えましょう。思いやりのある人のまわりには、同じような考え方や志の人が集まるものです。

人を思いやる力があれば、多くの人と出会い、多くを学び、成長できるでしょう。

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「非認知能力」の土台は3歳までに作られる?

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乳児期は、順調に育ってくれているか、などが心配の種。何かできるようになるとささいなことでも「すごいね!」とほめて育てますが、少し大きくなると、頭がよくなるように、などと急に認知能力を重視しがちに。

しかし、幼児期はそれだけでは足りません。心の土台ともいえる非認知能力は、子どもの将来を左右する大切なスキルです。

机に向かう勉強だけでなく、人と関わり、思いやりと自分らしさを併せ持った人間力のある人に育つようにするためにできることを紹介します。

非認知能力を伸ばす・育てる方法を知りたい!

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NHKのすくすく子育てで放送された「非認知的能力」についての内容で、ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン氏が低所得者層家庭の3~4歳の子どもたちを対象にして実施したと調査結果が紹介されました。それによると、就学前に教育を受け非認知能力を身に着けた子どもたちは、そうでない子どもより40歳時点での収入が多い、持ち家率が高い、学歴が高いなどの違いがありました。

幼児期の子どもたちの「やりたい」と思う気持ちに寄り添うことは、将来的に勉強や仕事を頑張る意欲を高めるとされています。

子どもの好奇心を尊重しよう

子どもの興味や関心を尊重することは、子どもが意欲的に学ぼうとする気持ちにつながります。親が苦手なもの、例えば虫やヘビなどが大好きになることもあります。そういったものがたとえ苦手でも、できる限り排除せずに子どもの好奇心を満たしてあげるとよいでしょう。

自分でやってみたいと言った習い事も、すぐに飽きてしまうこともありますよね。子どもの興味は移ろいやすいものですが、その中からずっと大好きなものが見つかるかもしれません。子どもが自分から示す興味や好奇心をできるだけ大切にしてあげましょう。

いろいろな遊びやお手伝いを日常的に行う

子どもには「勉強「仕事」などの明確な線引きがありません。ごっこ遊びに見られるように、大人のマネをすることで、遊びながら学んでいます。

のびのび体を動かして遊び、友だちと協力して何かをする楽しさを教えてあげましょう。たくさん遊んでいると、工夫することやルールを守ることの大切さを学ぶことができます。

また、年齢に合ったお手伝いを通して、子どもが親から何かをしてもらうばかりの一方通行の関係性ではなく、「自分も役に立てる」という実感が持てるような声掛けをすると、やる気を育むことにつながります。

「あなたが大事な存在」ということを伝える

子どもがいろいろなことに挑戦していくためには、親が自分のことを無条件に愛してくれているということを認識している状態が必要です。小さいころから、不安なときに無条件で守ってもらうような経験をしていると、守ってくれる相手と、守られる自分に対して信頼できるようになっていきます。

そういった経験が積み重なることで、失敗しても戻る場所があることを学び、さまざまなことに挑戦していく意欲を生み出します。

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成績だけが大事じゃない、心を育む教育を

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非認知能力は「心の土台」とも呼ばれています。小さなときに身に着けておくと、何事も意欲的に取り組むことでスキルがスキルを呼び、一層成長できる人になれます。生涯にわたって役立つスキル、それが「非認知能力」です。

どんな習い事をさせようか、どこの塾に通わせようか、親には考えなければならないことがたくさんあるのは確かです。でも、毎日そばにいる親だからこそ教えてあげられることこそが、子どもの亜幸せな人生の基礎になるのです。

しっかりとした自尊心と人との関わりを大切にできる思いやりのバランスを大切に、子育て、人間育てに取り組んでいきましょう。

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