【2歳向け】ベストセラーになった人気の絵本15選!!
2歳ころは、なんでも自分でやりたがり、言葉もどんどん増える増える時期。好奇心旺盛な年齢だからこそ、絵本の世界にも興味を持ってほしいですよね。
良質な絵本に出会うと、大人になっても絵本だけなく読書の楽しさをもつことにつながりそうですよね。また絵本の読み聞かせは絵本の良さを知ることはもちろん、親子のスキンシップの1つにもなる、家族の大切な時間。
今回は2歳のお子さんの知的好奇心を刺激する、日本で昔から愛され続けている人気絵本を紹介していきます。
絵本についての記事をもっと読みたい方は、下記よりご覧ください。
ぞうくんのさんぽ
1977年が初版の「ぞうくんのさんぽ」はパパママが子どものころに読み聞かせをしてもらったこともあるのではないでしょうか。
散歩にでかけたぞうくんが途中で出会った、かばくんとわにくんとかめくんを背中にのせて愉快なお散歩のはじまりはじまり。まるで絵本を見ている子どもまで、ぞうくんたちと一緒にお散歩している気分になります。
ストーリーがシンプルなので、2歳の子どもでもすぐに物語の世界に入ることができる、読み聞かせにぴったりの絵本です。
ねないこ だれだ
寝る前に読む絵本としておすすめの1冊。作者のせなけいこさんの絵本の代表作とも言われているほど。物語の絵が切り絵になっているところがなんだか懐かしくもあり、作者のセンスも光ります。
夜遅くまで起きている子どもは、おばけに連れて行かれてしまうという、ちょっぴり怖い内容なのに、なぜか子どもたちにとってはおばけの世界が気になるのか、怖いもの見たさなのか、ついつい読んでほしくなるお話のようです。
ラストもなかなか衝撃ですよ。2歳のイヤイヤ期で「ねるのもイヤ」と言いがちな子どもにも響く内容のようで、我が家の子が2歳のころも怖がりながら楽しく読んでいました。
しろくまちゃんのほっとけーき
こぐまちゃんシリーズのしろくまちゃんのお話。シリーズの中で1番有名かもしれません。わかやまけんさんの絵本は色がパキッと明るく、絵のタッチがシンプルでかわいいので、2歳の子にも内容が伝わりやすいと思います。
お母さんとしろくまちゃんのホットケーキ作り。ぽたあん、どろどろ、ぴちぴがなどホットケーキを作る工程が楽しい擬音と共に描かれており、読み手側が今すぐに食べたいという気持ちにさせてくれます。お菓子作りも興味を持ってくれそうですね。
絵本の中から、焼き立てのホットケーキの良い匂いがほわんとしてきそうな、親子で笑顔になるお話です。絵柄のキュートさでシリーズを買いそろえたくなる気持ちになりますね。
NEWウォーリーをさがせ!
「ウォーリーをさがせ!」の新装版。リニューアル版ではウォーリー30歳になっています。旧版と比べ、イラストも変わり、間違い探しの難易度が上がっているようです。
読み聞かせというよりは、親子でウォーリー探しをする参加型の絵本なので、絵本をあまり見ない子どもでもゲームのような感覚で楽しめますよ。上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいれば一緒に楽しむこともできます。2歳で買って長く楽しむことができる1冊でしょう。
2歳児には「お題をクリア」はむずかしいかもしれませんが、絵本の登場人物をそれぞれ観察して面白い人を発見するだけでも楽しいですね。細かな絵をよく見ると、いろいろな人たちがおもしろい表情や動きをしていたり、街がカラフルだったりと見ていて飽きません。
一般的な絵本のサイズより大きめというところも、絵本を開くとウォーリーの世界の扉が開いたような感覚になり個人的に好きです。
おおきなかぶ
大きなかぶをみんなで力を合わせて抜くというロシアの物語。おおきなかぶと言えば誰もが一度は聞いたことのある有名なお話ではないでしょうか。発売から50年以上たった今も変わらず、読み聞かせで人気の1冊です。
「うんとこしょ どっこいしょ」という掛け声に合わせ、かぶを引っ張るところなんて、読んでいる側も力が入り、かぶを抜くのをお手伝いしている気分になります。リズミカルな文章は何度も読むことで自然に子どもが覚えて口ずさんだりすることも。
おじいさんやおばあさんをよく見ると、味のある良い表情をしているので、ぜひいろいろな角度から読んでみてくださいね。
ぐりとぐら
青と赤のとんがり帽子とつなぎがトレードマークの小さな双子の野ネズミ、1963年に誕生した「ぐり」と「ぐら」。ぐりとぐらは2013年には50周年をむかえています。月日がたっても愛されて続け、今も子どもたちに人気です。
仲良しのぐりとぐらのこの世で一番好きなのは、お料理すること、食べること。森の仲間たちと一緒にカステラをおいしそうに食べる姿は、とってもほっこりしますよ。
動物たちの世界って楽しそうだなと思わせてくれる、親子のリラックスタイムにおすすめの1冊です。そしてぐりとぐらを読んだら、ぜひ親子一緒にカステラやホットケーキを作ってみてください。
あさえとちいさいいもうと
おかあさんがお買い物に出かけている間、あさえは妹のおもり。あさえがまるでちいさなお母さんになって、妹のお世話する姿がとてもいとおしく、子どもながらに母性を感じます。
妹のあやちゃんの行動に読み手側もハラハラしますが、この気持ちはきっとあさえの気持ちなのかもしれません。2歳の子どもは自分より小さい子と自分の違いがわかるようになる時期。小さい子へのやさしさを育むのにぴったりの絵本です。
きょうだいのきずなや家族の温かさを感じさせてくれる1冊。色合いも色鉛筆で描いているようで、とてもきれいですよ。
ひとまねこざる
動物園から逃げ出した、こざるのジョージ、いつも元気なジョージはいろんなところへ出かけてしまいます。
「ひとまねこざる」はテレビでもおなじみの「おさるのジョージ」の原作絵本です。知りたがりで何に対しても興味津々なところは、2歳児の言動に重なる部分もありますよね。
内容は2歳にしては長めなので、毎晩少しずつ読んでいってもいいかもしれません。ただページをめくる度に、ジョージがユーモアあふれる行動をするので長くても飽きない絵本といえるでしょう。ジョージを自分の子どもと置き換えて読んでみると、ママもくすっと笑ってしまうかもしれませんよ。
ノンタンおしっこしーしー
小さくてかわいいノンタンのトイレのお話。2歳ごろになると、おむつ卒業に向けて、トイトレをスタートしているパパママもいるのではないでしょうか。
ノンタンが絵本の中で「おしっこをトイレでする」ことで、2歳児が「おしっこはトイレでするんだ」と関心を持つきっかけになると良いですね。
「しーしー」と繰り返しのフレーズに出てくるので、子どもも覚えやすそうです。絵本を通して、子ども自身がノンタンをまねしてトイトレに楽しくチャレンジできると最高ですね。
わたしのワンピース
日本を代表するファンタジー絵本のロングセラー。パパやママも子どものころ読んでもらった記憶はありませんか。
野原で白いきれを拾ったうさぎは、黒い足踏みミシンでワンピースを縫います。ふしぎなことに、うさぎさんが作ったワンピースは、お花畑を通ると花模様に、雨が降ると水玉模様に。くるくる変わるワンピースの模様に子どもわくわく。
つい口ずさんでしまう、「ラララン ロロロン」のリズムも子どもたちを楽しい気持ちにさせます。
どんどんふしぎな世界に引き込まれ、読み終わった後は親子で幸せな気持ちになれる物語です。
おやすみはたらくくるまたち
車が大好きな息子を持つ作者が、子どもたちを眠りに誘うために書いた1冊。だからこそ車や乗り物が好きな子どもにぴったりの1冊です。
ショベルカーやクレーン車やなど働く車がたくさん登場するのですが、夜眠る時はそれぞれの車の特性を生かした、眠りかたをします。働いた後は乗り物たちも人間と同じで眠るんだなと想像するとなんだか、ほっこりしますね。ページをめくるときに「この車はどんな寝かたをするのかな」と子どもに聞いてみるのも楽しいですよ。
文のリズムが良く、働く車が仕事を終えて眠りにつく話なので、子どもたちも車たちと一緒に、うとうとしそう。寝かしつけにおすすめの絵本です。
ゆうたとかぞく
ゆうたくんとの関係性を描き、幅広い読者の心をつかんできた「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズ。誕生から30年以上経つ今も、子どもたちに人気の絵本です。
絵本の表紙にもなっているいばりいぬ・じんぺいの目線で家族のことが書かれているところがとっても面白い。じんぺいが、一家の主のような気持ちになって家族のことをいつも見ている点に、読みながクスリと笑ってしまいます。
じんぺいのひと言ひと言がユニークでとても楽しいですよ。ぶっきらぼうなお顔だけれど、見れば見るほど愛らしく思えてきてしまうじんぺいのお顔もポイント。
短編なので忙しい日でもで子どもにさくっと読み聞かせできるのところもママにはうれしいですね。日常で「こんなときじんぺいならなんて言うかしら」なんて親子で話してみるのもとても楽しい時間になりますよ。
14ひきのあさごはん
細かい描写と大家族のにぎやかな様子が楽しい「14ひきシリーズ」。作者のいわむらかずおさんの代表作です。優しい色合いなので絵本を開けるたび、心が落ち着く時間になるのではないでしょうか。
森の朝、14匹の野ねずみの家族は、早起きのおじいさんから順番に起きてきます。顔を洗ったら、さあ朝ごはんの支度です。野いちごを摘みに行き、ほかほかのどんぐりパンやきのこのスープとおいしいそうな料理の数々。自然の恵みのありがたさを感じさせてくれます。
絵本いっぱいに広がる、自然豊かで美しい風景の数々。まるで読んで子どもたちも野ねずみの世界に行ったような気持ちになってしまうくらい、すーっとその世界観に入れますよ。
「絵本」の文字通り、すみずみまで丁寧に描かれた「絵」を楽しむことができる1冊なので、年齢があがって読むとまた異なる発見ができる長く読み続けられる絵本でもあります。
ぜひシリーズを通して、親子で一緒に季節の移り変わりを体験してみてください。
フルーツめしあがれ
とてもおいしそうな食べ物がたくさん出てくる「めしあがれ」シリーズの果物の絵本。透明水彩で描かれた果物の数々は、大人が見ても美しく、果物のおいしさが絵からじゅうぶん伝わってきます。
ページを1枚めくるごとにおいしそうなくだものが登場し、元の形と食べやすい状態になっている形と1つ1つていねいに描かれています。小さな子どもでもイメージしやすいように書いてあるので、果物や食べ物に興味がわくきっかけになる絵本かと思います。
絵本の裏表紙に話のおまけの絵があるので、子どもが裏表紙を発見して「あ、こんなところにも」を楽しむことができます。
1番最後のページにあるフルーツランドの絵は本当に美しく、きれいな飾り切りのくだものでいっぱいです。読み聞かせをする大人も豊かな気持ちになれる絵本です。
2歳の子どもへ読み聞かせたい、とっておきの絵本を選ぼう!
絵本の読み聞かせは、聞いている子どもだけでなく読んでいる大人にとっても心を豊かにしてくれる時間。ときに絵本の登場人物に共感したり、ときにファンタジーの世界にひたれたり、絵本は子どもの想像力をきたえ育んでくれます。
絵本はただ面白いだけでなく、子どもも大人も、絵本はその世界を通してさまざまなことを教えてくれるような気がしませんか。
2歳児は何かを感じ取る心と、たくさんのことを考える脳の成長の目覚ましい時期。絵本の読み聞かせをすることで、子どもの将来につながるような心の豊かさを育てたいですよね。
ママリでもこのような声がありました。
月齢の低い子ども向けに、おすすめの絵本ありませんか?♡ʾʾ
2歳児はまだ複雑な内容をしっかり理解することはむずかしい時期です。しかし絵がカラフルな絵本やしかけのある絵本など「これはなんだろう」と思えるものには興味しんしんになる、好奇心が広がる時期。
2歳の子どもの好奇心が刺激されるような絵本や、音やリズムがおもしろく、絵本に出てくる言葉を覚えてしまうような絵本だと、子どもが自然と絵本を好きになれそうですね。
- 大津市「2歳児」(https://www.city.otsu.lg.jp/material/files/group/242/kari_50.pdf,2021年3月18日最終閲覧)
- 厚生労働省「保育所保育指針 解説」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000202211.pdf,2021年3月18日最終閲覧)
【2歳児の発達】自立心の芽生える時期だから絵本から学べることがたくさん!
2歳の子どもは最初から「絵本は読むもの」と理解しているわけではありませんよね。むしろ絵本はおもちゃのようなもの。ママやパパが絵本を読んであげることで、初めて絵本の楽しさを知ることができます。
自立心が芽生える2歳児はあらゆるものに関心や興味を持ち始める時期。そんな2歳の子どもに対して行う読み聞かせは、物事をイメージする想像力や表現する力、また相手の気持ちを知ることができるきっかけになります。
絵本はフィクションの世界でありながらそこでうれしいこと、悲しいことなどたくさんの体験をすることができます。普段は感じられない気持ちも体験もできる絵本は2歳児にとっての世界の幅を広げることができるツールにもなります。
2歳児は、徐々にコミュニケーションを取れるようになり、言葉の数が自然に増え、会話ができるようになるのため、日々の実体験を大切にしながら絵本のレパートリーを増やしていくと良いでしょう。
- 文部科学省「絵本で子育てを楽しく」(https://www.kodomodokusyo.go.jp/yomikikase/pdf/fullset.pdf,2021年3月18日最終閲覧)
- 大津市「2歳児」(https://www.city.otsu.lg.jp/material/files/group/242/kari_50.pdf,2021年3月18日最終閲覧)
- 文部科学省「平成22年度 全国学力・学習状況調査【小学校】報告書 質問紙調査の結果」(https://www.nier.go.jp/10chousakekkahoukoku/02shou/shou_3.pdf,2021年3月18日最終閲覧)
【絵本の選び方】2歳の子どもに合った絵本を選ぶポイントは?
図書館や本屋さんへ行くと幼児用にたくさんの絵本が並んでおり、子どもに何を選んであげれば良いのか悩んでしまいますよね。子どもに聞いても、どうにも反応がいまいちだったり、その場に飽きて違う場所へ行くのでゆっくりと選ぶことができなかったりすることもあります。
ここでは2歳の子どもに絵本を選んであげる際のポイントを紹介します。活動的な2歳児と一緒でもスムーズに絵本を選べるポイントです。ぜひ参考にしてください。
2歳の子どもの性格に合っている絵本
絵本に興味を持つ入り口の1つとして、子どもの性格や個性に合わせた絵本を選んであげるのは大切なポイントです。
例えば、普段から乗り物に興味を持っている子どもには乗り物に関係する絵本、野菜や食べ物が好きな子どもには、絵本の中に食べ物がでてくるなど。
子ども自身が関心があるものが登場したりテーマになったりしている絵本を選べば、子どもが絵本好きになるきっかけ作りになるでしょう。
2歳の子どもの「好き」を大事にできる絵本
2歳にもなると子どもの個性もはっきりしてきますね。公園を見渡しても、走ったり遊具で遊んだりなど体を動かすことが大好きな子がいる一方で、葉っぱにいる虫やひらひらと飛んでいるちょうちょを観察するのが好きな子どももいます。お外遊びではなくて、おままごとやお絵描きなど室内遊びが好きな子もいますよね。
2歳の子どもが興味をもって絵本を楽しむために、毎日子ども自身が楽しんでいることと関係する内容の絵本を選んであげるのも良いですね。
絵本にあまり関心のなかった子どもも、自分が大好きなことと関係する絵本なら、絵本の世界に引き込まれるのではないでしょうか。子どもの「好き」な気持ちを尊重すると、ママも絵本が選びやすくなるかと思います。
成功体験のイメージトレーニングになる絵本
絵本を通して「自分もやればできる」というイメージトレーニングができるのも絵本の良さ。例えば親子ともに2歳ごろの大きな試練になるであろう「トイトレ」。
これまでずっとおむつをつけていることが当たり前だった子どもにとって、おむつからパンツになり、トイレでおしっこをするということは、大人が思っている以上に大きなことでとても勇気がいることかと思います。
そんな時、トイレについて前向きな内容が描かれている絵本や、トイトレが楽しくなるような仕掛け絵本などを使うと子ども自身が「自分もやればできそうだ」と思えそうですよね。
こうした子どもの生活や発達に合わせた、成功体験をイメージできる絵本を選ぶと、生活に対する子どものやる気アップにもつながり、毎日が楽しく過ごせるきっかけになりそうです。
絵本は心の栄養!親子で読み聞かせの時間を楽しもう!
絵本の読み聞かせの時間は、家族の大切なコミュニケーション時間でもありますね。絵本を読む際に、子どもをパパママの膝の上に載せて読んであげたり、寝かしつけの際に読む場合は顔をくっつけたりアイコンタクトをとったりすればスキンシップをとることができ、子どもの気持ちもリラックスします。
また絵本を読む機会が増えればそれだけ登場人物の感情を読み取れるようになるので、子どもが相手に対する気持ちを考える大切さを学べたり、感受性が豊かになったりすることも読み聞かせの良い点です。
おうち時間が増える近年、絵本の世界を通して親子一緒に豊かな時間を過ごしてください。