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2歳代の子供の成長について知ろう、発達とお世話のポイント

2歳代の子供は、運動能力がめきめきと成長し、さまざまな動きができるようになります。言語能力では二語文が出始め、意思疎通ができることをうれしく感じられるのではないでしょうか。一方で、イヤイヤ期が始まり、気に入らないことは「イヤ!」と主張するようにもなります。この記事では、そんな2歳代の子供の成長、発達の様子とともに、お世話のポイントをご紹介します。

PIXTA

2歳代の成長目安

2歳代の子供は、心も体もすくすく成長しています。ここでは2歳代の成長の目安についてみてみましょう。

体重・身長の平均値

身長計 amana images

2歳代の子供の平均体重、身長はどれくらいなのでしょうか。男の子と女の子、それぞれの平均値はこちらです。

男の子

  • 2歳0ヶ月~2歳5ヶ月:体重12.03kg 身長:86.7cm
  • 2歳6ヶ月~2歳11ヶ月:体重13.10kg 身長:91.2cm

女の子

  • 2歳0ヶ月~2歳5ヶ月:体重11.39kg 身長:85.4cm
  • 2歳6ヶ月~2歳11ヶ月:体重12.50kg 身長:89.9cm

上記の数字は平均値です。あくまでも目安として捉えてくださいね。

平均値に近いかどうかよりも、その子なりに体重と身長が増えているかどうかが大切です。不安な場合は、かかりつけ医や地域の保健師などに相談をしてみましょう。

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運動面の発達目安

2歳 走る amana images

運動面では、以下のような成長が見られます。

  • 1秒程度片足立ちができる
  • ボールを前に投げられる
  • ジャンプができる

2歳代になると体を自在に使ってさまざまな動きができるようになります。

慎重にバランスをとったり、ピョンと跳ねたり、小さな体でいろいろな運動遊びにチャレンジする姿が見られるでしょう。

精神面での発達目安

2歳 おもちゃ amana images

精神面では、以下のような成長が見られます。

  • 二語文を話せる
  • 他の子供に興味を持ち始める
  • 自己主張が強くなる

2歳ごろになると、二語文を話せる子供が増えてきます。意思が伝わる達成感を得ながら、ますます言葉への興味をふくらませているときでしょう。

また、自己主張は1歳代よりさらに強まり、いわゆる「イヤイヤ期」に。気に入らないことにはかたくなに「イヤ!」と訴える様子が見られます。だだをこねる場面が増え、お世話が難しくなったように感じるかもしれません。しかし、イヤイヤ期は子供の自我が成長する過程の一部分です。「わがままな子に育った…」と悲観せず、今は仕方ないものと捉えましょう。

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2歳代の食事の目安

2歳 ごはん amana images

ここからは、食事の量や進め方の目安をお伝えします。

繊維質や硬い食材は奥歯が生えてから

2歳代は幼児食の時期です。徐々にさまざまな食材が食べられるようになりますが、繊維質のものや固いものはかみ切れないかもしれません。

奥歯が生えそろう2歳半以降になると、だんだんと歯ですりつぶして食べる力がついてきます。それまでは、固いものはやわらかめに調理したり、小さく切ったりして食べさせてくださいね。

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スプーンは下にぎりから鉛筆持ちに

スプーン 幼児 amana images

2歳代になると、手づかみだけでなく、スプーンやフォークを使って食事をするようになります。スプーンの持ち方は、一般的に以下のように進歩します。

  1. 全ての指で上からつかむ「上にぎり」
  2. 下からすくい上げるようにつかむ「下にぎり」
  3. 鉛筆のように指で支えてもつ「鉛筆持ち」

初めはうまくできなくても大丈夫。徐々に鉛筆持ちまで移行できるよう、サポートしてあげましょう。

「こうやって持った方がお姉さん(お兄さん)みたいだよ!」と前向きな言葉をかけながらお手本を見せてあげるとよいですよ。

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偏食は無理強いしない

型抜き 野菜 PIXTA

2歳代で偏食が始まることがあります。栄養面が心配かもしれませんが、この時期に無理強いは禁物。進んで食べられるような工夫を取り入れてみましょう。おすすめの方法は2つあります。

1つめは、味付けや盛り付けを変えること。食材の型抜きをしたり、お弁当カップやピックを使ってかわいく盛り付けたりしてみてください。

2つめは、食べたくなるような雰囲気を作ること。食卓で楽しいお話をしたり、苦手な食材が出てくる楽しい絵本を読んだりして、つい食べてみたくなるような誘導を。

とはいえ、イヤイヤ期の子供は手ごわく、何をしても食べないこともあるでしょう。そんなときは、嫌いな食材をしばらく食卓に出さなくてもOK。イヤイヤ期が落ち着くとともに自然と食べるようになることもあるため、しばらく期間をあけてからまた出してみましょう。

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2歳代で楽しめる遊び

ままごと amana images

2歳代では以下のような遊びができるようになるでしょう。子供の好みに合った遊びを楽しみましょう。

見立てる、なりきる遊び

想像力が育ち、粘土をパンに見立てる、折り紙をお皿に見立てるなどの遊びができるようになります。「これはパンね」と話すと理解し、大人と共通のイメージを持っておままごとができるでしょう。

また、自分自身が想像したものになりきることもできます。「お店屋さんになってね」と声をかけると、張り切ってなりきる様子が見られるかもしれません。

想像力をたくさん使って、いろいろな見立て遊び、なりきり遊びを楽しんでみてください。

探検遊び

木 2歳 PIXTA

好奇心旺盛な子なら、探検ごっこがおすすめです。公園やいつもの散歩道など、身近な場所でOK。「これは何かな?」「面白いね」などと話しながら、探検を楽しみましょう。

2歳代は、自分が見つけたものを「見て!」とアピールするようになるころ。パパやママとは違う視点で、楽しい発見を教えてくれるかもしれませんね。

大人と一緒に探検し、同じものを見て感動を共有する体験を経て、人と関わりあう楽しさを見いだせる遊びです。

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追いかけっこ

2歳代では、小走りできる子が増えてくるでしょう。大人が鬼になってあげると、追いかけっこ遊びを楽しめますよ。

子供は「◯◯ちゃん待って~」と追いかけられることを楽しみ、喜びます。追いかける、逃げるという単純なルールを理解して、大人と一緒に楽しめるのも成長です。「人と遊ぶのが楽しい」と感じることを通し、いずれはお友達同士で追いかけっこを楽しめるようになるでしょう。

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一つ一つの成長に注目して

成長 PIXTA

2歳代になるとできることが増え、子育ての楽しい部分がたくさん見えてくるでしょう。成長の目安はあくまで参考として、わが子ができるようになったことに注目をしてください。

うれしい成長がある一方、イヤイヤ期に伴って、だだをこねたり、かたくなに言うことを聞かなかったりという困りごとも出てきます。成長の一つとはいえ、毎日向き合っていれば疲れるもの。ママも息抜きを大切にし、イライラをため込まないようにしていきましょう。

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