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赤ちゃんができると、お母さんのお腹が「大きくなる」ということ
赤ちゃんが生まれること、それは幼児期の子供にとってはとても不思議なことです。お母さんのお腹に赤ちゃん(弟や妹)がいるとき、街でお腹の大きな妊婦さんをみかけたとき、「赤ちゃんって、どこからやってくるの?」「どうやってお腹の中からでてくるの?」など、心に浮かぶ疑問を率直にぶつけてくることもあるでしょう。
このような質問に、あなたはどうやって答えていますか?
突然の質問に、すぐには答えられなかったり、「もっと大きくなってから教えてあげるね」と、ついはぐらかしてしまったりする方が多いのではないでしょうか。「赤ちゃんの誕生」は、性について子供に尋ねられる、はじめてのタイミング。
ここでは、幼児期(1~6歳ごろ)の子供に、妊娠や出産について聞かれたとき、どのように伝えるべきか、ご紹介します。
家庭の中で、子供と「性」について話し合える環境をつくること
以前は「コウノトリが赤ちゃんを運んできてくれるんだよ」のように、性の話を避ける傾向にありました。お父さんお母さんが子供の頃、自分の親から似たような話を聞かされたという人も少なくないでしょう。
しかし、現代はインターネットで小さな子供でも簡単に性の情報にアクセスできる時代。性の話をタブー視することは、正しい知識を身につける機会がないままに、間違った「性」を知識を得てしまう危険性があります。
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幼児期は、やがて児童期から思春期へと成長し、正しく性と関われるようになるための土台を作るべき時期。子供が、「聞いてはいけない話」「恥ずかしい話」と思い込まないよう、幼児期の頃から、家庭の中で性に関して、オープンに話し合える環境を作りましょう。
そのような親子関係は、いずれ成長して思春期になった頃、過激なアダルトビデオや動画などの偏った性のイメージを鵜呑みにしてしまったり、性に関する悩みや疑問を隠してしまったりすることを、防ぐことができます。
幼児期にすべきことは、性の話をタブー視にするのではなく、親子で向き合う「大切なお話」だと気づかせてあげることなのです。
伝え方のポイントは、医学的な言葉を、分かりやすい言葉に置き換えて
とはいえ、幼児期の子供に、赤ちゃんのできる仕組みを教えることは簡単なことではありません。伝え方に迷ったら、「分かりやすい言葉に置き換えてあげる」とよいでしょう。
例えば、以下のような伝え方があります。
精子と卵子が出会って受精卵となり、それが赤ちゃんへの成長していくこと
「パパとママが、命のもとになるものをそれぞれ身体の中に持っていて、パパが持っている命のもとを、ママが持っている命のもとに届けてあげると、ママのお腹の中で小さな赤ちゃんになって、どんどん大きな赤ちゃんになっていくんだよ」
「赤ちゃんはどうやって生まれてくるの?」という質問に対して
「お腹の中にある胎盤というベッドで過ごしていて、大きくなったら、お腹の外につながる命の道を通って、ママのおまたから生まれてくるんだよ」
帝王切開で出産した場合は
(身体の構造の上では上記のように生まれてくることを伝えつつ)「ママはちょっとお医者さんに手伝ってもらったんんだよ」
いかがでしょうか?お子さんの様子を見ながら、ぜひ話をしてみてください。
助産師なおみ先生からの一言アドバイス
あまりに抽象的でなければ、正しく伝えることにこだわらなくて大丈夫。また、一度ですべてを伝えられなくても問題ありません、毎日の生活の中で、ひとつひとつ会話を積み重ねてくださいね。
大切なことは、親が性の話をタブーとして扱わず、しっかり伝える姿勢を見せること。そして、分かりやすい言葉を選んであげることです。
池田 匠美先生
日本赤十字看護大学、助産師課程卒業。成田赤十字病院、育良クリニックを経て、自由が丘 に「Ma+By’s みひかるサロン&助産院」を開業。新生児から幼児までのお子さんや妊婦さん・ママに向けて、赤ちゃんとママが笑顔になれる講座を多数行っている。助産師・看護師・保健師/日本ベビーサイン協会認定講師(生徒数全国NO.1)
イラスト:IGA DESIGN
監修:池田匠美
※この記事は、性教育サイト命育『「赤ちゃんはどうやってできるの?どこからくるの?」と聞かれたら~幼児期の子供と「妊娠・出産」の話をしよう』(https://meiiku.com/howtonavi/pregnancy-story/)の転載です
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