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敷地内同居をするメリットを考える
義父母と敷地内同居、「敷地内同居なら大丈夫かな?でもちょっと不安…」と思われる方はとても多いようです。
完全な別居よりは近い場所に住むことになるので不安もあるでしょうが、敷地内同居には次のようにたくさんのメリットがありますよ。
訪問・帰宅がすぐにできる
遠方に住んでいる義父母宅に訪問しようとすると、行くのに時間がかかりますしすぐに帰れるわけでもありません。しかし敷地内同居であれば移動時間を削減できますし、ちょっとした用事があればすぐに自宅へと戻れます。
義父母宅で「疲れたな…」と感じたら、自宅に戻ってひと休みすることもできますよね。敷地内同居をすると、「訪問をする」と肩肘を張ることなく、気軽に行けるようになるので面倒くささがありません。
義父母宅への訪問回数が減る
敷地内同居をすると、訪問のための時間だけでなく、訪問回数自体が減るというメリットもあります。いつでも顔をあわせられる距離にいるので、わざわざ訪問する必要がなくなるためです。
「敷地内同居は監視されているような気がする…」と抵抗を感じる方もいるかもしれません。しかし、実際には別の土地に住んでいるときより訪問回数が少なくなり、自由な時間が増えたという方もいるようですよ。
その日のうちに自宅に帰れる
義父母宅が遠方にあれば、宿泊を兼ねた訪問になりがちですが、敷地内同居をしていればその日のうちに自宅に帰れるので宿泊する必要がありません。
やはり、自宅以外の場所で宿泊するのは緊張しますよね。お風呂に入るのも、眠るのも、朝の支度をするのも、どこか義父母に遠慮しながらになるでしょう。敷地内同居なら宿泊する必要がないので、その日のうちに帰ってきてそのまま自宅で眠る…というスタイルの訪問ができるようになります。
宅配便の受け取りや子どもの預かりを頼める
敷地内同居をすることには実用的な面でのメリットもあります。宅配便の受け取りを頼めば心置きなく外出できますし、用事があるときには子どもをみてもらうこともできますよね。
遠方に住んでいるとちょっとしたことでもお願いできませんが、敷地内同居をしていれば、ある程度の距離を保ちつつ義父母を頼ることができるのです。
住居費用がおさえられる
住居費用がおさえられることも敷地内同居の大きなメリットですね。一つの土地を義実家とわけあうようになるので、土地購入価格の負担が半分になる可能性があったり、もともとある土地を利用できたりするので住宅取得費用は格段に安くなるはず。
二世帯住宅に比べると住宅の価格もお互いが負担し合えるので、双方にとって住宅費用をおさえやすい方法です。もちろん別々の土地にそれぞれの家を持つことと比べても、住宅費用はおさえられるでしょう。
子どもが大人と交流する機会が増える
子どもが大人と交流する機会が増えることも、敷地内同居の良いところではないでしょうか。同居していなければ、小さな子どもが交流する大人はパパママだけですよね。しかし敷地内同居であれば祖父母と触れ合える機会が増えます。
祖父母との交流はパパママとの触れ合いとは違う刺激がもらえるもの。子どもの発達に良い影響を及ぼす可能性もあるでしょう。祖父母との交流で学ぶことにより、語彙(ごい)力が高まるなどのメリットが考えられます。
ストレスのない敷地内同居を実現するためのコツ
敷地内同居にはメリットがたくさんありましたね。しかしやはり、監視されているような気がしたり、ストレスを感じたりという問題を抱えてしまうケースも…。
そこで、家の配置や間取り、敷地内同居をする上での条件など、ストレスのない敷地内同居を実現させるためのコツをお話していきます。お互いに円満な関係でいるためには、次のようなことを実践してみましょう。
窓やベランダの向きを義父母宅とあわせないこと
敷地内同居でプライバシーを守るためには、窓やベランダの向きを義父母宅とあわせない間取りにすることが最大のポイント。
リビングのソファで横になってくつろいでいるときに、敷地内同居をしている義父母に見られていたらストレスになることも考えられます。敷地内同居をするなら、窓やベランダなど、外から視線が気になる場所を義父母宅とあわせないよう間取りを考えましょう。
最初にできること・できないことの条件を決めておく
敷地内同居でお互いに円満な関係で居続けるためには、最初にできること・できないことの条件を決めておくことが大切です。例えば、次のような条件が考えられます。
- 外出時のあいさつはしない
- 帰宅時のあいさつはしない
- 合鍵は渡さない
- 訪問をするときは必ずチャイムを鳴らすこと
- 義親戚も交えて将来的な義両親の介護について決める
敷地内同居をしていると、お互いの世帯の距離感が異様に近づきすぎることもあります。「ちょうどよい」と感じる距離感は人により違うので、敷地内同居をしていても無理だと思うことは、あらかじめ条件づけておくと後々問題にありません。
敷地内同居で疲れた場合の対処法
義両親と仲が良くても、敷地内同居に疲れたと感じてしまうことはあるかもしれません。そこで、敷地内同居を始めようとしている方や、現在「疲れた…」と感じている方に向けて対処法を紹介しますね。
家の外に出て気分転換をする
敷地内同居で疲れたと感じたら、まずは外出で気分転換をしましょう。
ショッピングに行ったり仲の良い旧友を訪ねたり。もし時間がなければ近所の公園まで散歩するだけでも構いません。家にこもりぎみの方であれば、外出して体を動かすだけでストレス発散になりますよ。
何も考えずに掃除に没頭する
昨今の情勢では積極的に外出することも難しいかもしれません。そのような場合は、何も考えずにひたすら掃除に没頭してみてはいかがでしょうか。
掃除に没頭すると何も考えなくて済みますし、家の中がきれいになって気分がスッキリします。義両親が突然訪ねてきても、きれいに掃除がしてあれば堂々と招き入れることができるでしょう。
義両親に気を遣うことをやめる
敷地内同居に疲れたと感じる方は、義両親に気を遣わないことが根本的な対処法となります。
敷地内同居で疲れたと感じるなら、それは義両親に気を遣いすぎていることが考えられます。気を遣って「できるお嫁さん」を演じると疲れてしまうので、気取ることないありのままの自分でいるようにすると、自分の両親と一緒にいるかのように疲れません。
敷地内同居する先輩ママの声
敷地内同居をするべきか、しないべきか…。迷っている方は、先輩ママからの体験談を見てから決めてみてはいかがでしょうか?
ここからは、実際に敷地内同居を体験した先輩ママからの声を紹介するので、敷地内同居での生活をイメージトレーニングするための参考としてご覧になってください。
どのくらいの頻度で義両親に訪問される?
敷地内同居を迷っている方は義両親からの「干渉度」を気にしている場合もあると思いますが、どのくらいの頻度で訪問されるかは人によって大きく差が現れていました。
敷地内同居で1~2週間に1回程度の訪問なら良いですが、毎日2回ともなると「疲れた…」と思いますよね。訪問回数が少ない敷地内同居の方のほうが、義両親とうまくやっていることが多いようです。
一つ目のコメントにあるように、やはり敷地内同居でストレスをためないためには、最初に条件を決めておくことが大切ですよ。
過干渉にストレスを感じ実家に帰った方も…
義父母が干渉するタイプの人だと敷地内同居でストレスがたまりすぎ、実家に帰った経験を持つ方もいました。
昼間はカーテン全開にして家の中が見えるようにしておけと言われ、玄関の鍵をかけると怒られます。
私が留守中に勝手に上がり込んで掃除をしているようです。
カーテンを開けなければいけない、カギをかけてはいけない…など、驚くほどの過干渉ですよね…。これでは実家に帰りたくなる気持ちもわかる気がします。
敷地内同居では間取り決めの段階で見えないようにしておくことと、やはり「距離感」に関する条件を決めておくことが良い関係性を続けるためのカギでしょう。
メリットやありがたさを感じている方も
敷地内同居でストレスを感じる人がいる一方で、メリットやありがたさを感じているという人もいましたよ。
おすそわけをしてもらいやすいのは、家事や育児、仕事で忙しいママにとってはうれしいポイントですよね。急な用事で子どものお世話をしてもらいたいと思うときでも、すぐにお願いできるなど、サポートを受けやすいのは敷地内同居ならではです。
敷地内同居をうまく行かせるにはコツが必要
敷地内同居経験のある先輩ママたちの体験談を見ると、ストレスを感じたという人がいる一方で、メリットが大きいと感じた人も。たしかにパパママと子どもだけで暮らすのに比べると、気を遣うことも多いかもしれません。しかし義実家からのサポートや協力を得られればママも大助かりですよね。
敷地内同居をうまくいかせるには、間取りや条件決めなどのコツを押さえて、「敷地内同居に疲れたな…」と感じたら気分転換をすることが大切。ストレスをうまく解消することができれば、「敷地内同居をしてよかった」とたくさんのメリットが感じられるはずですよ。