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赤ちゃんの喃語(なんご)とは何?
赤ちゃんの「喃語」とは、子音と母音の組み合わせで発声される声のことです。たとえば、「d」と「a」の組み合わせである「だ」、「p」と「a」が組み合わせられた「ぱ」などの種類の音が赤ちゃんの喃語にあたります。
喃語でよく見られる例としては、「あむむむむー」「ぶぶぶぶー」「ばば」「まんま」などの種類が代表的。喃語は言葉の習得において最初のステップであるとされています。
- 発達心理学研究「乳児における規準喃語の出現とリズミカルな運動の発達的関連」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdp/9/3/9_KJ00003368074/_pdf,2021年8月12日最終閲覧)
- 秋山こどもクリニック「言葉の発達①」(https://www.akcl.jp/colum/co32cat0.html,2021年8月12日最終閲覧)
赤ちゃんが喃語(なんご)を発する時期
赤ちゃんにとって言語習得の第一歩である喃語。一般的には、赤ちゃんが生後6~10か月ごろに発するようになります。
生後間もないころはクーイングしかできない赤ちゃん。生後6か月ごろから喃語が発せられたら、言語習得の能力が発達したということですね。
- 日本ロボット学会誌「身体運動は言語獲得にどのような役割を果たすか」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj1983/14/4/14_4_501/_pdf,2021年8月12日最終閲覧)
- いまいずみ小児科「ことば」(http://www.imaizumi-web.com/nyuji/hattatsu/91/,2021年8月12日最終閲覧)
喃語(なんご)とクーイングの違い
それでは、喃語とクーイングはどのように違うのでしょうか?クーイングは喃語の一種で「初期喃語」とも言われていますが、一般的な喃語との違いは次の2点です。
- 母音だけが含まれる
- 音節が一つしか含まれない
つまり、クーイングとは「あー」「うー」など、母音だけを使い一つの音節だけを発声すること。それに比べて、「ばば」「あむむむ」などの音は、子音も混じっていますし音節がいくつも重ねられていますよね。
「あ」「い」「う」「え」「お」を使い、一つの音しか発せられなかった赤ちゃんが、より複雑な子音を使えるようになり、音をいくつも重ねて出せるようになったら、それがクーイングから喃語へと変化した瞬間なのです。
- 心理学研究「乳児における喃語と身体運動の同期現象I」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy1926/68/6/68_6_433/_pdf,2021年8月12日最終閲覧)
- 母子衛生研究会「Q. 生後3か月。クーイングがなく声を出す気配もありません。」(https://www.mcfh.or.jp/netsoudan/article.php?id=1043,2021年8月12日最終閲覧)
喃語(なんご)を引き出すコツ
言葉の習得において大切なステップだと聞けば、パパママは「赤ちゃんの喃語を引き出してあげたい」と思われるのではないでしょうか。それでは、赤ちゃんから喃語を引き出すためのコツについて見ていきましょう。
パパママがたくさん話しかけること
喃語はパパママが赤ちゃんにたくさん話しかけることで引き出すことができます。赤ちゃんの言葉の習得において、パパママから話しかけることはとても大切とされていますが、喃語の時点から話しかけることの効果は現れているのです。
たとえば「ねんねしようか」「ミルクの時間だよ」「今日はごきげんそうだね」など、お世話をする中でも赤ちゃんに話しかけられることはたくさんありますよね。
赤ちゃんはパパママが発した声を真似しようとするので、たくさん話しかけて、たくさんの発音を聞かせることが喃語を引き出すためのコツ。まだ赤ちゃんだったとしても、言葉がわかる子どもに話すようにすれば、喃語を発してくれる機会は増えるはずですよ。
話しかけるときはゆっくり丁寧に
赤ちゃんの喃語などの言葉は、パパママの発音を真似しているもの。それならば、赤ちゃんが真似しやすいように、ゆっくりとていねいに、はっきり発音してあげると、喃語が引き出される可能性が高まります。
返事の返ってこない赤ちゃんに話しかけるときは、つい独り言のようにぼそぼそと話しがちではありませんか。喃語を引き出すためには、赤ちゃんが聞き取りやすいようにはっきりとした声でていねいに話しかけてあげましょう。
- 日本ロボット学会誌「身体運動は言語獲得にどのような役割を果たすか」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj1983/14/4/14_4_501/_pdf,2021年8月12日最終閲覧)
- NHK「どうしてる? 赤ちゃんとのコミュニケーション」(https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2019/778.html,2021年8月12日最終閲覧)
- 浜松市こども家庭部 子育て支援課「喃語や、大人が理解できない言葉が混じる」(https://www.hamasuku.com/faq/371.html,2021年8月12日最終閲覧)
赤ちゃんの喃語(なんご)に関する体験談
まだ赤ちゃんの喃語を聞いたことがないパパママは、「いつから喃語を発するのかな?」「どんな喃語を言うのかな?」と今からワクワクしますね。
それでは、先輩ママたちは赤ちゃんの喃語でどのような体験をしたのでしょうか?喃語についての知識を深めるため、皆さんの体験談を見ていきましょう。
語にはさまざまな種類がある
最初に「あむむむー」などよくある喃語の例を紹介しましたが、先輩ママからの体験談を見てみると、赤ちゃんによっては変わった種類の喃語を発することもあるようですよ。
赤ちゃんによって喃語の種類は実にさまざまで、中には「文章にするのも難しい」という音を発する子も。「ばば」「まんま」のような赤ちゃんらしい喃語が出てこなくても、赤ちゃんの個性だと思って不安にならないでくださいね。
喃語が突然出なくなった…
赤ちゃんが喃語を発していたのに、突然発さなくなったり、逆に奇声のような叫び声しかあげなくなったりしたらパパママは心配になりますよね。
2つ目のコメントの方は、子どもがしばらくおしゃべりしなくて心配していたら、いきなり2文節の言葉を話し始めて驚いたそうです。赤ちゃんの成長は必ずしもプラスの方にばかりに進むとは限りません。長期的な目で気長に見守ってあげることも大切ですよ。
赤ちゃんへの話しかけ方がわからない
パパママの中には、「赤ちゃんに何を話しかければいいかわからない」と悩んでいる方も…。返事がないと話しかける内容も思いつかないかもしれませんが、次のような方法を試してみてはいかがでしょうか?
まだ意味はわからなくても、絵本を読んであげるのも良いですね。赤ちゃんにとっては内容に関わらず、パパママが話しかけてくれること自体にうれしさを感じるでしょうから、たくさん声を聞かせてあげましょう。
赤ちゃんの喃語(なんご)はコミュニケーションの中で生まれる
さまざまな種類がある赤ちゃんの喃語。クーイングとは違い複雑な音も出せるようになるので、赤ちゃんの言語能力に成長を感じられるはずです。
赤ちゃんから喃語を引き出すためには、パパママがたくさん話しかけてあげることが大切です。先輩ママからの体験談の例も参考にしながら、赤ちゃんの喃語を引き出すため、たくさんのコミュニケーションを体験させてあげてくださいね。