赤ちゃんの爪の切り方の基本ポイント
それでは最初に、赤ちゃんの爪の切り方について基本的なポイントを押さえましょう。爪が伸びたままだと、赤ちゃんは自分の肌をひっかいてしまうこともあるので、これからお話しするやり方を参考にこまめに切ってあげてくださいね。
赤ちゃんの手の爪の切り方
赤ちゃんの手の爪を切るときは赤ちゃんの頭のほうに座り、指1本につき4~5回に分けて爪の端から切っていきます。爪切りの最中に動かないように、パパママの手で赤ちゃんの手を握った後、爪を切る指を親指と人差し指ではさんでから切りましょう。
まだ首がすわってない新生児であれば、赤ちゃんがあお向けで眠っているときが切りやすいですが、首がすわって自分で座れるようになったら、赤ちゃんの背後にまわって後ろから抱きかかえるような姿勢で切るようにするのがおすすめです。
爪を切る順番は、パパママの利き手側の指から。右利きの方は赤ちゃんの右手小指から左手小指に向けて切り進めていってくださいね。
赤ちゃんの足の爪の切り方
次に、赤ちゃんの足の爪の切り方です。足の爪を切るときは赤ちゃんの足の裏の前に座ると切りやすいですが、頭のほうに座って切っても構いません。切りやすいほうから切りましょう。
足の指は手より隙間が少なく切りにくいので、パパママが指で赤ちゃんの足の指を少し浮かせるようにすると失敗がありません。切る順番は手の爪と同じように、パパママの利き手側から順番に切り進めていきます。
- わかばひふ科クリニック「赤ちゃんの爪切りはどうすべきか。」(http://www.wakaba-hifuka.com/?p=5578,2021年10月8日最終閲覧)
- はやかわこどもクリニック「赤ちゃんのつめの切り方」(http://hayakawakodomo.jp/wp-content/uploads/2013/10/07ef9321e219a8a57a3a55f30129fef9.pdf,2021年10月8日最終閲覧)
赤ちゃん用の爪きりの種類と使い方
赤ちゃん用の爪切りにはいくつかの種類が用意されているので、パパママが使いやすいものを選ぶことが大切です。それでは、赤ちゃん用爪切りの種類と使い方について見ていきましょう。
赤ちゃん用爪切りとしてスタンダードな「ハサミ型」
多くのパパママが利用している赤ちゃん用爪切りが「ハサミ型」です。ハサミ型はその名の通りハサミですが、赤ちゃんの爪が切りやすいように刃先が小さく、丸く、薄く作られていることが特徴。
「新生児用」と「ベビー用」に種類が分かれていますが、違いは刃先の形です。新生児用よりも硬い爪を切れる刃先を持つのがベビー用爪切りです。
ハサミ型爪切りで赤ちゃんの爪を切るときの切り方は、通常のハサミと同じです。最初にお話しした基本の切り方に従って、爪の端のほうから、形を整えながら切るように使いましょう。
普段から使い慣れている「テコ型」
「テコ型」の赤ちゃん用爪切りは、大人用の爪切りと同じく爪を挟んで切るタイプ。使い方はパパママが普段使っている爪切りと同じです。親指で上部を、人差し指で下部を持って、ギュッと力を入れるとパチンと爪が切れます。
クリップ型のメリットは、使い慣れた形なのでパパママにとって使いやすいことと、切った爪がキャッチャーの中に収まるため、ハサミ型のように爪が飛び散らないことが挙げられます。
ただし、テコ型はある程度爪が固くなってから使うタイプのため、購入前に対象年齢(月齢)を確認しましょう。
赤ちゃんのやわらかな爪に負担をかけない「爪やすり」
赤ちゃんの爪の切り方として、「爪やすりを使って削る」という方法もあります。
爪やすりで削る方法は爪への負担が少ないので、赤ちゃんのやわらかな爪に最適です。ただし、爪切りに比べると時間がかかるのは確実なので、電動式の爪やすりがあると便利ですよ。
ハサミ型やクリップ型の爪切りで切るとしても、爪やすりは最後の仕上げをするために必要となります。準備しておいて損はありませんよ。
- 貝印「目的でツメキリを選ぶ」(https://www.kai-group.com/products/tsumekiri/select/choose/,2021年6月25日最終閲覧)
赤ちゃんの爪切りのコツ
赤ちゃん用の爪切りを準備して「さっそく切ってみよう」と思ったものの、赤ちゃんが爪切りを嫌がりなかなか切らせてもらえない…ということもあると思います。そこで、爪切りを嫌がる赤ちゃんの爪を上手に切るための方法を見ていきましょう。
授乳中や、眠っている間に切る
赤ちゃんが動かないときが爪切りの絶好のチャンスです。授乳中は、赤ちゃんがほとんど動かないため、パートナーに協力してもらえる場合におすすめです。
また、ぐっすり眠っている間も急に動く心配が少なくなります。暗い部屋で寝ているときには、見えにくさへの配慮が必要ですが、たとえば抱っこひもやベビーカーでなどで眠っているときは爪切りのチャンスですよ。
好きなテレビ番組やおもちゃで気をそらせる
少し成長した赤ちゃんが爪切りを嫌がるなら、好きなテレビ番組やおもちゃで気をそらしながら切るのも一つの方法です。新生児ならキラキラと光ったり、音が出たりして楽しめるベッドメリーがおすすめ。
おもちゃを赤ちゃんの片側に置いて、おもちゃのほうを向いているときに反対側の手の爪を切る…という方法も良いですよ。
毎日少しずつ切る
爪切りを嫌がる赤ちゃんの場合は、一度にすべての爪を切るのではなく、毎日少しずつ切る方法があっています。
一度にすべての爪を切ろうとすると、赤ちゃんは長い時間に渡り嫌なことをされることに。そのうち、爪切りが嫌いになってしまう可能性もありますよね。
そこで、赤ちゃんがぐずり始めたらすぐに爪切りをやめて、残りは次の日にするという方法にすれば赤ちゃんのストレスになりません。「爪を切らなくちゃ」と思わずに済むので、パパママにとってもストレスになりませんね。
赤ちゃんの爪切りで注意したいこと
赤ちゃんの爪は大人と違ってとてもやわらかく、切り方にも細心の注意が必要です。うっかり赤ちゃんを傷つけてしまわないように、爪を切るときは次のようなポイントに注意してください。
なるべく短時間で終わらせること
赤ちゃんが嫌がらない爪の切り方は、なるべく短時間で終わらせることがポイントです。長くなると赤ちゃんがぐずり出しやすくなるので、先にお話した「毎日少しずつ切る」という切り方を取り入れながら、1回あたりの爪切り時間を短くするようにしましょう。
深爪しないように注意!
深爪は大人でも嫌なものですが、赤ちゃんが深爪してしまうと、傷口が炎症を起こす可能性があります。また、巻き爪は深爪が原因で起きることもあるので、赤ちゃんの爪は少し残してこまめに切る切り方がおすすめです。
- 貝印「赤ちゃんの爪の正しい切り方」(https://www.kai-group.com/products/tsumekiri/column/baby/index.html,2021年10月8日最終閲覧)
- 守口敬仁会病院「陥入爪・巻き爪の治療について」(http://keijinkai-hp.net/chiryo/makizume.html,2021年10月8日最終閲覧)
先輩ママの爪切り体験談
最後に、先輩ママたちは赤ちゃんの爪切りをどうしているのか、体験談からポイントを学んでいきましょう。
足は巻き爪防止のスクエアカット、手は引っかき防止を考慮して切る
深爪が原因で巻き爪になることがあるとお話しましたが、深爪予防のために推奨されているのが、爪を四角く切る「スクエアカット」。
コツとしては爪を丸く切るのではなく、やや角ばった感じで切ることが重要です。要するに、角(かど)を深く切り込みすぎないことが重要なんです。繰り返しますが「爪のかどが、皮膚の先へ少し出るくらい」が丁度良いんです。 ※1
巻き爪が問題になるのは基本的に足ですので、手の爪はひっかき防止を考えて切るのがよいでしょう。
ママリにも、次のような声がありました。
てかママも引っ掻かれて痛いし>_<
私は手の爪に関しては、白い部分がうっすら残る位に切っています。なるべくスクエアで、角だけちょっと丸く。
って言っても小さい爪なので、結局丸くなりますが。
巻き爪は基本足の親指にだけ出来ると言われているので、親指だけ少し白い所を残す様にしてます。
私は両角は切らずに削って丸くしてます。
皆さんいろいろな切り方をされているようですが、巻き爪になりやすい足の親指だけスクエアオフカットを徹底し、後は丸めに整えると安全性と巻き爪予防が両立できそうですね。
深爪したときの対処法は?
深爪しないように…と気をつけていても、うっかり深爪してしまうこともあるでしょう。もし血が出てしまったり、赤く腫れてしまったりしたときは皆さんどうされているのでしょうか?
赤ちゃんの爪の切り方に失敗してしまっても、複数の先輩ママが「放っておいて大丈夫」という回答をしていました。特に指しゃぶりをする赤ちゃんなら薬などをなめてしまうこともあるので、自己判断で薬を塗ったりせず、気になる場合には病院で相談するのがよいでしょう。
赤ちゃんの爪切りは切り方をマスターしてから
赤ちゃんの爪はとてもやわらかく小さいので、パパママと同じ切り方ができません。
赤ちゃんの爪切りは爪の切り方を覚えてから、ハサミ・やすりなどを使ってやさしく切るのが基本です。爪切りを嫌がる場合は、ご紹介した爪切りのコツを実践しながら安全性重視で切ってくださいね。