クーイングって?喃語とどう違うの?
生まれて数か月経つと、赤ちゃんは「うー」「えっ」「あー」などと、泣き声などとは違う声を出すようになります。これがクーイングと呼ばれ、言葉のもとになるものです。のちに、「あぶー」など少し複雑な声(喃語)を出せるようになりますが、この喃語とは区別され、喃語の前の段階の発声です。
クーイングの時、赤ちゃんは舌を使わずに母音を発します。赤ちゃんは、なにかを伝えたいと言ったわけでは無く、ご機嫌で音を出すことを楽しんでいる状態です。
クーイングの上手な返事の仕方って?
クーイングは赤ちゃんにとっておしゃべりの前段階です。
言葉の発達のためには、言葉以前に表情や視線、身振りなどの「言葉ではない」コミュニケーションが育っていくことが大切だと言われています。
クーイングに対しても、ママが表情や視線、声で返してあげることで赤ちゃんのコミュニケーションが育ちます。「赤ちゃんだからわからないかな」と思わずに、どんどんクーイングにお返事をしてあげましょう。
赤ちゃんはいつ頃クーイングを始めるの?
生後2ヶ月ごろにクーイングがはじまります。
今までは泣き声や叫び声が中心でしたが、まるでママとの会話を楽しむように「あー」「うー」と言葉を発するようになると本当にかわいらしく、ママも笑顔になれますね。
- 浅井伸彦「臨床心理士試験対策心理学標準テキスト」臨床心理士試験対策心理学標準テキスト(https://goo.gl/tss9yq)
- まなこどもクリニック「地域に根ざした小児科クリニック」まなこどもクリニック(http://www.mana-kodomo.com/heart/i_06.html)
- 川崎医科大学 小児科教授 片岡 直樹「「テレビ・ビデオが子どもの心をダメにする」 ~しゃべれない子、コミュニケーションがとれない子、友達と遊べない子、すぐキレる子~」たなか医院(http://www.greenwill.sakura.ne.jp/tanaka/kokoro/kensyu.php?type=awajiWorkShop&id=10)
クーイングへの対応体験談!
先輩ママは実際にどんな対応をしているのでしょうか?ここでは先輩ママ達のクーイングへの対応体験談を5つ紹介いたします。
体験談①赤ちゃんの真似!
クーイングの真似をして話しかけてみると、嬉しそうに反応してくれます。 出典: koimobatake.blog.fc2.com
特別なことは必要ありません。オウム返しをするだけで良いのですね。
体験談②お返事クーイング!
クーイングをしている時に、こちらも「あぐー」「あうー」とお返事をすると、うれしそうにまたクーイングしたり笑ったりします。 出典: mamehachi.blog.fc2.com
ママがお返事してくれると赤ちゃんも嬉しいのです。赤ちゃんと心が通じ合ったように感じる瞬間は、ママ自身もとても幸せですね。
体験談③相槌でコミュニケーション
「あー」「うーうー」「えっ」とか相づちを打つと10分くらいしゃべります。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
まだ言葉にはなりませんが、赤ちゃんも「会話」をしています。一緒に会話をして赤ちゃん時代ならではのコミュニケーションを楽しみましょう。
体験談④話しかけちゃう!
『うんうん、そうか~』
『そうやんな~お母さんもそう思うわ~』
『お話してくれてんの~』
たまに一緒になって『あ~う~』って真似したりも。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
単に真似するだけではなく、こうやってバリエーションを出してもいいですね。可愛いおしゃべり、動画に残しておくのも良いでしょう。きっと懐かしい思い出になりますよ。
体験談⑤たくさんの言葉で
ご機嫌だねぇ、楽しいねぇ、そうだねぇ、なぁに、と言いながら、一緒にあ~はぁ~ほぅ~って遊んでます。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
あやし方のヒントにもなりそうです。こうして赤ちゃんはいろいろなことを学んでいきます。
赤ちゃんとの会話を楽しみましょう
赤ちゃんは、こんなにも早い時期から、ママや周りの人とコミュニケーションしようと働きかけています。赤ちゃんがクーイングを始めたら、音を真似したり、話しかけたり、なるべくたくさん反応してあげましょう。
反応が返ってきたら赤ちゃんも嬉しいのです。この「嬉しい!」「楽しい!」という気持ちがコミュニケーションのモチベーションになりそうですね。
赤ちゃんがごきげんでおしゃべりする姿は本当にかわいいです。自然に笑いかけたり、思わず話しかけたりしてしまうことでしょう。難しく考えずに、赤ちゃんと一緒におしゃべりを楽しんでいきましょう。