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【管理栄養士監修】離乳食で鮭(シャケ)をあげるのはいつから?下ごしらえの方法と時期別のレシピ

離乳食中期に進むにつれて食べられる食材も増え、たんぱく質の食材の幅も広がります。鮭(シャケ)は日本人に馴染みがあり、日ごろの食事に取り入れやすいお魚です。鮭(シャケ)と聞くと、生じゃけや塩ざけ、鮭フレーク、缶詰などさまざまなものがあり、初めての離乳食でどれを使用したら良いのか迷いますよね。今回はどのような鮭(シャケ)を使用したらいいのか、離乳食での調理の仕方、初めての鮭(シャケ)の取り入れ方をご紹介します。

PIXTA

離乳食で鮭(シャケ)をあげるのはいつから?

鮭(シャケ)は白身魚に分類されますが、他の白身魚より脂身が多いので離乳食中期からにしましょう。なるべく赤身で脂身の少ない生じゃけを使用します。

©ママリ

  • 離乳食中期:10g(骨と皮を取り除き、ゆでてからすり潰す)
  • 離乳食後期:15g(骨と皮を取り除き、ゆでてから5~7㎜に刻む)
  • 離乳食完了期:20g(骨と皮を取り除き、1㎝くらいに手でほぐすか小さい切り身にする)

上記の量はあくまで目安量です。始めは少量ずつから始め、慣れてきたら少しずつ増やしていきましょう。骨は危ないので、加熱後に再度確認をし、取り除きましょう。

初めて鮭(シャケ)をあげるときにはアレルギーに注意

鮭(シャケ)は消費者庁の「特定原材料に準ずるものの21品目」(特定原材料7品目より少ないが、過去に一定の頻度で健康被害が見られ、表示が推奨されているもの)に含まれています。白身魚に慣れてきてから、赤ちゃんが体調の良い日に少量ずつ与えていきましょう。

できれば、何かあったときに医師に診てもらえるよう平日の午前に試すと安心です。食べさせた後は体調に変わりがないか確認しましょう。

出典元:

離乳食に使う鮭(シャケ)の選び方と下ごしらえ

赤ちゃんに鮭(シャケ)をあげようと思ってスーパーなどを見てみると、いろいろな種類の鮭(シャケ)が売っていますよね。離乳食本などには「生じゃけ」と書いてあることが多いですが、塩ざけは使えないのでしょうか…。

「ママリ」にも、どれを買ったらいいのかわからないという声がありました。

みなさん、離乳食用の鮭は
どんな種類のものをあげていますか😢?

近くのスーパーには

⚫︎塩鮭
⚫︎銀鮭

お刺身用だと
⚫︎トラウトサーモン
⚫︎アトランティックサーモン

この種類のものがあります。
どれを買ったらいいのでしょうか😭?
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離乳食では、塩を添加していないものを選ぶのがポイントです。秋鮭や時しらずなどの国産の天然鮭がない場合は、銀ざけの塩をしていない生のものを使用します。

銀ざけは、宮城県やチリで養殖されたものが多く、天然鮭より脂身が多いのが特徴です。銀ざけが無いようであればお刺身用のトラウトサーモン、アトランティックサーモンでも大丈夫です。ただし、銀ざけや刺身用のトラウトサーモンなどを使う場合は、できるだけ脂身の少ないところを選び、よくゆでて脂を落としてから使用しましょう。

生じゃけが手に入らない場合は塩ざけの中でも甘塩のものを使用し、離乳食後期以降に一度ゆでて塩抜きしてから使用しましょう。塩抜きをしないと、消化機能が未発達な時期なので赤ちゃんの腎臓に負担をかけてしまいます。

缶詰や鮭フレークは使える?

鮭フレーク PIXTA

缶詰は水煮を使用します。食塩が入っているので、使用するのは離乳食後期からにしましょう。骨を取り除き、湯通しをして塩分を落としてからから使用しましょう。

鮭フレークも塩分や添加物が入っていることが多いので、離乳食中期での使用は控えましょう。離乳食後期以降も、サケ缶と同様に一度湯通しして塩抜きしてから使用します。程よい塩加減で、味付けをしなくてもおいしく仕上がりますよ。

出典元:

冷凍保存できるレシピも!鮭(シャケ)を使った時期別のおすすめ離乳食

ここからは、鮭(シャケ)を使った離乳食中期、後期、完了期のレシピを紹介します。以下のレシピは生じゃけを使うことを前提としているのでご注意ください。

塩ざけは赤ちゃんにとって塩分が強いため、離乳食中期の使用は控え鮭(シャケ)に慣れてきた離乳食後期から使用しましょう。使用する際は、一度ゆでてから塩抜きをします。ゆでても塩分は多少は残っているため、だしも少量で、味付けは控えると良いでしょう。

離乳食中期:「鮭(シャケ)とじゃがいも煮」

©ママリ

材料

  • 生じゃけ:10g
  • じゃがいも:10g
  • ブロッコリー:10g
  • だし:大さじ2

作り方

©ママリ

©ママリ

  1. 鮭(シャケ)は骨と皮を取り除き、茹でる。すり鉢等ですり潰す。
  2. じゃがいもは皮をむき水にさらしゆでてから潰す。ブロッコリーはゆでて穂先だけを刻む。
  3. 鍋にだしとじゃがいも、ブロッコリー、鮭(シャケ)を入れ、とろみがつくまで煮る。

じゃがいもからとろみがでて食べやすくなります。おかゆに混ぜてアレンジもおすすめです。冷凍保存ができますので一度にたくさん作ってもいいですね。すり潰す際はフードプロセッサーでもOKです。

離乳食後期:「鮭(シャケ)とかぶのトマトミルク煮」

©ママリ

材料

  • 生じゃけ:15g
  • トマト:10g
  • かぶ:10g
  • かぶの葉(先のやわらかいところ):少々
  • だし:1/4cup
  • 豆乳:大さじ2

作り方

©ママリ

  1. 鮭(シャケ)は骨と皮を取り除き、茹でる。粗熱を取り、包丁で刻む。
  2. かぶは7.8㎜角に切り、かぶの葉はみじん切りにする。トマトは皮と種を取り除きみじんきりにする。
  3. 鍋にかぶとトマトを入れだしで煮る。やわらかくなったら鮭(シャケ)、かぶの葉を入れ煮る。
  4. 豆乳を入れ、煮立つ直前で火を止める。

冷凍保存ができますのでたくさん作ってもいいですね。水溶き片くり粉でとろみをつけてシチュー風にしたり、おかゆに混ぜたりしても。また、豆乳を牛乳に変えたり、お好きな野菜を入れたりしてアレンジしてみてください。

離乳食完了期:「鮭(シャケ)のちゃんちゃん焼き風蒸し煮」

©ママリ

材料

  • 生じゃけ:20g
  • キャベツ:15g
  • にんじん:10g
  • だし:1/4cup
  • みそ:小さじ1/3

作り方

©ママリ

  1. 鮭(シャケ)は皮と骨を取り除く。
  2. にんじんは薄いいちょう切りにし、キャベツは1㎝角に切る。
  3. 鍋ににんじんとキャベツを入れ、その上に鮭(シャケ)をのせる。だしを入れ、蓋をして中火で蒸し煮にする。
  4. 鮭(シャケ)の色が変わり、火が通ったらみそを入れ、再度蓋をして2分程蒸す。

食べる前に鮭(シャケ)の身をほぐすと食べやすくなります。鮭(シャケ)のうま味が溶けだし野菜も食べやすくなりますよ。

赤ちゃんに鮭(シャケ)を食べさせてみましょう

離乳食 PIXTA

赤ちゃんの離乳食の進み具合には個人差があります。お伝えしたものはあくまで目安ですので、初めは少量から始め、慣れてきたら少しずつ増やしていきましょう。鮭(シャケ)にはさまざまな種類の物がありますが、その時の赤ちゃんに合ったものを上手に選びましょう。

鮭(シャケ)は日本人にとって身近な食材です。家族みんなで鮭(シャケ)を楽めるといいですね。

執筆:管理栄養士 黒氏文佳
大学卒業後管理栄養士を取得。大手の保育園で勤務したのち、モンテッソーリ教育を取り入れた社会福祉法人の保育園に勤務。前職とは全く異なる保育の形を知ると同時に、個を尊重する保育の奥深さに感銘を受け、子どもに寄り添った食事作りに関心を持つようになる。結婚を機に、小規模保育園の立ち上げに携わる。現在は離乳食から2歳児までの食事を作っている。その他に、ラジオのコメント出演や記事の執筆、子どもと親御さんの為の食育活動をしている。

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