離乳食時期、山芋はいつから与えられる?冷凍保存は可能?
山芋を離乳食として与えられる時期は、離乳食後期の生後9ヶ月~生後11ヶ月頃からです。山芋には消化酵素が含まれているため、食べ物の消化や吸収を助けてくれる働きをします。
山芋を購入するときは、皮にハリがあり傷や変色が少なく、重いものを選ぶとよいでしょう。山芋を丸ごと購入して、保存するときは、新聞紙にくるみ、冷暗所で保管します。あらかじめカットされている場合は、切り口をラップで包み、野菜室で保存しましょう。
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-02,2020年9月29日最終閲覧)
- JAきたみらい「長芋」(https://www.jakitamirai.or.jp/nousantop/yam/,2020年9月29日最終閲覧)
- JAグループ「ヤマノイモ」(https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=41,2020年9月29日最終閲覧)
離乳食に山芋を与える方法と注意点
離乳食後期から与えられる山芋ですが、月齢によって与え方が異なります。赤ちゃんの様子を確認しながら与えてみてくださいね。
- カミカミ期(生後9ヶ月から生後11ヶ月):皮をむいて柔らかくゆでて5~8mm程度の大きさの角切りにする。
- 完了期(生後12ヶ月から生後18ヶ月):皮をむいて柔らかくゆでて赤ちゃんの食べやすい大きさに切る。
山芋を離乳食として与えるときは、皮をむき柔らかくゆでてから与えます。大きさは、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ変えていきましょう。すりおろすと、団子状に成形するときなどのつなぎとして使うこともできますよ。
山芋は生でも食べることができますが、離乳食時期の赤ちゃんには与えられません。前述したとおり、必ず加熱するようにしましょう。アサヒグループ食品が運営する離乳食・ベビーフード専門のサイト「わこちゃんカフェ」では、生で食べるのは3歳以降になってから、としています。
また、山芋は食物アレルギーの症状が出る特定原材料ではありませんが、東京福祉保健局により、それらに準ずるものとして取り扱われている食材です。山芋を食べたときに、口の周りがかゆくなるといった症状がみられた場合は、仮性アレルギーの可能性があります。仮性アレルギーとは、アレルギーに似た症状を引き起こすことをいいます。
気になる症状が出ているのであれば、病院を受診しましょう。
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-02,2020年9月29日最終閲覧)
- はしもと小児科「仮性アレルゲン」(http://zousantsushin.jp/illness/アレルギー疾患・その他/仮性アレルゲン.html,2020年9月29日最終閲覧)
- 東京都福祉保健局「一般用加工食品(アレルゲン)」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/hyouji/shokuhyouhou_kakou_allegy.html,2020年9月29日最終閲覧)
- 葛西内科皮膚科クリニック「仮性アレルゲンとは」(https://kasakuri.jp/blog/仮性アレルゲンとは/,2020年9月29日最終閲覧)
山芋を使った離乳食のアレンジメニュー
次に、離乳食時期におすすめの山芋を使用したアレンジメニューを、離乳食後期と離乳食完了期に分けて紹介していきます。
紹介している作り方部分で「ほぐして」などの表記がありますが、ここで使われている魚は、すべて離乳食で食べられるように加工して販売しているモグックの商品です。モグックの商品はすべてスチーム加熱が施されており、解凍してほぐすだけで簡単に使用することができます。そのため、スーパーなどで生の魚を購入して作るときは、加熱調理をしてくださいね。
離乳食後期レシピ(カミカミ期):さまざまな野菜で「魚と山芋のトロトロ焼き」
©モグック
材料
- 魚:10g
- 山芋:30g
- 豆腐:15g
- とろけるチーズ:10g
- かつおぶし:少々
- ネギ:少々
作り方
- 魚は加熱して軽くほぐしておく。
- 豆腐は軽く水切りしておく。
- ネギは細かく刻む。
- 山芋は皮をむいてすりおろす。
- 魚と豆腐、山芋を合わせてよく混ぜたら耐熱容器に入れ、上にチーズをのせる。
- オーブントースターで8分程度焼く。
- 仕上げにかつおぶしとネギをかけて完成。
すりおろした山芋と、水切りした豆腐でつくるグラタン風のメニューです。豆腐は、絹ごし豆腐を使用しています。山芋のとろみと、豆腐のつるっとした食感で食べやすそうですね。
野菜は、きのこ類や葉物野菜を入れるのもおすすめです。月齢によって食べられる野菜で挑戦してみてくださいね。また、ベーコンを入れるとコクがプラスされ、大人も食べることができますよ。
離乳食後期レシピ(カミカミ期):具材をすり下ろして食べやすい「魚とニンジンの和風オーブン焼き」
©モグック
材料
- タイ:10g
- ニンジン:10g
- 山芋:30g
- 卵:4分の1個
- 牛乳:大さじ1
- 粉チーズ:少々
作り方
- タイは加熱して牛乳に浸して細かくほぐす。
- ニンジンと山芋は皮をむいてすりおろす。
- 粉チーズ以外の材料をすべて混ぜ合わせて耐熱容器に入れる。
- 粉チーズを振りかけてオーブントースターで色がつくまで焼いて完成。
ニンジンと山芋をすりおろして作ったメニューです。山芋がとろっとしているため、魚がぱさぱさして食べにくいという赤ちゃんでも、食べやすく調理されているメニューかと思いますよ。
野菜は、ホウレンソウやカボチャなどを使用してもおいしくなるでしょう。
離乳食完了期レシピ:おやき風「魚の焼きがんもどき」
©モグック
材料
- サバ:10g
- 豆腐:30g
- ゴボウ:5g
- ニンジン:5g
- タマネギ:5g
- すりごま:小さじ2分の1
- 山芋:10g
- ごま油:適量
作り方
- サバは加熱して軽くほぐしておく。
- 豆腐は水切りして崩しておく。
- 山芋とゴボウ、ニンジンはすりおろしてタマネギは細かく刻む。
- ボウルにごま油以外の材料を入れてよく混ぜ合わせる。
- 食べやすい大きさに成形してごま油を熱したフライパンに入れる。
- 両面が色よく焼きあがったら完成。
すりおろした山芋をつなぎに活用した、魚の焼きがんもどきです。手づかみ食べをする時期におすすめのメニューです。こちらのメニューで使われている豆腐は木綿豆腐です。
すりごまをプラスしても風味が出て、おいしく食べられるでしょう。根菜の味わいをたくさん楽しめるメニューですね。取り分けて大人が食べるときは、しょうゆなどの調味料で味を調えるとよいでしょう。
山芋を入れたお好み焼きも
お好み焼きは手づかみ食べの定番ともいえるメニューでしょう。手づかみ食べが始まる離乳食後期くらいから与えてみるのもよいかもしれません。山芋の他さまざまな野菜を入れて作りたいですね。
つなぎとしても便利な山芋を離乳食でも活用してみて
山芋を離乳食として与えるときはゆでて与えることもできますが、つなぎとして使えることが分かりました。特にすりおろして、グラタン風にアレンジできるのは驚きですよね。
もちろん、赤ちゃんの食べられる大きさに合わせて、ゆでてそのまま与えることも可能です。他のイモ類とは異なる食感を楽しめることができるでしょう。ぜひ、与えられる月齢に気を付けて、山芋を離乳食に活用してみてくださいね。
手作業で骨取り済み!モグックの冷凍魚なら手間なくお魚離乳食が作れます
©モグック
通信販売で小分けサイズの冷凍お魚を販売している「モグック」では、1パック10gという小さなサイズでパッキングした魚を販売しています。お魚は手作業で骨を取り除いています。皮つき商品・皮なし商品を販売しており、手間や栄養面を考慮して選ぶことができますよ。
(今回紹介したレシピの一部はモグック様からご協力いただき掲載しております)