離乳食のおにぎりはいつから?
離乳食でおにぎりを与えることができる時期は手づかみ食べが始まる頃の、カミカミ期(離乳食後期)である生後10ヶ月~12ヶ月からです。ご飯の硬さはその時期に合わせた軟飯(なんはん)を使用し、おにぎりの形にして与えましょう。
野菜やおかか、サケ、お肉など月齢に合わせて食べられる具材や子供の好きな食材を混ぜてあげると、喜んで食べてくれるかと思います。味の調整をすると、大人も一緒に食べることができるでしょう。
- パルシステム生活協同組合連合会「きな粉おにぎり」(https://kosodate.pal-system.co.jp/recipe/recipe_140/,2019年2月19日最終閲覧)
- 和光堂「焼きおにぎり」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/recipe_detail/?RECIPE_ID=183,2019年2月19日最終閲覧)
離乳食期におにぎりを与える方法と手づかみ食べの注意点
離乳食におけるおにぎりの与え方について説明します。赤ちゃん自身が食べたいという気持ちを優先し、うまくつかむことができなかったり、握りつぶしてしまったりするかもしれませんが、焦らず見守ってあげましょう。
- カミカミ期(生後10ヶ月~生後12ヶ月):軟飯を握って与える
- 完了期(生後12ヶ月から生後18ヶ月):軟飯または通常の硬さの米を握って与える
軟飯をお米から作るときは、お米1に対して水4~5、炊いたご飯から作るときはご飯1に対して水1~2の割り合いにします。
赤ちゃんが手づかみ食べをするようになる頃は、食に対して意欲的で、自分自身でうまく量を調整することが難しいかもしれません。また、完了期になると前歯が生えてくるため、一口分の量をかじり取るようになります。かみ切れるように、赤ちゃんの食べやすい形や食材の硬さ、ちょうどよい量を工夫することが、手づかみ食べのポイントです。
手づかみ食べの時期は食べ物を投げてしまったり、顔や服を汚してしまったりすることがあります。椅子の下にマットを敷いたり、お食事エプロンを使うなど、汚れてしまってもよい環境を作る工夫してみてください。
- 小池澄子(監)「最新版 らくらくあんしん離乳食」107ページ、145ページ(学研プラス,2017)
- 公益財団法人母子衛生研究会「食事と栄養・離乳食」(https://www.mcfh.or.jp/netsoudan/article.php?id=910,2019年2月28日最終閲覧)
- 厚生労働省「手づかみ食べについて」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-10_24.pdf,2019年2月28日最終閲覧)
- 山内小児科「手づかみ食べ」(https://www.yam-shonika.com/hand_eat,2019年2月28日最終閲覧)
- パルシステム生活協同組合連合会「離乳食の進め方 9~11カ月頃(後期・カミカミ期)」(https://kosodate.pal-system.co.jp/kihon/kihon_process/process_911/,2019年2月28日最終閲覧)
- パルシステム生活協同組合連合会「分量とかたさのめやす早見表」(https://kosodate.pal-system.co.jp/kihon/zissen/quantity/,2019年2月28日最終閲覧)
- 和光堂「離乳食 進め方の目安」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/meyasu.html,2019年2月28日最終閲覧)
- 筑紫野市「おかゆの作り方」(http://www.city.chikushino.fukuoka.jp/data/open/cnt/3/8098/1/p.7okayudashinotukurikata.pdf,2019年2月28日最終閲覧)
- 東京都福祉保健局「お粥(全粥・七分粥・五分粥・三分粥・重湯)」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/nisitama/hokeneiyou/koureisya_frailty/recipe/porridge.html,2019年2月28日最終閲覧)
離乳食期に食べられるおにぎりのアレンジメニュー
離乳食後期から食べることができるおにぎりメニューを紹介します。定番の三角形のおにぎりだけでなく、丸型やスティック状などさまざまな形にすることで、赤ちゃんが食べやすいように工夫されたおにぎりがあります。ご飯の硬さは赤ちゃんの成長に合わせてあげるとよいでしょう。
混ぜご飯としてもとても美味しそうなものばかりのため、メニューのレパートリーに困っている方も参考にしてみてくださいね。
離乳食後期レシピ(カミカミ期):ひじきとお魚のスティックおにぎり
©モグック
材料
- タイ:10g
- ひじき:10g
- ニンジン:10g
- だし汁:30cc
- しょうゆ:数滴
- すりごま:小さじ1
- ご飯(軟飯):子供茶碗1杯分
作り方
- タイはゆでてほぐしておく。
- ニンジンは千切りにし、ひじきは水でもどしておく。
- すりごま以外の材料を小鍋に入れ、火にかける。
- 沸騰したら弱火にし、落とし蓋をしてから10分程度煮る。
- 水分がほとんどなくなったら火を止めて冷まし、みじん切りにする。
- ご飯とひじき煮、すりごまを混ぜ合わせて、握って完成。
ご飯は温かいものを使うと混ぜやすく握りやすいでしょう。こちらのメニューではおにぎりの形をラップにご飯をのせて、キャンディー状に握っています。ラップに入れている状態であれば、外出時のおやつとしても持ち歩けるかと思います。タイのうまみがたっぷり詰まったひじき煮であれば、赤ちゃんもおいしく食べてくれそうですね。
離乳食後期レシピ(カミカミ期):焼きおにぎり
©和光堂
材料
- 手作り応援白身魚と緑黄色野菜:1包
- 手作り応援国産コシヒカリの米がゆ:2包
- かつおぶし:適量
- 青のり:適量
作り方
- 35mlのお湯で溶いた手作り応援白身魚と緑黄色野菜と手作り応援国産コシヒカリの米がゆを溶く。
- 溶いたものにかつおぶしを混ぜ合わせる。
- 混ぜ合わせたものを食べやすい大きさにし、フライパンで焼く。
- 青のりをまぶして完成。
手作り応援白身魚と緑黄色野菜と手作り応援国産コシヒカリの米がゆは、和光堂が販売しているベビーフードです。手作り応援白身魚と緑黄色野菜は、粉末タイプのためお湯で溶かすだけで使うことができます。お好みの野菜と魚をゆでて、ペースト状にしたものを混ぜ合わせてもよいでしょう。
また、手作り応援国産コシヒカリの米がゆはお湯で溶くだけで、滑らかなおかゆを作ることができる商品です。
- Asahiグループ食品「手作り応援」(https://www.wakodo.co.jp/product/babyfood/babyfood/tedukuri/,2019年2月8日最終閲覧)
離乳食後期レシピ(カミカミ期):ひとくちおにぎり
©和光堂
材料
- 手作り応援国産コシヒカリの米がゆ:2包
- きな粉:適量
- すりごま:適量
作り方
- 25mlのお湯で溶いた手作り応援国産コシヒカリの米がゆを一口大の大きさにする。
- おにぎりにきな粉とすりごまをまぶして完成。
おかゆを丸めておにぎりの形にし、きな粉とすりごまをまぶして作るお手軽なメニューです。手作り応援国産コシヒカリの米がゆは和光堂の商品です。2包を25mlのお湯で溶くと、4個程度のおにぎりができます。赤ちゃんの食べる量や口に合わせて大きさは決めてあげましょう。
離乳食完了期レシピ:焼きおにぎり
©モグック
材料
- 魚:10g
- ご飯:茶碗1杯
- しょうゆ:少々
- だし汁:小さじ1
- ごま油:小さじ1
- すりごま:小さじ1
作り方
- 魚をゆで、軽くほぐしておく。
- 全ての材料をボールに入れ、混ぜ、おにぎりを握る。
- グリルで両面を香ばしく焼いたら完成。
グリルで焼く前のおにぎりはラップにくるんで、冷凍保存することができます。解凍するときは、電子レンジなどで解答した後にグリルで焼いて食べることが可能です。たくさん作っておくと、便利なおにぎりでしょう。
離乳食完了期レシピ:サバそぼろおにぎり
©モグック
材料
- サバ:20g
- ニンジン:10g
- タマネギ:10g
- シイタケ:10g
- 油:少量
- だし汁:20cc
- 砂糖:小さじ2分の1
- しょうゆ:小さじ2分の1
- みそ:小さじ4分の1
- ご飯:80g
作り方
- サバはゆでて軽くほぐしておく。
- ニンジン、タマネギ、シイタケをみじん切りにし、中火で炒める。
- タマネギが透き通ったら、ほぐしたサバ、だし汁、砂糖、しょうゆ、みそを入れる。
- 弱火にし、汁気がほぼなくなるまで炒め煮をする。
- おにぎりを握り、出来上がったサバのそぼろと刻みのりをのせて完成。
おにぎりの上にサバのそぼろをかけて、主食と主菜を一緒に食べることができるメニューです。混ぜ合わせても美味しいかもしれませんね。みそを入れ、サバを食べやすくしていることがポイントです。油をごま油に変えたり、具材にごまをプラスしたりすると風味が変化し、さらに美味しく食べられます。
離乳食完了期レシピ:魚の焼きおにぎり
©モグック
材料
- タイ:10g
- ご飯:適量
- だし汁:小さじ1
- 麩(ふ):小1個
- 青のり:適量
- しょうゆ:少々
- ごま油:少々
作り方
- タイをゆで、軽くほぐしておく。
- 麩(ふ)をすりおろしておく。
- ボウルにごま油以外の材料を入れ、よく混ぜわせ、おにぎりを作る。
- フライパンにごま油を熱し、おにぎりを弱火で両面を焼いて完成。
すりおろした麩(ふ)とだし汁を加えることで、おにぎりを焼いたときに崩れないようにしています。ごま油としょうゆ、青のりを焼くことで、風味を豊かにし、食欲をそそる魚の焼きおにぎり。しょうゆの量を増やせば大人もおいしく食べられると思います。
食べやすいおにぎりで、手づかみ食べをサポート
離乳食後期から食べることができる、おにぎりレシピはいかがでしたか。手づかみして食べられる時期になると、外出先でも食事を手軽に与えることができるようにでしょう。お気に入りのおにぎりメニューを見つけてみてくださいね。
ご飯の硬さは赤ちゃんの月齢や食べやすさによって、変えるとよいでしょう。手づかみ食べが始まったばかりは、うまく握れなかったり、握りつぶしてしまったりすることがあるかと思います。しかし、自分で食べたいという赤ちゃんの気持ちを大切にして、与えるときは汚してもよい工夫をしてみてください。手づかみ食べがしやすいおにぎりを活用しながら、赤ちゃんの自分で食べようとする力をサポートしてあげましょう。
手作業で骨取り済み!モグックの冷凍魚なら手間なくお魚離乳食が作れます
©モグック
テキスト:通信販売で小分けサイズの冷凍お魚を販売している「モグック」では、1パック10gという小さなサイズでパッキングした魚を販売しています。お魚は手作業で骨を取り除いています。皮つき商品・皮なし商品を販売しており、手間や栄養面を考慮して選ぶことができますよ。
(今回紹介したレシピの一部はモグック様からご協力いただき掲載しております)
離乳食の基本やレシピが月齢別に見られる和光堂のわこちゃんカフェ
日本で初めて育児用のミルクを販売した和光堂は赤ちゃんのためにとの思いから、全ての商品に置いて品質を高く保っています。そんな和光堂が運営しているわこちゃんカフェでは、自社製品である高品質のベビーフードを使用したレシピが多く紹介されています。
また、離乳食の基本を動画で分かりやすく説明し、食材のチェックリストも月齢別に説明しています。ぜひ、離乳食作りに迷ったら参考にしてみてくださいね。
(今回紹介したレシピの一部は和光堂様からご協力いただき掲載しております。)