離乳食にほぐした魚やツナ缶を使ってみよう
ヘルシーで栄養豊富な魚は、ぐんぐん成長する子どもにも食べさせたい食材ですが、離乳食として与えるにはしっかり骨を取り除いてほぐしてあげる必要があります。でも、魚の切り身などから離乳食のために加工するのは少し大変ですよね。
そんなときに役立つのは、すでに加熱してあり骨もなくほぐしやすいツナ缶。ツナ缶の原材料となる魚はカツオやマグロなどで、タンパク質や鉄分、DHAなどの栄養素が含まれています。
また、缶詰になっているので長期保存でき、ストックしやすいのもうれしいポイント。
おいしくて加工もしやすいツナ缶を、ぜひ離乳食に取り入れてみましょう。
離乳食でツナ缶はいつから使えるの?
ツナ缶は、離乳食に使う食材としておすすめですが、離乳食初期にあたる生後5~6か月ごろは避けた方がいいでしょう。
離乳食は、まずおかゆやすりつぶした野菜などから始めて、食べることに慣れてきたら魚などを与えるようにしたほうがいいので、ツナ缶も離乳食中期にあたる生後7~8か月ごろから食べさせるようにしてください。
また、ツナ缶にはいろいろな種類がありますが、離乳食中期には無添加の水煮のものから食べさせるようにし、油漬けのツナ缶は離乳食完了期にあたる1歳~1歳半ごろになってから使うようにしましょう。
ツナ缶の調理方法は?
ツナ缶は魚の皮や骨を取り除き、加熱してそのままでも食べられるよう加工してありますが、離乳食として赤ちゃんに与える際には、さらに下ごしらえが必要になります。
離乳食の時期によって、適したツナ缶の種類や調理方法も異なるので、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 離乳食中期:塩分無添加の水煮缶を使用。粗くすりつぶしてペースト状にしたり、細かくほぐしたりして調理する。
- 離乳食後期:塩分無添加の水煮缶を使用。細かくほぐして調理する。
- 離乳食完了期:油漬けのツナ缶も使用可能だがオイルは切って使う。軽くほぐしてから調理する。
塩分無添加の水煮缶がないときは、熱湯をさっと通してから使うこともできますよ。
ツナ缶の保存方法は?
ツナ缶は缶詰なので、開封前なら長期間保存できますが、開封後は品質が劣化していきますので、なるべく早く食べきる必要があります。
しかし、離乳食のためだけにツナ缶を開けてしまうと、使い切れずに残ってしまいますよね。
開封したツナ缶の中身は、タッパーなど密閉性の高い別の容器に入れ替えて冷蔵庫で保存することもできますが、数日で劣化してしまうので、使い切れない量がたくさんあるようなら冷凍保存がおすすめです。
冷凍する場合は、密閉できる冷凍保存パックなどに中身を移し、なるべく空気を抜いて平にして冷凍庫に入れます。冷凍した場合は1か月程度保存できますので、計画的に使うことができるでしょう。
ツナ缶を使う際の注意点
ツナ缶には赤身の魚が使われており、商品によってびんながまぐろやきはだまぐろ、かつおなど、使用されている魚の種類が異なります。大人が食べるにはあまり違いを感じませんが、赤ちゃんにあげる際は成分表示をしっかり見て確認するようにしてください。
- 和光堂「離乳食の食材チェックリスト」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/#check-07,2020年8月31日最終閲覧)
- パルシステム生活協同組合連合会「ツナフレーク」(https://kosodate.pal-system.co.jp/foods/tuna/,2020年8月31日最終閲覧)
- はごろもフーズ「シーチキン情報」(https://www.hagoromofoods.co.jp/knowledge/seachicken/,2020年8月31日最終閲覧)
ほぐし魚、ツナ缶を使った離乳食おすすめレシピ
では、ほぐし魚やツナ缶を使った離乳食レシピを、中期、後期、完了期に分けてご紹介します。
ほぐしたお魚をつかったレシピも、ツナで代用できるものもありそうです。ぜひチェックしてみてくださいね。
たっぷり野菜とツナのスープ(中期)
材料
- キャベツ 小さじ1
- にんじん 小さじ1
- インゲン 1房
- ツナ(水煮)小さじ1
- 野菜スープ 大さじ2
レシピ
- 野菜は細かくみじん切りにして柔らかくなるまで煮る
- ツナは茶こしにいれて、熱湯をまわしかける
- 鍋に野菜スープを入れて、沸騰したら、具材をいれて一煮立ちしたら完成
キャベツとコーンとツナのリゾット(中期)
材料
- まぐろの水煮 小さじ1
- キャベツ 小さじ1
- コーン 小さじ1
- 野菜スープ 大さじ1
- 7倍粥 大さじ3
レシピ
- .ツナを茶こしに入れて、たっぷり熱湯をかけまわす
- コーン缶のコーンをみじん切りにする
- お粥に茹でた野菜とコーンとツナと野菜スープをいれて、600wで1分30秒加熱したら完成
きのことひじきのツナスープパスタ(後期)
材料
- 魚 10g
- えのき 15g
- ひじき 5g
- 野菜スープ 50cc
- パスタ 14~15本程度
レシピ
- (下ごしらえ) 魚は箸などでほぐす。(骨は取る)
- パスタは柔らかく茹でて食べやすく刻んでおく。
- えのき、ひじきは食べやすく刻む。
- 小鍋に下ごしらえした材料と野菜スープを入れ柔らかくなるまで煮込む。
- 魚、パスタを加え暫く煮れば、できあがり。
魚と豆腐のもずくつくね(後期)
材料
- 魚 10g
- 木綿豆腐 20g
- もずく 10g
- 片栗粉 小さじ1 (または 麩 小1個)
- 青のり 少々
- 油 少々
レシピ
- (下ごしらえ) 魚は箸などでさっとほぐしておく。(骨は取る)
- 豆腐は軽く水きりして潰す。もずくは細かく刻む。
- ボウルに魚、豆腐、もずく、片栗粉又は麩を入れよく混ぜ合わせ一口大にする。
- フライパンに油をひき、一口大にした2を入れ両面焼く
- 上から青のりをふればできあがり
ロールパンツナサンド(完了期)
材料
- A )魚 5g
- マヨネーズ 1g未満
- きゅうり 5g
- B )魚 5g
- マヨネーズ 1g未満
- 乾燥パセリ 少々
- スライスチーズ 1/4枚×2
- ロールパン 1個
- 漬けこみ用牛乳 適量
レシピ
- (下ごしらえ) 魚は牛乳に10分ほど漬けこみます。
- 漬けこんだら汁気を捨てて、耐熱容器に入れてラップをし、レンジで30秒加熱し、細かくほぐします。(骨は取る)
- ロールパンは1/4サイズに切り、それぞれ半分のところに切り込みを入れておきます。
- A.きゅうりは細かく刻み、魚、マヨネーズと一緒に混ぜてパンにはさめばできあがり
- B.魚、マヨネーズ、乾燥パセリを良く混ぜ合わせ、パンにチーズと共にはさめばできあがり
アスパラとツナのサラダ(完了期)
材料
- 魚 10g
- アスパラガス 10g
- コーン 10g
- 牛乳・マヨネーズ 各小さじ1/2
レシピ
- (下ごしらえ) 魚は解凍加熱し、箸などでさっとほぐす。(骨は取る)
- アスパラガスは、はかまをとり柔らかく茹で縦半分に切り食べやすく小口切りにする。
- コーンは茹でておく。
- 全ての材料を混ぜればできあがり。
ツナチーズトースト(完了期)
材料
- 魚 10g
- 牛乳 少々(漬け込む分程度)
- A(牛乳、マヨネーズ、各小さじ1/2 玉ねぎ 15g、乾パセリ 少々)
- 食パン 適量
- とろけるチーズ 10g
レシピ
- (下ごしらえ)魚は解凍し牛乳に暫く漬けてから皮ごと細かくほぐし、骨を取り、蓋をしてレンジで25秒程加熱する。
- 玉ねぎは微塵切りにしレンジで20秒程加熱し冷めるまで置き、魚、Aとよくまぜておく。
- 食パンを食べやすく切り、具とチーズをのせトースターで焼く。
手づかみ食べができるならおやきにしてみるのもおすすめ!
ツナ缶やしらすを下処理して小分けに冷凍しておいたり、小分けパックの豆腐を常備して足すと楽チンですよ♡
野菜のおやき作るときに冷凍してたのを解凍して混ぜたり、豆腐そのままあげてもいいですし(^^)
手づかみ食べができるようになったらおやきにしてみるのもよさそうですね。モチモチの食感に興味を持って食べてくれるかもしれませんね。ツナの他にも合いそうな具材を入れて作ってみてはいかがでしょうか。
手作業で骨取り済み!mogcookの冷凍魚なら手間なくお魚離乳食が作れます
通信販売で小分けサイズの冷凍お魚を販売している「mogcook」では、1パック10gという小さなサイズでパッキングした魚を販売しています。お魚は手作業で骨を取り除いています。
皮つき商品・皮なし商品を販売しており、手間や栄養面を考慮して選ぶことができますよ。(今回紹介したレシピの一部はmogcook様からご協力いただき掲載しております)
ツナ缶は冷凍ができて離乳食に便利な優秀食材
いかがでしたか?大人も子供も大好きな「ツナ缶」は、栄養価も高く、離乳食にもとっても便利な食材です。油漬け缶を避けるように注意さえすれば、常備も冷凍保存も可能で、ほぐしやすく利点がたくさんありました。
また、ツナは和食、洋食どちらにも合うので、離乳食のレパートリーを増やすにも大活躍です。優秀食材「ツナ缶」を使って、赤ちゃんがパクパク食べてくれる美味しい離乳食を作りましょう。
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