1歳のお昼寝時間、どのくらい?
「寝る子は育つ」と言いますが、子どもの成長に合わせた睡眠時間やお昼寝のタイミングは、「これでいいのかな」と心配になることがあるかもしれません。
あまりお昼寝をしすぎると、夜に眠れなくなってしまうこともあり、どのタイミングで寝かせればよいのか悩むことがあるかもしれません。
ママリにも、このような声が寄せられました。
時間も教えて下さい!
これから一回にしていこうとしますか?
昨日20時半にねて夜中は3回くらい起きて朝は6時半に起きました。
天気が悪いので外にはいけずしばらく遊んでましたが9時半に寝てしまいました。
いつもは午後にお昼寝します。
1歳児のお昼寝は、眠る長さもタイミングもさまざまなようです。
前日の夜、熟睡できた時間が短いと、午前中でも早めのお昼寝をする日も。外で体を動かして遊んだ日は、午後からぐっすりお昼寝してくれて、ママも助かりますよね。
お昼寝に適したタイミングや長さの目安はどのようなものなのでしょうか。お昼寝しやすい環境や、機嫌よく起きてくれるポイントなども合わせて紹介します。
1歳の赤ちゃん、お昼寝の最適な時間は?
生後すぐの赤ちゃんは、昼夜の区別なく数時間おきに寝たり起きたりをくり返します。
1歳ごろになると、睡眠時間は12~13時間前後。1歳頃の睡眠のタイミングは夜が中心になります。それまで2~3回に分けていたお昼寝の回数は、午後から1.5~3.5時間を一回とる程度に。
このような睡眠の変化は、体内時計を調節する働きのあるメラトニンの分泌量が増加するため。これにより、眠りの浅いレム睡眠が減少し、その分夜のノンレム睡眠が長く、安定して眠ってくれるようになります。
規則正しい生活リズムを身につけ始める時期なので、お昼寝のタイミングを調整することで、夜も長く寝られる睡眠サイクルへと変化していきます。
お昼寝は長くても合計3.5時間くらいまでにし、夜の寝つきが悪かった日でも毎朝同じ時間に起床するようにしましょう。太陽の光を浴びてたくさん遊んだ日はしっかりめにお昼寝し、夜もいつもどおりの就寝時間を守るようにします。
夜深い眠りについている間に成長ホルモンが分泌されます。規則正しい睡眠時間と生活リズムを身に着けるうえで、上手なお昼寝は大切な役割を果たしているんですね。
- 厚生労働省「未就学児の睡眠指針」(https://www.mhlw.go.jp/content/000375711.pdf,2020年12月4日最終閲覧)
- 東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター「乳幼児の睡眠と発達」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/60/3/60_216/_pdf,2020年12月22日最終閲覧)
- Tiny Love「赤ちゃんに必要な睡眠時間」(https://www.tinylove.com/en/articles/how_much_sleep_does_baby_need,2020年12月22日最終閲覧)
先輩ママたちの経験も参考に!
子どもがなかなか寝ついてくれないと、昼間に自由な時間が一切持てなかったり、寝かしつけるのに時間がかかって疲れてしまったりと、子育ての負担が大きくなります。
子どもの睡眠時間と、子育てのしやすさや気持ちのゆとりは切っても切れない関連があるんですね。
子どものお昼寝にはきちんとした目的があり、子どもの健やかな成長には欠かせないもの。先輩ママたちは、どのようにお昼寝時間を調整しているのでしょうか。寝かせるタイミングやお昼寝のようすを紹介します。
時間は特に決めてません~子供が起きるまでです笑
出掛けて午前中、車で寝た場合は、午後は眠くなったタイミングで寝かせます!夜だけは決めてます~(20時)なのでそれに支障がない程度の時間で寝かせてます!
お昼寝は昼食後ですね!一時前くらいから3時頃まで寝ます(´ω` )zzZ六時半頃夕飯食べて八時頃お風呂で9時就寝のペースです。食事で顔や手や服が多少なり汚れるのでうちはお風呂は最後にしてます(^^)
10時頃からと、15時頃からです!それでも夜は8時前に布団に入り、朝6時まで起きずに寝ていましたよ*\(^o^)/*
もうすぐ3歳の今でも、朝からたくさん遊んだ日はお昼ご飯の後少し寝ます!
お昼寝一回だと、ちょうどランチの時間になりますね(;_;)
夕方寝ないように早めに夕飯とお風呂にして、あとは寝てしまってもいいようにしていますよ*\(^o^)/*
お昼寝のタイミングとしては、午前中はお昼ごはん前まで、午後からなら夕方には起きるようにしているようです。
よく寝るタイプの子どもとなかなか寝ない子もいますよね。筆者の息子はなかなか寝てくれなくて、夜の寝つきも悪い方だったので、お昼寝してくれている時間がとても貴重だった記憶があります。
夜の就寝時間から逆算して、夜にしっかり眠れるようにお昼寝時間を調整できそうですね。
1歳の赤ちゃんにとって、理想的なお昼寝環境を作ろう!
必ずしも決まった時間に決まった長さのお昼寝をしてくれるとは限りませんが、規則正しい生活リズムと睡眠サイクルを心がけたいですね。
1歳児のお昼寝は、ぐずったりすぐに起きてしまったりと不安定。すんなり寝ついて、機嫌よく目を覚ましてくれるお昼寝のポイントを紹介します。
お昼寝に適した場所は?
お昼寝する場所としておすすめなのは、目が届きやすいリビング。家族の気配を感じて安心して眠れます。お気に入りのおもちゃやタオルなどのアイテムがそばにあると、スヤスヤ寝てくれることもあります。
1歳になるとリビングにベビーベッドを置いていない家もあるかと思いますが、短い時間なので、お昼寝布団などを活用できるでしょう。
モゾモゾと手足を動かし始めたらやさしく声をかけてあげると、気持ちよく起きられます。
お昼寝に適したお部屋の明るさは?
明るすぎると眠りにくいので、カーテンを閉め、薄暗い程度にします。
そろそろ起きてほしいなと思うタイミングでカーテンを開けて少しずつ明るくすると、スムーズに起きられることがあります。
夜の寝かしつけのときも、照明の常夜灯が目に入ると目が離せず寝付きにくくなる子どももいるので、光が直接目に入らない間接照明のぼんやりとした灯りにするのがおすすめですよ。
子どものスムーズな睡眠には、親の生活習慣が大きく影響します。スマホやテレビの強い光を寝る直前まで見ていると、脳が寝る時間だと正しく認識できず、目がさえてしまうことがあります。
寝る時間のしばらく前から電子機器は見せないようにし、心地よく眠れるようにしてあげましょう。
お昼寝に適したお部屋の温度は?
赤ちゃんは自分で体温を調節することができないため、お昼寝の時の温度管理は大事。
夏場は26~28度程度。クーラーの風が直接体に当たって冷え過ぎてしまわないよう、寝かせる場所や風の角度に気をつけましょう。
冬場なら20~23度を目安に。寝冷えが心配でつい着せすぎてしまいがちですが、寝汗に気づかずそのまま寝ていても体を冷やしてしまいます。
背中やおでこに汗をかいているようなら、布団を薄いものに変えたり換気したりしてこまめに調整します。
お昼寝に適したお部屋の湿度は?
空気がじめっとしていると、蒸し暑く感じて寝つきにくいもの。快適に感じる40~60%くらいの湿度を目安にします。
湿度が高すぎると不快指数が上がり、寝苦しく感じます。ついついクーラーで温度を下げ過ぎてしまう原因になることも。快適な湿度を維持すると、体が冷えすぎるのを防ぐこともできます。
冬は暖房で空気が乾燥しがちなので、適宜加湿器などを活用しましょう。
- 瀬戸市子育て支援サイト「せとっ子ネット」「こどもの睡眠について」(http://www.city.seto.aichi.jp/kosodate-docs/2020080600011/,2020年12月4日最終閲覧)
- 子供英語タイムズ「赤ちゃんが昼寝する理想の時間や夜に寝つきやすくなるコツ」(https://world-family.co.jp/cetimes/newborn/education/article-261.html,2020年12月22日最終閲覧)
夜の睡眠とのバランスを考えてお昼寝を
小さな子どもの成長にとってお昼寝は欠かせないもの。毎日に忙しく子育てに取り組んでいるママにとっても、子どものお昼寝タイムは、家事を一気に済ませたり自分も一休みしたりできる貴重な時間です。
子どもとの時間を笑顔で過ごすために、お昼寝タイムを上手に活用しましょう。
ぐっすり深い眠りについているときに成長ホルモンが活発に分泌されます。つまり、ぐっすり眠ることは、脳や体の成長に欠かせません。
大人も、夜ぐっすり眠れた日には朝から頭がすっきりしていたり体が軽やかだったりしますよね。子どもきっと同じで、よく眠れた日はご機嫌に過ごせるでしょう。
快適なお昼寝と夜ぐっすり眠ることで、赤ちゃんの健やかな成長を促しましょう。