知っておくと安心ないじめ相談窓口10選
それでは、万が一いじめ被害に遭った場合、どの窓口に相談をするべきなのでしょうか。ここからは、知っておくといざというときに安心できる、いじめ相談窓口を10か所紹介します。
24時間子供SOSダイヤル
- 電話番号:0120-0-78310
- 受付時間:24時間
- 休業日:なし
- 通話料:無料
「24時間子供SOSダイヤル」は、子ども自身とパパママの両方がいじめについて相談できる窓口です。24時間体制で子どもの悩みに対応しており、いじめだけでなく友達関係や学校・家庭での不安なことなど、どのような悩みでも受け付けてくれます。
電話をかけると、電話の所在地を管轄する教育委員会の窓口につながるので、その地域の教育事情に詳しい方が相談に乗ってくれるところがメリットですね。
学校に相談するよりも効果的ないじめの解決策をアドバイスしてもらえるかもしれません。
- 文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm,2022年6月19日最終閲覧)
子どもの人権110番
- 電話番号:0120-007-110
- 受付時間:8:30~17:15
- 休業日:土・日・祝日・年末年始(12/29~1/3)
- 通話料:無料
パパママからの相談を中心に受け付けているのが「子どもの人権110番」。こちらは法務省が管轄であり、特定非営利活動法人のストップいじめ!ナビが運営している相談窓口です。
子どものいじめに関する悩みの専門相談窓口なので、他の機関の窓口を利用するよりも専門的なアドバイスを受けられる可能性が高いでしょう。弁護士など法律の専門家と接点を持つこともでき、いじめ解決のための方法を知りたい方におすすめです。
- NPO法人ストップいじめ!ナビ「子どもをいじめから守る大人の相談窓口 」(https://stopijime.jp/adult/index.html,2022年6月19日最終閲覧)
都道府県警察の少年相談窓口
- 電話番号:各都道府県により異なる
- 受付時間:記載なし
- 休業日:記載なし
- 通話料:各都道府県により異なる
こちらは都道府県警察による相談窓口なので、いじめ専用のダイヤルではありません。しかし、警察という法の専門機関に相談できることは心強いことでしょうし、暴力を伴う悪質ないじめへの対応力を期待できます。
電話番号は各都道府県により違いますので、詳しくは警察庁公式サイトの「都道府県警察の少年相談窓口」のページをご覧ください。
- 警察庁「都道府県警察の少年相談窓口」(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/soudan.html,2022年6月19日最終閲覧)
全国の児童相談所
- 電話番号:各都道府県により異なる
- 受付時間:記載なし
- 休業日:記載なし
- 通話料:有料
全国各地にある児童相談所や総合福祉相談所、子ども相談センターへとつながるダイヤルです。管轄は厚生労働省。児童の悩みを相談するための専用窓口なので、過去のいじめ相談を考慮した有効なアドバイスをしてもらえる窓口でしょう。
児童相談所の電話番号は施設により違うので、厚生労働省公式サイトの「全国児童相談所一覧」というページで電話番号を調べてください。
- 厚生労働省「全国児童相談所一覧(令和3年4月1日現在)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/zisouichiran.html,2022年6月19日最終閲覧)
チャイルドライン
- 電話番号:0120-99-7777
- 受付時間:16:00~21:00
- 休業日:12/29~1/3
- 通話料:無料
「チャイルドライン」はいじめ問題を含め、18歳までの子どもがさまざまなことを相談できる窓口です。基本理念が「子どもの権利条約」であるので、子どもが1人の人として生きていくための人権を大切にしようという方針でアドバイスをしてくれます。
HPに掲載されている、実際に利用した子どもたちからの声を見ると、「途中で泣いても真剣に悩みを聞いてくれて力になった」「気持ちが楽になって頑張って学校に通おうという気持ちになった」など、窓口で話を聞いてもらうだけで楽になったという子どももいたようです。
相談窓口で対応してくれるのはボランティアの方々で、皆さんが子どもの幸せを願って働いています。名前を言わなかったり、途中で電話を切ったりしても良いので、どのような悩みでも気軽に相談してみてください。
- チャイルドライン「18さいまでの子どもがかけるでんわ」(https://childline.or.jp,2022年6月19日最終閲覧)
OKWAVE Plus
OKWAVE Plus「子供に対するいじめ相談 へようこそ」
相談や質問ができるWebサイトとして有名なOKWAVE。実はQ&AコミュニティであるOKWAVE Plusでは、子どものいじめ相談に特化した「子どもに対するいじめ相談 へようこそ」というコミュニティが設置されていることをご存知でしょうか?
このいじめ相談窓口は一般社団法人ハートリボン協会により設置されており、小学生から高校生までの幅広い年代のいじめ相談に対応している窓口で、もちろんママパパからの相談も受け付けています。
回答は専門家ではない一般の方によるものなので、専門の相談窓口では聞けない意外な解決策やアドバイスを提案してもらえるかもしれません。
- OKWAVE Plus「「子供に対するいじめ相談 へようこそ」」(https://okbizcs.okwave.jp/heartribbon/,2022年6月19日最終閲覧)
こころのほっとチャット
「こころのほっとチャット」は、東京メンタルヘルススクエアが提供するZOOMやツイッターなどを利用したいじめ相談窓口。小学生から大学生までの幅広い年代からの相談に対応していて、厚生労働省の公式ホームページでも案内されているとのことで信頼できるでしょう。
WebチャットやZOOMは相談の受付時間が決められていますが、ツイッターとFacebookではメッセージからいつでも相談できます。いずれも利用は無料で、専門の講習を受講した相談員が話を聞いてくれますよ。
- 東京メンタルヘルス・スクエア「こころのほっとチャット」(https://www.npo-tms.or.jp/public/kokoro_hotchat/,2022年6月19日最終閲覧)
いじめSOS
- 電話番号:0570-090-112
- 受付時間:平日11:00~19:00
- 通話料:無料
「いじめSOS」はメールでいじめ相談ができる窓口です。ユース・ガーディアンという特定非営利活動法人により開設されていて、完全無償で利用できます。
本人からの相談はもちろん、保護者の方や兄弟、血縁関係のないわが子の友達のことも相談可能です。
このいじめ相談窓口の特徴的なところは、ただ相談できるだけではなく、いじめの調査も行ってくれるところです。
探偵調査教育機関を保有するT.I.U総合探偵社と連携しているとのことで、学校や教育委員会、自治体に頼らずいじめ問題を解決したいと考えている方に適しているでしょう。
- 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン「いじめSOS」(http://ijime-sos.com,2022年6月19日最終閲覧)
全国の教育事務所・教育相談室など
全国にある教育事務所や教育相談室などでは、対面しながらいじめ問題を相談できる窓口を設置しています。自治体により名称が違うこともありますが、どの自治体にも設置されているのでお住まいのエリアで探してみてください。
教育事務所・教育相談室などではいじめ以外に不登校や就学相談などもできます。
ただし相談内容により相談員は変わり、教職経験者や臨床心理士など知識や経験が豊富な相談員がそろっているので、専門的なアドバイスも期待できるところがうれしいですね。
- 文部科学省「地元の相談窓口」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112213.html,2022年6月19日最終閲覧)
#いのちSOS
- 電話番号:0120-061-338
- 受付時間:月・木0:00~24:00/火・水・金・土・日8:00~24:00
- 通話料:無料
「自殺対策支援センターライフリンク」では基本的にSNS・チャットでの相談を受け付けていますが、必要なときは対面での相談にも対応しています。また電話相談は毎日24時までと受付時間が長いので、利用しやすい窓口です。
ただいじめ専門の相談窓口ではなく、いじめで「死にたい」「消えたい」との思いを抱えているときの相談窓口です。「生きることへの支援」をモットーとしているので、いじめ被害が深刻で子どもが心を病んでしまったときに頼れる存在となるでしょう。
- 自殺対策支援センターライフリンク「#いのちSOS」(https://www.lifelink.or.jp/index.html,2022年6月19日最終閲覧)
いじめに悩んだことのある先輩ママの声
学校でのいじめは子どもにとって深刻な問題ですが、先輩ママたちの中にも、子どものいじめ問題で悩んだことのある方がいらっしゃいました。
専用窓口に相談するのも対処法の一つですが、先輩ママたちの体験談を見て、いじめ問題の実態について知ることも大切です。
昨日、相手の親から連絡ありました。
丸く収まったのかなとおもってたんですが、
今日、友達で居たかったら、2学期、いじめアンケートに書かんといて、と念押しされたらしく傷つく娘。。
小学校3年生くらいになると、自覚的にいじめをする子どもも出てくるようです。「友達でいたかったら」と言われると、クラスで孤立することを恐れた子どもが、いじめている子どもの言いなりになってしまうケースもあるでしょう。
子どもが相談してくれなければ発覚しないような、巧妙に隠すタイプのいじめもあるので、パパママは普段から子どもから学校での話を詳しく聞くようにしていじめの兆候を見つけてあげることが大切です。
(中略)
息子が、遊びで、「口にアリ入れよ」と他の友達と耳打ちしたり、「机の下に入って」と指示したりして、
(中略)
息子のせいで不登校にさせてしまったら。。と
不安です。
小学校1年生ではことの重大さに気が付けないことも多く、遊びがエスカレートしすぎていじめへと発展することも…。子どもがいじめられていることを知るのもショックでしょうが、子どもがいじめをしたことを知ることもまたショックでしょう。
子どもが加害者側になっていると信じたくないのは親心ですが、悪気がある場合もない場合も、相手が嫌がることをしていると知ったのであれば、しっかりと対応をするのが大人の役目です。
「子どものケンカでしょ」と親が対応をしないままでいると、子どもは良好な人間関係を作るためには人とどう関われば良いのかを学ばないまま大きくなってしまいます。
いじめは増加傾向にあり子どもも親も悩んでいる
文部科学省のいじめ実態調査によると、いじめは年々増加傾向にあり、子どもだけでなくパパママの悩みのタネでもあります。特に小学校ではここ数年で大幅にいじめ認知件数が増加しており、その推移は次のように報告されているのです。
・平成26年度:122,734件
・平成27年度:151,692件
・平成28年度:237,256件
・平成29年度:317,121件
・平成30年度:425,844件
※1
平成30年度までの5年間で見てみると、小学校でのいじめ認知件数は約3.5倍にも増加しています。中学校・高校でも小学校ほどではなくとも、やはりいじめ認知件数が増加していることは同じ。
このように学校でのいじめは増加傾向にあることから、自衛の手段として万が一いじめにあった際の対処法や相談窓口を知っておくことが大切ですね。
困ったときはいじめ相談窓口に電話を
子どものいじめ問題は、いじめられた側でもいじめる側でも深刻です。パパママとしてはどのように対処するべきか迷うところでしょうが、子どものいじめで悩んだら、まずは紹介したいじめ相談窓口に電話をしてみてください。
日ごろからいじめ相談を受け付けている担当員の方であれば、パパママや子どもの気持ちをしっかりとくみ取り、的確なアドバイスをしてくれるのではないでしょうか。