1. トップ
  2. 子育て・家族
  3. 子育て・家族の基礎知識
  4. ママ友・パパ友・人間関係
  5. ママ友との距離「必要」が9割、それぞれの距離感と上手に付き合うコツ

ママ友との距離「必要」が9割、それぞれの距離感と上手に付き合うコツ

子供を通して知り合う「ママ友」。同年代の子供を育てる仲間として、情報交換や育児相談ができる心強い存在ですね。しかし、独身時代からの友人とは違い「距離を取りたい」と考えているママが多いようです。ママ友自体の人数は多くても、仲が良いと感じているママ友はそのうちの約3分の1と、深く付きあうママ友選びはかなり慎重なよう。先輩ママたちのママ友との付き合い方と、ママ友と上手に付きあっていくコツをご紹介します。

PIXTA

多くのママが「ママ友とは距離が必要」と感じている

子供が生まれると、子供を通じて色々な人と知り合います。支援センターや公園、幼稚園などで知り合う「ママ友」も、子育て中ならではの友人関係ですよね。

同年代の子供を持つママとは育児の悩みや、幼稚園などの園行事のことを相談できて、心強い存在だと感じることがあるでしょう。一方で、2016年3月22日~24日にアットホームが行った調査では、小学生の子供を持つ母親620名のうちの93%が「ママ友とはある程度の距離感が必要」と回答しました。

ママ友付き合いはそれまでの友人関係とは違い「子供を通しての」つながりからスタートするため、一定の距離を取って慎重に付き合いたいと考えているママが多いようです。

ママ友になったきっかけ第1位は「送迎」

送迎 幼稚園 PIXTA

同調査で「ママ友が居る」と答えた572名に、ママ友ができたきっかけを聞くと、1位は「保育園や幼稚園の送迎」で、56.5%。保育園や幼稚園の送迎ではイベントごとの話や、当日あったできごとについて会話をする機会が多いため、ママ友になりやすいようです。

回答は保育園、幼稚園や学校の行事が多い結果となりました。

  • 保育園や幼稚園の送迎:56.5%
  • 保育園や幼稚園の行事:40.9%
  • 保育園や幼稚園の保護者会:37.4%
  • 小学校の行事:34.4%
  • 子供の習い事:24.3%
  • 子供の習い事:24.3%
  • 公園で話しかけられた/話しかけた:23.4%

同じ場所で子供たちが生活していると、共通の話題が多く盛り上がりますよね。また、子供同士が仲良くしていると、そのママにも挨拶をするようになり、交流につながることがあります。

その他に習い事や公園で友達になるケースも。子供の交流がママたちの交友関係に大きく影響していることがわかりますね。

仲の良いママ友は3~4人

ママ友 PIXTA

同調査でママ友の人数を聞くと、平均は10.7人。その一方で「仲の良いママ友」の人数を聞くと、平均で3.8人という結果に。ママ友だと認識している人数は10人以上いても、仲が良いと自覚しているママ友は約3分の1になるのですね。

特に子供のクラス関係で知り合うママは大勢いても、「気が合う」と感じる人は限られているもの。ママたちはママ友を多く作りながらも、特によく付き合う相手には慎重になっていることがうかがえます。

出典元:

「ママ友と出掛ける」は半数以下、付き合い方は人それぞれ

ママ友 amana images

ママ友がいると答えたママ572人に一番仲の良いママ友との付き合い方を聞くと、以下のような回答がありました。

  • 立ち話をする:78.4%
  • メールやLINEをする:76.9%
  • 一緒にランチをする:71.9%
  • 一緒にお茶をする:62.1%
  • 〇〇ちゃんママ、ではなく相手の名前や苗字で呼ぶ:50.8%
  • 一緒に子供の行事に参加する:48.4%
  • お互いの家に遊びに行く:44.2%
  • 一緒に遊びに行く:36.5%
  • 一緒に飲みに行く:28.9%

一番仲の良いママ友であっても、行事やレジャーに一緒に出かけたり、お互いの家に行くのは半数以下。半数以上のママは立ち話や通信での連絡か、会ったとしてもランチやお茶などの短時間で済ませていることがわかります。一方で約3人に1人のママは一緒に出掛けたり、飲みに行ったりするほど親密になっているのも事実です。

ママ友との付き合い方は人それぞれ。深く付き合わない人もいれば、気の合うママ友とはどんどん仲良くしたいというママもいるよう。双方のママの声をご紹介します。

出典元:

ママ友には深入りしないようにしている

立ち話 PIXTA

私はあくまでも子供の友達の親同士なので主には深入りはせずにしています!
幼稚園に通わせているので今後も関わると思うと穏便に過ごしておきたいですし(>_<)
ママリ|ママの一歩を支える、女性限定Q&Aアプリ

ママ友は友人ではなく、あくまで子供の親同士と捉えているという意見がありました。特に幼稚園など集団でのお付き合いでは、1度のトラブルを長く引きずってしまうリスクがあります。

深く付き合い過ぎてトラブルになるよりは、最初から適度な距離を保って深入りしない方が安全という考え方があるでしょう。親同士のトラブルが子供に影響する不安があるため、できるだけ穏便に過ごしたいというのは自然な気持ちですよね。

家族ぐるみで遊ぶ友人になった

バーベキュー amana images

私も地元離れて心許せる友達なんて絶対出来ないと思っていましたが、子供が保育園に通い出し仲良いお友達が出来て家も近かった事からすごく仲良くしてもらってます。お互い家の事とか気兼ねなく話せますし、家族ぐるみで遊んだりもしています。
ママ友が出来たのも子供のおかげだと感謝しています(o^^o)
ママリ|ママの一歩を支える、女性限定Q&Aアプリ

こちらは保育園で知り合ったママ友と家族ぐるみのお付き合いをしているという意見です。保育園では送迎時間によって会う人が違い、同じ時間のメンバーでは話が弾む場面がありますよね。

ちょうど気が合う友人と出会うことができたら、育児の相談や保育園での生活のことを共有でき、心強い存在になりそうです。家族ぐるみで付き合いがあると休日も一緒に遊びやすくなり、ママだけでなく子供同士も楽しいかもしれませんね。

ママ友とのお付き合いで気を付けていることは?

ママ友 PIXTA

先輩ママたちはママ友と上手に付き合うために、どのようなことを気を付けているのでしょうか。生の声をご紹介します。

悪口の時には存在感を消す

「悪口の時は存在を消し、会話に入らないようにしています。仕事をしているので、集まりに毎回参加はできないのですが、適度に参加するようにしています。(4歳男の子ママ)」

ママ友同士の会話で出てきてしまうことがある「悪口」。そのまま乗ってはいけないと思いながらも、どのように対応してよいか困ってしまいます。

こちらのママは「存在感を消して会話に入らない」とのこと。一緒に悪口を言ってしまうと、どこでどのように広まってしまうかわからないので、加わらないようにするのが得策ですね。

プライベートは詮索しない

ママ友 PIXTA

「相手側が話すまでは、家庭のことや仕事のことなどは詮索しないようにしています。仕事をしていますが、仲が良いママ友とは定期的に連絡を取るようにしていて、子供の合同誕生会やクリスマス会を開くこともありますよ。(3歳男の子、0歳女の子ママ)」

家庭や仕事のことなど、プライベートなことは急に聞かれると嫌な気持ちになることがあります。相手が自分から話すまでは話題にせず、詮索しないようにしましょう。

また、育休中は頻繁に会っていたママ友でも、職場復帰すると疎遠になりやすいもの。仲が良いママ友とは意識して定期的に連絡を取っているようです。子供にとっても大切な幼なじみ。イベントごとの集まりは楽しそうですね。

お互い自分のペースを大切にしつつ、フランクに付き合う

ママ友 amana images

「LINEなどの頻度はお互いに自分のペースにして、無理なく付きあっています。仲良くなったママ友とは誕生会を開くこともあり、私の場合は中高生のように自分のこともオープンに話して付きあっています。子育てが終わった時にゆっくりお茶を飲める『友達』がいると思うとこれからが楽しみで、ありがたい存在だと感謝しています。(4歳男女双子ママ)」

ママ同士でLINEなどの無料通話アプリのIDを交換し、連絡を取っている方もいるようです。気軽に育児の相談や楽しい話ができるのはよいのですが、返信を早くしなくてはと思うとお付き合いが義務になってしまうかも。返信が遅くても気にせず、相手のペースを尊重することが長続きの秘けつのようです。

また、仲良くなったママ友とは「将来のお茶飲み友達」としてオープンに付き合っているという意見があります。子育てが終わった後「あの時はこうだったよね」と子育ての思い出話や、趣味の話で盛り上がれる友達がいると楽しそうです。

お互いが気持ちのよい距離感でお付き合いを

ママ友 PIXTA

ママ友付き合いに対する考え方は人それぞれ。産前の人間関係のように友達として仲良くしたいと感じているママもいれば、あまり深くは関わりたくないと考えているママもいるようです。

大切なのは無理に仲良くしたり、深い関係性を築いたりするのではなく、お互いが気持ちのよい距離感でいること。ママは人間で、みんなそれぞれに個性があるもの。相手の気持ちを考えながら、気が合う人とは近づき、合わない人とは離れるという自然な気持ちで関わればよいのではないでしょうか。

ママ友付き合いを義務と考えるのではなく、自分と相手の自然な気持ちを大切にして関わっていけるとよいですね。

おすすめ記事

「ママ友」「距離感」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧