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合わないのは家事のやり方?それとも気持ち?
これといったけんかはないのだけれど、コミュニケーションがどこかぎこちないエムコちゃんとエスオくん。
仕事から早く帰ってきたエスオくんは、エムコちゃんのためにオムライスを作り先にお風呂に入って帰宅を待つことに。
仕事から疲れて帰ってきたエムコちゃんは、エスオくんが脱いだままにしている服を拾いながらうんざり…オムライスのために卵を8個も使ってしまったことも気になってしまいます。
良かれと思ってしたことが妻の仕事を増やしてしまう夫と、夫の気持ちはうれしいもののそれ以外のことが目につき素直に喜べない妻。
お互いを思いやる気持ちは持っているのですが、どうもかみ合っていないふたり。家庭が居心地の良い場所になるには、どうしたらよいのでしょうか。
よくある「価値観の相違」は、毎日の小さなことの積み重ね
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エムコちゃんが職場での悩みを口にすると、解決策を考え手アドバイスをするエスオくん。何気ない会話のように見えますが、夫婦の会話でイラッとする要素が詰まっているように思います。
エムコちゃんが欲しかったのは、「大変だね。よく頑張ってるね」という共感やねぎらいの言葉。エスオくんが言ったような解決策がわかっていないはずがないのです。スマホを見ながら親身になって聞いていないエスオ君の態度にもイラッとし、わかってくれていないと感じます。
一方エスオくんは、エムコちゃんから相談されていると認識し、役に立とうとアドバイスをします。「こうすればいいだけなのに、なんでいつも同じこと言っているんだろう」と、早く解決しようとします。早く漫画の続きが見たくてスマホに気を取られ、エムコちゃんの気持ちに気づいていないようです。
話したいことと聞きたいことのズレに気づいたでしょうか。大切なのは、自分の言いたいことではなく相手の立場に立って「今相手が伝えたい気持ちが何か」を思いやること。
そして、スマホはテーブルに置き、お互いの表情が見えるように話ができるといいですね。
言い方もタイミングも難しい…夫婦に大切なものって何?
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会話のズレは家事の方法のちがいにも表れています。結婚するまではそれぞれ1人暮らしをしていたので、ある程度の家事はできますが、やり方は人それぞれですよね。そして、そのちがいがイラッとの原因に。
エムコちゃんは平日の家事を多めに担当していることもあり、エスオくんにも同じようにしてくれることを期待していますが、エスオくんは家事に口出しされることがしんどいみたい。
家事はあくまでも家族の用事ですから、だれがやってもいいものですが、居心地よく過ごすためにはある程度方法をそろえておきたいところ。
エムコちゃんはエスオくんのやる気をそがず、上手に伝えられるでしょうか。
共働き夫婦の日常を描いた「夫婦関係に大切なこと」は毎日の中で見落としがちな「小さな視点」を丁寧にひろって人間関係を見つめ直すのにおすすめの作品です。
夫婦関係はもちろんですが、身近な人間関係の見直しに読んでみてはいかがでしょうか。