妊娠39週目になると、胎児が下に降りてくることにより骨盤周辺の神経が圧迫され、腰や恥骨、足の付け根に痛みやしびれを感じやすくなります。
痛みやしびれを感じたら、こまめに姿勢を変えてみたり、横になって休んでみたりと、無理せずゆっくり過ごすようにしましょう。
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P68-69(朝日新聞出版,2016年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141.146-147(学研プラス,2017年)
妊娠39週目の胎児の様子
妊娠39週目、すでに胎児はいつ生まれてきてもよい状態となりました。母体の骨盤内に入り外に出てくるタイミングを見計らっています。
胎児の頭が母体の骨盤内に入ると胎児の動きは制限されますが、出産まで手足を動かして過ごしています。
胎児の大きさ・体重
- 胎児の大きさ(CRL):約50cm
- 体重:約3,000g
妊娠39週になると、発達を続けてきた心臓や呼吸器、消化器などの臓器が完成し機能が整います。胎児はいつ生まれてきたとしても、呼吸や体温調節をして環境に適応できる状態になります。
胎脂が取れてくる
妊娠39週頃になると、今まで肌を守る役割を果たしていた胎脂がはがれてきます。クリーム色の胎脂がはがれることによって、羊水に混ざり羊水が白っぽくにごることがあります。
また、胎児の肌はピンク色になり、脂肪がついてふっくらとした体つきになってくるでしょう。
頭蓋骨はやわらかい状態で出産を迎える
胎児の骨は、発達が進むにつれて徐々に固く丈夫になりますが、頭蓋骨は出産時スムーズに産道を通るためやわらかいままの状態です。
胎児の頭蓋骨は薄い5枚の骨からでてきており、分娩時に頭蓋骨の継ぎ目を重ね合わせながら産道を通って出てきます。そのため、生まれたばかりの赤ちゃんの頭はとても柔らかく、出生後時間をかけて固い1枚の骨に変化していきます。
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141(学研プラス,2017年)
- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」永岡書店(永岡書店,2006年)
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P10-11(メディックメディア,2015年)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P68-69(朝日新聞出版,2016年)










