妊娠39週目までくると、近いうちに出産を迎えることになるでしょう。この時期はいつでも病院に迎えるように荷物や連絡先の最終確認をしておくとよいですね。
立ち会いを希望の場合は、夫にもいつでも出動できるように心づもりをしておいた方がよいでしょう。この時期の晩酌は控えてもらい、夜中に陣痛がきたら夫が車を出せるようにしておくのがベターです。
また、少し時間に余裕があれば、出産のときのイメージトレーニングをしておくとよいかもしれません。呼吸法や、いきみのがし方など、出産時の疑問は妊婦健診のときに確認をしておくと安心です。
破水したら病院に連絡をする
破水とは、胎児を包む卵膜が破けて羊水が外に出てしまう状態を指します。破水の量やにおいには個人差があり、一度に大量の羊水が流れ出る人がいれば、尿漏れと勘違いするほど少量の場合もあります。
人によっては、本陣痛よりも前に破水する「前期破水」が起こることも少なくありません。破水すると、胎児が細菌感染する恐れがあるため、すぐに病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。破水したら病院に行く前のシャワーや入浴は控える必要があります。
また、病院に向かう際は大きめな生理用ナプキンや産褥(さんじょく)パッドをあてて、車を利用する場合は座席にタオルを敷いておくと安心です。
出産までの流れをイメージする
出産はおしるし、破水、陣痛と何から始まるかは個人差がありますが、初産であれば分娩開始から約10~12時間、経産婦では約4~6時間で出産となります。
出産が近づくと期待とともに不安も大きくなりますが、おおまかな出産の流れを確認してイメージしてみるだけでも少し不安が取りのぞけるかもしれません。
また、バースプランを提出する病院であれば、出産時は誰に立ち会いをしてもらうのか、陣痛時はどのように過ごしたいのかなどすでに決めているかもしれませんが、いざ出産をなった場合はどうしても慌ててしまうものです。家族には何をお願いしたいかなどもしっかり確認しておきましょう。
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P224-225(メディックメディア,2014年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141.146-149(学研プラス,2017年)
- セイントマザークリニック「お悩み別・症状別の診療ご案内」(https://saint-mothers.jp/departments/condition/hasui.html,2018年10月10日最終閲覧)
妊娠39週目は出産まであともう少し!ゆったりと出産を待ちましょう
妊娠39週目は、出産の日がいつになるのかドキドキしながら待っている人もいるでしょう。不規則なおなかの張りや痛みが出たり、おしるしがあったり出産の兆候が出始めている人もいれば、まだ何の兆候も出ていないという人もいるかもしれません。
お産の始まりや進み方は人それぞれ異なるため、まだ出産の兆候が現れていないからといって焦る必要はありません。出産まで焦らずゆったりと過ごしましょう。










