産後の骨盤の状態
出産時、リラキシンと呼ばれるホルモンが分泌され、ママの骨盤が開くことによって赤ちゃんが産道を通れるようになります。開いた骨盤は産後に、自然と元に戻ろうとしますが、ママが無理をしたり姿勢が悪いまま過ごしたりすると、戻る力が弱まることも。
その結果、骨盤のバランスが崩れたまま固定されてしまい、体のあらゆる面で不調が出る可能性があります。骨盤周りに余分なお肉がついて下半身が太いままになったり、腰痛や肩こりも骨盤のゆがみが原因で起こったりする場合があります。
その他にも冷えや体のむくみ、便秘、尿漏れなどの症状も出やすくなるでしょう。産後のトラブルを少しでも改善するために、骨盤ベルトを活用するよう指導する医師もいます。
- 中国労災病院「出産入院のご案内-産後の支援」中国労災病院(http://www.chugokuh.johas.go.jp/support/birth/hospitalized03.html)
- 静岡病院「2013年 夏号より バックナンバー こうのとりくらぶ コラム&広報誌」静岡病院(http://www.hosp-shizuoka.juntendo.ac.jp/column/stork_club/2013_summer_01.html)
産後に使える骨盤ベルトの例
ここでは、産後に使用できる骨盤ベルトとしてよく知られている3商品をご紹介します。使用可能な期間や素材などもチェックして、骨盤ベルト選びの参考にしてください。
1.産後すぐから使用可能な骨盤ベルト
ワンタッチテープでさっと着用でき、ズレにくい産後骨盤ベルトです。柔らかい素材が使われており、締めつけ感も強すぎないので産後の入院中から使えそうですね。
2.産後2週間ほどから使用可能な骨盤ベルト
産後2週間ほど経ってから使用できる骨盤ベルトです。ズレにくく、内側が綿でできているため素肌に直接着用することができます。補助ベルトが付いているので、締め付け具合を調整することが可能です。
3.簡単に装着できる骨盤ベルト
体にフィットしやすく、ズレにくい素材で、出産直後から使用できます。分娩直後で体が思うように動かない時期でも装着しやすい形状です。
骨盤ベルトを使用する際の注意点
骨盤の状態を早く元に戻したいあまり、きつく締めあげたくなるかもしれませんが、苦しかったり痛みを感じたりしては本末転倒です。
また、骨盤ベルトの中には着用方法にコツがいるものもあります。産院によっては医師や助産師が着用方法を指導してくれる場合もあります。少なくとも、使用説明書はよく確認してから装着しましょう。
なお、産後の骨盤ベルトは、一日ずっとつける必要はありません。横になっている間は外しましょう。
- 青葉「よくあるご質問 使用時期について」トコちゃんベルトの青葉(http://www.tocochan.jp/contents/faq/faq_det.php?PRID=FQ001&CAT_CD=CA007)
- 青葉「よくあるご質問 日常生活上について」トコちゃんベルトの青葉(https://tocochan.jp/contents/faq/faq_det.php?PRID=FQ001&CAT_CD=CA002#10007)
- ワコール「産前&産後 骨盤ベルト」ワコール マタニティ(http://www.wacoal.jp/maternity/recommend/mgy601/index.html)
産後の骨盤ケアはベルトも活用
産後の骨盤矯正の仕方として骨盤ベルトをご紹介しましたが、一番大事なのは普段から骨盤が歪まないような習慣を続けていくことです。
赤ちゃんの子育てに忙しくなると、ママのことは後回しになってしまいがちですが、ママの健康が悪くなっては子育てもしっかりできなくなってしまいますし、赤ちゃんとしてもママが元気でいて欲しいはずです。
正しい生活習慣と骨盤ベルトを使って骨盤を正常に戻して、健康な生活ができるようにしていきましょう。