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耳が聞こえない母と娘のコミュニケーション「つながった」と思う瞬間

初めての育児は、子どもが成長することに対する喜びや期待とともに、うまくできるかわからない不安や心配もつきもの。特に、ほかの人とは違うハンディを持っている人にとっては、一般的な経験談やマニュアルだけでは図れないこともあり、不安が大きいのではないでしょうか。夫婦ともに耳が聞こえないというハンディを持つうささ(@usasa21)さんの漫画『聞こえなくてもつながる、親子の世界』をダイジェストでご紹介します。

©usasa21

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娘の言いたいことをもっと知りたい

夫婦ともに耳が聞こえないというハンディを持つ、うさささん。耳が聞こえる娘とうまくコミュニケーションを取れるか不安を感じていました。

娘の発する言葉は、「ママ」だけはわかるものの、喃語(なんご)か普通の言葉を話しているのかすらわからない状態。簡単な手話で娘の意思を知ることができるようになりましたが、ワンターンや一方通行で終わってしまいます。

うさささんはもっと娘の言いたいことを知りたいと思うのでした。

娘が手話を使って伝えてくれた

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うさささんは「ママは耳が聞こえないから」と説明しますが、娘が大きな声を出しても言葉が分からず、困惑してしまうこともありました。

そんなある日の朝、娘は手ぶりで外から何か聞こえることを伝えてきました。「ピーポーピーポー」や「ファンファン」など、車の音をいくつか出してみると、娘は合っているものにはうなずき、違うものに首を振り、聞こえるのが救急車の音であることを教えてくれたのです。

そのとき、うさささんは娘と長く話していたことや娘が手話を使って音を教えてくれたことを実感するのでした。

娘のいる世界とつながった気がした

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娘と手話を交えて会話できたことにより、自分がいる世界と娘がいる世界とがつながった瞬間を感じたうさささん。

娘が産まれたばかりのころは、「ママが他のママと違う」と気付いたときに、娘がどのように接するのか不安でいっぱいでした。しかし、今では、娘は変わらぬ笑顔で「音」を教えてくれているということを、あのころの自分に伝えたいと感じるうさささんでした。

自分の耳が聞こえず娘の耳は聞こえることに悩みを抱えつつも、娘は親のことを理解し、自然と「音」を伝える方法を身につけていたというエピソード。心が温まるお話でした。

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