1. トップ
  2. トレンド・イベント
  3. トレンドニュース・話題
  4. ヘルプサインを出せていますか?発達障がい児が小学校生活で得た大切なこと

ヘルプサインを出せていますか?発達障がい児が小学校生活で得た大切なこと

現在、中学校1年生の息子は、5歳で「ADHD・広汎性発達障がい」と診断されたました。息子は小学校6年間を「支援学級」に在籍し、学校生活を送ってきました。低学年、中学年、高学年と過ごす中で、大切なのは「ヘルプサイン」を出せるか…ということでした。この記事は、インスタグラムで「発達障害と共に生きる」家族のコミュニティー「そらあい」のSHI-・ママに寄り添う発達凸凹育児アドバイザー(@_so_ra_ai_)が、息子と日々を乗り越えてきた記録をつづります。

©️_so_ra_ai_

「ヘルプサイン」を出せるまでに必要なこと

6年間の小学校生活を送る中、ドクターに毎度のように大切だと言われてきたことは、「困った時に自分からヘルプサインを出せるか」ということです。

それは、これから大人になって行くわが子が、困った時に「助けてほしい」と頼る力をつけていた方が、生活していきやすいからです。自分から人に頼るって、大人でも難しいですよね。小学生という小さい時から、人に頼ることを「成功体験」として積んでいくことが大切です。

そして、息子も先生の協力や「支援学級」という環境を使いながら、「ヘルプサイン」を出せる力を身につけていくことを実践していきました。わが家で実践してきた方法をお伝えします。

©_so_ra_ai_

©_so_ra_ai_

「ヘルプ」を出せるまでに必要なこと①②

©_so_ra_ai_

「支援級だから」という以前に、とても大切なことは「先生との信頼関係の構築」です。

慣れない学校生活からスタートする子どもたちは、「親」以外に頼る大人は「先生」しかいません。分からないことだらけの学校生活を「安心して」送るには、その先生が「信頼できる人であるか」…が、子どもたちにとって大切な判断基準になっていきます。


また、低学年の子どもたちは、「分からないことが、分かっていない」状態なので、自分自身で「今、困っている」と理解できるまで、やはり大人の力が必要になっていきます。

わが子が学校生活を安心して過ごして行けるよう、親である私たちも間に入りながら、わが子の「苦手」や「特に見てほしい場面」等を先生と情報共有することが大切です。そんな環境作りをしていけたらいいですね。

「ヘルプ」を出せるまでに必要な事③④

©_so_ra_ai_

年齢が上がるにつれ、分からないということを「恥ずかしくて言えない」「困っていると伝えられない」…そんな思いが出てくることもあります。

私たち親にもありますよね?自分だけ分からないことを「知らない」とは、なかなか言えず「知ったかぶり」をして、その場を過ごす…。それが、学校の授業などで毎日のように繰り返されると、困るのは子ども自身です。ですので、「分からないことは恥ずかしいことではない」というところから、ゆっくり伝えていきます。

そして、大切なのが「どんな言葉を使って助けを求めるか」を、具体的な言葉を使いながら家庭で実践練習する…ということです。

「セリフ」が決まっていると安心するし、子どもも先生に声をかけやすくなります。これはいろいろなことに実践できますので、ぜひ家庭でも練習してほしいと思います。

「家庭」「家族」という場所から練習を!

©_so_ra_ai_

まずは「家庭から」「家族から」を利用して、親や兄弟を相手に実践してみることがおすすめです!

そして、一番効果があると感じているのが、「親」である私たちが子どもに対して、「助けてほしい」「分からないんだよ」の助けを求め、一緒に解決していくことです。子どもを頼ってみてほしいと思います。

お父さんやお母さんにも、分からないことがあるんだ、「助けて」と言ってもいいんだ…ということを、心で感じてもらうことが大切です。

わが子に合った方法でアプローチしていこう

「分からないことは恥ずかしいことではない」「困った時には助けてもらっていい」ということを家族で実践していく…。そうすれば、子ども自身も身についていきます。

「親」が見本となり、助けを求める所をみせてあげてください。そうすることで、子どもも安心して実践していくことができますよ。

何事も焦らず、ゆっくりと時間をかけて…この心持ちがとても大切です。

©_so_ra_ai_

©_so_ra_ai_

言葉で伝えることに「苦手意識」のあるお子さんには、「カード」や「札」を使っての意思表示も、一つの方法としておすすめしています。

通常は青い札からスタートします。授業中などに分からないことがある時には、「赤い札」にひっくり返す…など、方法もたくさんあります。いろいろと試しながら、子どもに合った方法が見つかったらいいなと思います。

先生と「連携」を取りながら、その都度「分からないことはなかったか」を聞いたり、時間をかけながら対応したりしていけたらと思っています。

息子が低学年の時、支援学級の担任の先生は、学習の目あてに「たくさん間違いをしよう」「分からないことは聞こう」と黒板に大きく書きながら、「間違うことへの取りくみ」をクラスで行っていました。大変すばらしい取り組みだな、と感心したことがあります。そのように、自然に身につけていける環境づくりも、小さい子どもたちには大切な時間かと思っています。

ADHD息子との日々
そらあい-SHI-の育児コラム

SHI-・ママに寄り添う"発達凸凹育児"アドバイザー(@_so_ra_ai_)

泣いているだけなのに、なんでそんなことを?|5歳娘の発達に向き合った話

関連記事:

泣いているだけなのに、なんでそんなことを?|5歳娘の発達に向き合った話

皆さん自分の子どもの発達について気になったことはありませんか?引っかか…

「もう少しすれば楽に」それはいつ?発達障害育児で今がつらいとき考えたこと

関連記事:

「もう少しすれば楽に」それはいつ?発達障害育児で今がつらいとき考えたこと

5歳でADHD・広汎性発達障害と診断された息子との日々。子育てしていると「も…

おすすめ記事

「発達障がい」「小学校」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧