画像:o-dan.net
赤ちゃんの発達と成長
赤ちゃんは、約10か月間おなかの中で過ごします。さまざまな器官の成長を遂げて生まれてきますが、それでも未熟。生まれてきてからも一日一日、ゆっくりと成長していきますね。
少しずつ発達していくことで、手足を動かしたり、声を出したり、寝返り、はいはい、歩行と、できるようになっていきます。まずは、そんな産まれてからの成長を、月齢ごとにお伝えします。
※成長発達は個人差が大きく、早まったりゆっくり現れたりします。あくまで目安として、子ども自身の成長のタイミングを待ちましょう
生後0か月~6か月ごろ
0か月
誕生直後、肺で息を吸った瞬間に「肺呼吸」へと変わる。視野は狭く、20~30㎝先は見えています。(ちょうど抱っこの時にママの顔が見える距離くらい)聴覚はおなかの中で完成しているので、音に敏感です。
1~2か月
少しずつ体がふっくらしてきて、手足を動かしたり、音のなる方に首を向けようとします。
赤や黄色の鮮やかな色が見えやすく、ママの声耳を澄ませたり、色んな音に反応できるようになります。
3~4か月
自分の手を見つめたり、物を掴んで口に持っていったりして、味や形を確かめる行動が始まります。抱かれる安心感や、あやしてもらう心地よさがわかってきて、泣いたり笑ったり怒ったりすることで、自分の意思を伝えようとします。
遠くの物を見つめたり、テレビや音の出る物に興味を示す子も。
5~6か月
寝返りをする子が出てくる。両手を使って物を掴んだり、振り回したり、一度掴んだ物を離そうとしないことも。聴覚・視覚がどんどん発達し、聞き分けられるようになり、人の区別もできるようになり、人見知りが始まる子もいます。
喃語が出てきて、感情表現に幅が出ます。
7か月~1歳ごろ
7~9か月
ここからは、運動機能の成長が活発になります。ずり這いやはいはいができるようになったり、支えなしで座れるようになります。また、つかまり立ちができるようになる子も。
自我の芽生えが始まり、好き嫌いや甘えから、欲求が満たされないと大泣きする。大人の言葉から伝わる感情を理解できるようになると共に、知恵や感情が著しく発達します。
10か月~1歳
手先の感覚をコントロールできるようになり、ボタンを押したり小さい物を摘まんだりできるようになります。音楽に合わせて体を動かしたり、バイバイなど大人の真似遊びをするようになります。
言葉の理解が急速に進み、大人の言葉を聞いてその行動がとれるようになります。歩行が始まる子もいます。
0歳児が楽しみやすい遊び方(発達に合った遊びを)
上記の月齢別の発達を踏まえ、その発達に沿った遊びをしてあげることで、幼い赤ちゃんでも十分楽しめます。また、表情の発達が出てくるまでは、面白いなと思っていても、表情に現すことができないのです。なので、面白くないんだな。と諦めず、たくさん遊んで関わってあげてほしいと思います。
音で遊ぶ
手をたたく
目の前で手をたたくだけですが、これだけでも赤ちゃんにとっては刺激があります。
また、たたき方にバリエーションをつけて、「パチパチパチ・・・」とたくさん叩いたり、大きく「パチン」、右や左で「パチン」!目を合わせながらすることで、コミュニケーションにもなります。
音が出るおもちゃ
タンバリンやカスタネット、ピアノがあるお家ではピアノでもいいです。音の鳴る楽器やおもちゃで遊んでみましょう。首を動かし始める時期にもいいですよ。
抑揚をつける・効果音で遊ぶ
絵本朗読で抑揚を
絵本を読んであげる際、言葉に抑揚をつけて読んでみましょう。小さな声、大きな声、アクセントのある声を出してみるといいですよ。また、「いないいない~・・・ばぁ!」と間を溜めたり強弱をつけると喜んでくれます。
効果音をつける
動作に効果音をつけることです。歩いてお散歩する時も、「テクテク」と言ったり、「ぴょんぴょん」「びよ~ん」「じゃーん」「ぱっぱっぱっ」など、思いつく効果音をつけると喜んでくれますよ。
赤ちゃんは、笑っていなくても満たされている
「楽しい!」や「満たされている!」イコール「笑顔」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。笑顔がなくても伝わる愛情がありますので、積極的に遊んで関わってあげることで、親子関係を育んでみてください。
また、大人が全力で「笑う」「遊ぶ」ことで、赤ちゃんは面白い!と感じます。一緒に遊ぶ時は、ママやパパが全力で遊ぶことも、楽しんでもらう秘けつです。